iBasso Audio AM05 5ドライバBA搭載カナル型イヤホン (グリーン)
- 良好なビルドクオリティと豊富な付属品
- ボーカルフォーカスが良いサウンド
- 濃厚感と透明感をうまく共存させている
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良好」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「ビルドクオリティは充分。mmcxリケーブル可能」
- 【3】音質「全体的に調和的で聴きやすいが、輪郭が良くメリハリは良好」
- 【4】官能性「透明感と濃厚感をうまく調和させた音楽」
- 【5】総評「豊かで充実感があり、それでいて透明感も兼ね備え、優しく女性的なボーカルを味わいたいなら、おすすめ」
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【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良好」
おすすめ度*1 | |
---|---|
ASIN | |
B082TZQ3WC |
装着感は良好で耳道をよくカヴァーしており、遮音性は充分です。音漏れもほとんど目立ちません。
テスト環境
今回のテストはFiiO M15、Galaxy A30、ONKYO GRANBEAT、Shanling M6、FiiO M11 Pro SSで行っています。ゲイン設定は基本的に「高」設定です。
装着サンプル
【2】外観・インターフェース・付属品「ビルドクオリティは充分。mmcxリケーブル可能」
付属品はイヤーピースの替え(多数)、説明書などです。ケーブル端子はmmcxです。
付属品やビルドクオリティについての詳細はHiFiGOレビューを参考にして下さい。
なおこのレビューはONZOのサービスを利用して執筆しています。ONZOのサービスについて興味がある方は以下をご確認下さい。
スペック情報
- 再生周波数帯域:10~40000Hz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:115dB
- ドライバー:バランスドアーマチュア型(バランスドアーマチュアドライバー×5)
付属イヤーピースについての解説
- グレーのシリコンタイプ:開口部が広く、密閉性も高めで低域がやや強めで、音場が広めです。おそらく個人的には付属のシリコンの中では一番バランスが良いと思います
- ホワイトのシリコンタイプ:開口部が広く、柔らかめで耳に優しいですが、密閉度が悪く、やや低域と高域が収まり、ボーカルフォーカスが強くなるようです
- ブラックのシリコンタイプ:開口部が狭く、やや高域が強調されて聞こえます。煌めき感を強化したい場合、おすすめです
- 青軸のシリコンタイプ:開口部が広く、軸が硬いせいか、音のコントロールが利いており、くっきり感は一番良好そうです
- フォームタイプ
なおイヤーピースは以下のTwister6&Friendsのレビューを基礎情報として参照し、聴き比べの参考にしています。
【3】音質「全体的に調和的で聴きやすいが、輪郭が良くメリハリは良好」
今回は標準イヤピの中で、青軸シリコンタイプのLサイズを使って音質を確認します。
スマホでも充分鳴らせます
このイヤホンのインピーダンスは32Ωで、スマホで鳴らすにはギリギリかなと思いますが、手持ちのGalaxy A30で聴く感じ、とくに不足感はないかなと思います。おそらくスマホでも問題なく鳴らせるでしょうが、高域は少しおとなしく聞こえる気がします。ただしこれは駆動力の問題と言うよりこのスマホの味付けの気がします。
周波数特性イメージ(試験運用中)
※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます。いずれ勉強を深めて信頼性を高めていきたいとは思いますが、本ブログは周波数特性の測定をメインとしていませんので、期待しないで下さい。私自身も聴感上の音像印象の解釈の補助として利用しているだけで、この周波数特性イメージを全面的に信頼し、依拠しているわけではありません。
