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【完全ワイヤレスイヤホン Earfun Free 2020 ファーストインプレッション】リアルな胴鳴り感のあるドラムと温かみのある雰囲気の穏和なU字サウンド

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Earfun Free 2020

Earfun Free 2020

【2020最新進化版】 EarFun Free Bluetooth 5.0 ワイヤレスイヤホン 最新のTWS技術 30時間再生 IPX7完全防水 ワイヤレス充電 USB-C充電 イヤホンで16段階音量調節 自動ペアリング 【CES受賞 / 6mmグラフェンドライバー / AAC対応/技適&PSE認証済み】 ハンズフリー通話 音声アシスト機能 (ホワイト)

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「耳への収まりは良く遮音性も良好」

ASIN

B082F4HSHH

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

6h/30h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック AAC/SBC
防水性能

IPX7

 装着感は良好です。丸いデザインで耳にしっかり嵌まります。遮音性も良好です。

 

 対応コーデックはAAC/SBC。通信性能については、いつもはロケテストをするんですが、今回は行っておりません。新型コロナの流行もあり、外出を控えているためです。

 しかしEarfun Freeの以前のバージョンは通信品質に優れており、この機種については家庭内テストのみを行っているだけですが、通信品質は比較的安定している印象です。

 FiiO M15にAAC接続で繋いでテストしましたが、距離耐性は悪くなく、5mくらいまでは充分繋がりますが、シームレスではありません。ただし、AndroidのAAC接続は元々あまり距離で安定しない傾向がある気がするので、これ自体はあまり憂慮すべきでないかも知れません。2m程度の距離であれば普通に途切れがありません。

 遅延に関してはAAC接続時にamazon Prime VIdeoで「ドクターX~外科医・大門未知子~(2019)ディレクターズカット版」を見て試しました。わずかに口パク感はところどころありますが、目立った遅延は感じられませんでした。

 

テスト環境

 今回のファーストインプレッションのテストはFiiO M15 を使って行っています。

www.ear-phone-review.com

 

【2】外観・インターフェース・付属品「充電コネクタはType-C。デザインは旧版と目立った違いはなく、PSEシールの有無しかないと思われます」

 付属品はイヤーピースの替え、専用充電ケーブル(Type-C)、専用充電ケース、説明書です。

 

 

Earfun Free 2020Earfun Free 2020

Earfun Free 2020Earfun Free 2020

Earfun Free 2020

 

旧版との相違点

 外見上の違いは見つけられませんでした。2020版はケースにPSEシールが貼られています。黒いほうが旧版です。

 

 

【3】音質「膨らみと量感のある低域が支えるマイルドなU字サウンド」

周波数特性イメージ(試験運用中)

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※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます*1

 

ファーストインプレッション

 今回は標準イヤピの中で、Lサイズを使ってファーストインプレッションを確認します。

 

少し膨らむ穏和なポップス向きのドラム床面と、マイルドな高域(劇団ひととせ「しあわせ色」)

しあわせ色

しあわせ色

 音質的にはおそらく旧版と違いはないと思われます。少なくとも聞き比べた感じ、違いは感じません。

 このイヤホンはバランス的にはわずかに低域に強調があり、床面の存在感が増しています。ドラムのキックの量感は強調され、少し厚みを出して膨らみながら聞こえるので、穏和な床面を形成します。また低域と中域の境目はゆるやかなので、ドラムが少し腰高にせり上がってくる感じがあり、ボーカル付近で暖かみを出して音場を支えている印象を受けるはずです。一般にポップス向きで、EDMでも柔らかさと量感、重みを両立させた床面を求めるなら、なかなか楽しめるバランスのはずです。

 中域から中高域にかけては奥行きを出すために前傾しており、楽器音が膨らみのある低域に埋没しないよう適度に音が目立つ程度にはアタックは調整されていますが、調和的な雰囲気を乱すほどではありません。艶は自然に強調され、楽器音に自然な潤い感を出します。

 ボーカルはややほっこり甘味を強調するボディのある感じで、楽器音も低域との繋がりが良く、適度な沈み込みが感じられ、コクのある音になります。とくにドラムは胴鳴り感もあって確かな存在感を出して足踏みしてくれます。

 高域はマイルドに閉じており、中域の甘味をしっかり閉じ込めています。ハイハットは穂先の高さを抑えて、チリチリしたあたりが濃い目に聞こえる穏和な雰囲気を持っています。ハイハットのアタックは強調がありますが、輝きは透明で潤い感のある音になるので、耳にきつい音にはなりません。かなり聴き心地を意識して、高域ではディテールを抑えて派手になりすぎないようにしていますが、音像は埋没しないよう考慮されています。

 

暖かみと潤い感のある穏やかな空間に響く甘いボディのしっかりしたサウンド(Rie fu「ツキアカリ」)

ツキアカリ

ツキアカリ

 スネアにスナッピーさを求める人にはおそらく向きません。スネアのアタックは悪くありませんが、鼓面の弾みは柔らかいタッチで穏和です。ハイハットも落ち着いた雰囲気でアタックはあっても走る雰囲気は強くありません。チャリチャリしたあたりの艶やかな粒立ちを出しつつ、高さは抑えて煌びやかさを出さず、暖かみのある中域への配慮が見られます。少し沈みこみながら豊かに聞こえる弦楽音やピアノをかき乱さない少しJAZZっぽいリズムがあります。

 ボーカルは甘味がたっぷりです。少し濃いめにふくよかな雰囲気で、子音は丸められ、息の伸びもあまり強調されず、温かみがあります。中高域に向かって艶やかさを出しながら適度に伸びるので、ボディのしっかりしたフォーカスの良いボーカルが好きなら、きっと好ましく思うはずです。

 

曲によってはブーミーになりやすい低域、ロックでライブ感は味わえる(Baby’s breath「Blue Tears」)

Blue Tears

Blue Tears

 ドラムキックは膨らみやすく、胴鳴り感も強いので、暖かみとライブ感が出るのは良いですが、ロックは好みを分けそうです。スネアはアタックの押し出しが良く、パワフルで手応えがしっかりしていますがスナッピーな感じはやや抑えめなので、キレがよいという感じではないかもしれず、ギターエッジの艶やかさは良好でジワジワ潤いのある音を奏で黒みもありますが、アグレッシブさはそれほどでもありません。その分ボーカルフォーカスは良いですが、音場も広いとは言えないので、ギターパフォーマンスがボーカルに近く感じられるかも知れません。

 ドンドコ系の、どちらかというとブーミーな低域なので、見通し感は良くなく、アタックがあるので音は聞き分けられますが、クリアな雰囲気はありません。その分ライブ感のある熱気のある音で、個人的には好きですが、全体的に少しゆるい雰囲気があります。

 ハイハットは結構活き活きしていますが、煌めきが薄いので主役になりません。ロックはライブ感はありますが、攻撃性が控えめで若干遊び心を抑えているように聞こえやすいところがあります。高さもないのでディストーションの抜けが悪い印象を受けるかもしれません。

 

充実感のあるサウンド(HARUHI「