※またイヤホンの周波数特性イメージはヘッドホンの測定値との互換性を持たせるために、外耳道を疑似的に再現した環境で測定されています。
レコーディングシグネチャー(試験運用中)
レコーディングシグネチャーはバイノーラル録音されていますが、品質は良くありません。人工的に外耳道に近い環境を作って録音していますので、それなりに自然に近い音になっているとは思いますが、聴いたそのままの音質とは異なりますので、あくまで参考情報ということでお願いします。
レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。
原曲①
ギンノイシ Silver Will / 空の軌跡ざんまい / Copyright © Nihon Falcom Corporation
原曲②
淡い恋~Too full with love~ / Ys HEALING / Copyright © Nihon Falcom Corporation
原曲③
花と風のうた / Zwei!! Super Arrange Version / Copyright © Nihon Falcom Corporation
音域印象
低域が活き活きしている、ボーカルフォーカスが良い、濃厚感がある、クラッシュが派手、調和的、潤い感がある、充実感がある
低域「フラット、黒み、モニター的」
低域はバランスドアーマチュア的というようなクリア感があります。少なくともダイナミック型のもたらすような熱気の強さはなく、バランスドアーマチュア型独特のちょっとツルっとしたというか、乾いた低域があります。ただしバランスドアーマチュア型の範疇で考えれば、かなりインパクトがあると思います。
ディテール感はよく、トランジェントが利いている感覚があるので、エレキベースの輪郭はよく引き締まっています。黒さも悪くないですが、地熱は少し押さえられており、底辺はクリアです。その意味でライブ感という点ではダイナミック型ほどの生々しさは期待できません。バスドラキックも重みがありますが、存在感の上ではあまり主張を感じません。
低域弦楽は重みがあり、厚みも適度に存在しており、見通しも良いので透明感もあります。私の聴いている音からすると、躍動感はわずかに足りない印象を受けますが、比較的クセがないので、よほど好みにうるさい人でない限り、とくに違和感を感じることはないと思います。
そういうわけで、私の観点では低域好きを満足させられるほどではないですが、クリアで中域とのバランスが良いので、一般的には比較的万能といえるかもしれません。少なくともレイヤリングは優れています。また中域の繋がりもよく、あまりワイドレンジではないので、中音に自然な潤い感を与えることに成功しています。
中域「潤い感、厚み、充実感」
中低域との繋がりが良く、自然な厚みを出す中域下部が音楽全体に充実感をもたらしています。ピアノ音や弦楽音は潤いがあり、適度なボディを持ち、沈み込みも良好です。エレキギターのエッジはみずみずしく、じんわりとした音を聴かせてくれます。
また胴鳴りが強調されるので、ポップスではドラムのパンチが中域をよく支えてくれ、音楽全体の量感も多いですが、豊満さは強調されすぎないように調整されています。ただし空間的にはボーカル周りは清潔ではありません。ボーカルは楽器音から離されすぎず、適度に距離を取りながら、サビでは埋もれずに前に出てきます。このボーカルの雰囲気については追って詳しく述べます。
高域「クラッシュ、マイルド、甘味」
高域のコンセプトは明瞭です。このイヤホンを聴けば、ハイハットのクラッシュが強調され、脆さの味が強いことはすぐわかるでしょう。しかし一方で、低域から中域にかけての充分な暖かみと厚みがこの脆いクラッシュの音を適度に中和し、ソフトに聴かせやすいので、派手な感じはしますが、鼻につくほど目立つということはあまりありません。
また高域のアタックとディケイは一般に中庸で、ドラムサウンドは上下でよく連携し、早すぎないリズムでスネアのややパワー感の強い胴鳴りもしっかりした音が、キックと連動しているのを感じることがしています。上下がよくつながった自然な厚みと革張り感を感じられるドラムを好む場合、このイヤホンは良い選択肢です。
ボーカル「潤い感がある、色気、存在感」
ボーカルにはボディの充実があり、潤い感に優れています。また低域で充分に温かみがあり、ボーカルは充分にソフトです。重低域のほうが中低域よりは少ないように私には聞こえるので、ボーカルはもやもや感が少しありますが、地熱に埋もれるといったことはありません。その声色は厚みがあり、コクもありますが、上辺でしっかりと輪郭が強調されているので、ソフトでありながら締まりが悪いということはありません。また高域の強調でボーカルは透明感も足されており、全体としてボディを良く維持したまま、伸びやかでツヤと透明感のある声色を実現し、充分に潤いもあります。
少なくともこうしたチューニングは、雰囲気の上では女声ボーカルの嫋やかで伸びやか、艶やかさもある表現を意識しており、一般に女性的なボーカルに満足度が高いだろうということは言えるでしょう。またボーカルは楽曲全体の中でも柱となって充分な存在感を出してくれるので、ボーカル曲で安定感に欠けるということはないですし、位置取りも曲の中心点を捉えて聞こえます。少なくともこのイヤホンは、女声ボーカルに関する限り、わりかし魅力的な選択肢であることは間違いありません。
たとえばkaruta「一番の宝物」は涙腺を刺激するほどに生々しく、潤い感と充実感のある雰囲気で歌ってくれるはずです。ニュアンスとテクスチャ、ディテールのあらゆる点で女声ボーカル曲を比較的ピンポイントで狙い撃ちしてるところがあり、太く少し野性的なJess Glynne「No One」の曲でもその力強さと軸の太さを充分に引き出しつつ、ニュアンスのそこかしこに女性的なセクシーさが感じられます。ただし、息に伸びはありますが、すっきり感には少し欠け、爽やかさの点では優れていないので、すっきり系のボーカルを求めている人には向かず、もしかするとアイドル曲やアニソン向きとは言えないかも知れません。ここらへんは好みによります。
少なくとも明るいアイドル曲のような曲では、ROSE BR5 mk2のほうが媚びを出しつつ、よりすっきりとのびやかに聞こえるはずです。あるいはqdc 3SHのほうが濃厚感は減りますが、もっと媚びと爽やかさがあり、ニュアンスも少し強調されると思うので、チャーミングかもしれません。
音場「見通し、深さ、重み」
一般に高さは悪くないと思いますが、中域の充実が音場全体をやや前進させて聴かせるところがあり、やや頭内的に感じさせます。高域はやや開放的で、低域の深みの点でも悪くありません。音場の奥行き感と幅も良好だと思います。
全体的な印象
中域の充実と潤い感と高域のトランジェントの良い感じが、音楽全体に透明感をもたらしています。一般にボーカルに適切なフォーカスがあり、厚みやソフト感もあって、なめらかで透明感のある音になります。分離感の点では、空間の不自然な伸びや空白感は少なめでうまく音が散りばめられている雰囲気があり、楽器とボーカルの距離感は離れすぎずのバランスです。
美点
- 見通しが良い
- 音場が広い
- 音に光沢感がある
- 音に艶がある
- トランジェントが良い
- のびやかなサウンド
- 明るい
- 煌めき感がある
- クリア
- ボディが豊か
欠点
- 低域のパワフルさやリアリズムに欠ける
- 人によっては中域下部の厚みがうるさい場合がある
- 音が明るすぎて静寂感に欠ける
音質特性(サウンドシグネチャー)
[高域]
- 抜けの高さ*2:B
- 金属光沢感:B
- クラッシュ:A
- アタック:A
- ツヤ:A
- ディテール:A
高域は柔らかい調和的な雰囲気を持っていて、刺さる感じはまずありません。しかし、クラッシュは少し強調されており、ハイハットはアタックも良好で、クラッシュはやや派手めで、アコースティックギターには煌びやかさがあります。また弦楽には歯切れの良さがあり、うるさい曲でも埋没しません。
[中域]
- 甘味:B
- 広がり:B
- 厚さ:A
- コク:B
- 太さ:A
- ディテール:A
中域では量感が強調され、厚みがあります。曲によってはこの厚みが強い感じがわずかにうるさくなりやすいところがあり、ボーカルがわずかに下辺で埋もれる感覚がする可能性があります。
[低域]
- 深さ:B
- 重さ:A
- パンチ:A
- 厚み:A
- 熱気:B
- 鳴動:B
- ディテール:A
クリアで重みがあり、ディテール感のある低域です。ライブ感の点ではやや物足りなさを感じますが、音が把握しやすく、レイヤリングは良好に聞こえます。
[解像度・立体感]
トランジェントが良く、輪郭がくっきりしているので解像感に優れています。そのうえで、音には厚みと暖かみ、丸みがあり、安定的でソフトな聴き心地が維持されており、音像はくりっと描き出されますが、ソリッド感やシャープネスが尖りや刺さりをもたらすということはほとんどないでしょう。わずかにデジタル的かも知れません。
[パーカッション・リズム]
- ドラムの雰囲気:トランジェント感によって、スネアの響きやドラムキックにはパリッとした輪郭があります。それが質感の上ではやや人工的に感じさせる可能性はありますが、手がかり感はよく、スネアやキックはともにアタックとフレーズの再現が良好で、中庸なスピード感が感じられ、しかも胴の長さと鳴りの存在感がしっかり存在するので音に実体感があります。やや明るいパッツンパッツンといった感じです。
- ハイハットの雰囲気:金属光沢感は適度にあり、煌めきを感じることができます。音楽全体の中では少し派手に目立つところがありますが、抜けの高さはやや抑えめに聞こえます。風通しは悪くありません。
- 弾け:A
- 粘り:B
- 重み:A
- 濃さ:B
- スピード感:B
パーカッションは一般にスピード感の遅れはありません。輪郭のあるビート感が好きならおすすめできます。
[ボーカル傾向]
一般にボーカルニュアンスの表現は良好です。ボーカルはソフトで調和的であり、女声ボーカルで嫋やかさを感じることができます。一方でボーカルはボディの強調によって成熟したエロティシズムも少しあり、幾分大人びて聞こえます。
【4】官能性「透明感と濃厚感をうまく調和させた音楽」
STEREO DIVE FOUNDATION「Daisy」(vs qdc 3SH)
【Shanling M6(PRIME Mode)で鑑賞】音に適切な厚みがあり、充実感があります。低域の暖かみと重みが曲全体に安定感ももたらしており、音楽全体は柔らかみがあって調和的な雰囲気があります。ボーカルも子音のニュアンスはよく表現されますが、刺さりとは無縁で和やかに聞こえます。厚みと広がりのある充実した中域の雰囲気があるにも関わらず、楽器音は充分に手がかりが用意されて輪郭はくっきり描き出されるので、埋没感はありません。
AM05の傾向は好きだが、中域下の厚みが気になり、またAM05で聴く音楽全体がウォームすぎると感じる場合、あるいは音の輪郭感が強すぎて光沢が不自然で人工的であると感じられる場合は、qdc 3SHは代替候補として十分検討に値します。3SHの高域はAM05に比べると、よりシルキーでクラッシュが爽やかであり、粒立ちがより細かに感じられます。ギラつく傾向のあるAM05のハイハットに少し臭みを感じる場合は清潔感のある3SHのハイハットが非常に好ましく思えるかも知れません。ボーカルは3SHのほうがすっきりとしており、AM05にあった重みは減って、また周囲も少し清潔に感じられるので、よりフォーカス感で優れていると感じる可能性が高いです。
より厚みがあり、充実感を重視しており、輪郭感も明瞭な音楽を楽しみたいならAM05は魅力的ですが、AM05の音は好きだが、音が厚ぼったすぎると思う場合は3SHがあなたの求めている音を奏でてくれるかも知れません。
大原ゆい子「ユビオリ」(vs SIMGOT EK3[バランス])
【FiiO M11(Pure Music Mode)で鑑賞】暖かみがあり、ボーカルがソフトで潤って聞こえます。ピアノは上辺で輪郭が少し強調され、ハンマーの打ち込みも少し強めで、曲全体の中では若干硬めに目立ちやすいところもありますが、潤いがあり、沈み込みもよいので充実感があります。全体的に調和的で厚みがある音楽になっており、こういう落ち着いたポップスとはとても相性が良いように思えます。
AM05の透明感を愛しているが、やはり厚みの強調が気になり、もうちょっと中域でメリハリが欲しいが、3SHのように音が少し薄くなったり浮揚感が出るのはちょっとなあという場合はSIMGOT EK3が魅力的な選択肢になるかも知れません。とくにこういう落ち着いたポップスは濃厚感が欲しいので、EM05の調和的な雰囲気と中域の充実感は失いたくないはずです。
SIMGOT EK3は中域でよりボーカルにフォーカスし、甘味も多めに出しつつ、音のつややかさでは劣らず、トランジェントは同等でエッジ感を抑えながら、透明感をもう少しくっきりと聞かせてくれるかもしれません。とくにピアノはAM05にあった硬い感じがだいぶ取れてよりマイルドで甘くなっており、より甘美な音色を聴かせてくれます。弦楽も優美さが増しており、全体的に優雅な雰囲気を感じることが出来るでしょう。
個人的にはAM05も悪くありませんが、SIMGOT EK3の甘い感じがこの曲では好きです。
橘麻美「cÅGE」(vs ROSE BR5 mk2)
【FiiO M15(Pure Music Mode)で鑑賞】温かみがあり、また音楽全体にノスタルジアが充分に存在していて、充実感があります。中域の濃厚感は強めですが、比較的高速なトランジェントが利いているので、リズムでもたつきはなく、タイトではありませんが、クリアな打ち込み感が感じられます。弦楽やアコースティックギターの存在感がやや強く、埋もれることはありませんが、アタックの少し強い雰囲気はこの曲の場合、もしかするとやや目立ちすぎるかもしれません。
AM05が弦楽のアタックが露骨すぎてやや臭みが強いと思う場合、ROSE BR5 mk2のほうがより自然でのびやかな音を奏でてくれるかも知れません。またボーカルはよりすっきりしており、AM05の濃い感じに比べると、縦に引き延ばされていて、より清潔に伸びるように感じるでしょう。とくにこの曲の場合、シャウト感がわずかに高まり、クライマックスでの声の響きとニュアンスでBR5 mk2の音により強調を感じ、官能的に思うかも知れません。AM05の場合、中域下のやや混雑した感じが幾分声のテクスチャの鮮明感を曖昧にしてしまうところがあるからです。
充実感のあるAM05の音は非常に豊かで魅力的ですが、この曲の場合、BR5 mk2のほうがボーカルは活き活きしているでしょう。個人的にもBR5 mk2を推します。
ダーリン・イン・ザ・フランキス オリジナルサウンドトラック vol.1
【5】総評「豊かで充実感があり、それでいて透明感も兼ね備え、優しく女性的なボーカルを味わいたいなら、おすすめ」
濃厚感と透明感を兼ね備えている音は魅力的ですが、人によって中域下に混雑を感じたり、高域が明るい割に、中域部分の音、とくにボーカルが思いのほか暗く感じられる場面もあります。厚みのある音楽向きで、クラシックは弦楽のアタックもあり、豊かに聴けると思います。低域はクリアな感触があり、レイヤリングは良好で、モニター的です。価格帯では抜群というわけではなく、この記事で比較した機種が最有力に近いライバルになり得ると思いますが、とくに音の厚みという点ではこれらライバルより優れているでしょう。
- 濃厚感があり、ソフトで聴きやすい
- ボーカルフォーカスが良い
- 透明感も良好
iBasso Audio AM05 5ドライバBA搭載カナル型イヤホン (グリーン)
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。
*2:全般的に言えることですが、この評価は主観的であり、しかも音はバランスと好みが大事だということに留意して下さい。Aのほうがその分野では優れていると判断していますが、たとえばシャリ付きが苦手な人はクラッシュがAの評価のイヤホンは避けるべきです。あと稀にSが出てくると思いますが、Sは「やりすぎ」という意味で、必ずしも良い評価とは限りません。ただしその音質特性が好きな人には良いでしょう。
*3:価格帯を考慮した相対評価です。
*4:価格帯を考慮した相対評価です。
*5:価格帯を考慮した相対評価です。
*6:主にサ行が刺さるかどうかです。スーハーしている感じが強いかです。
*7:主にツ音が尖るかどうかです。Aに行くほど尖ります。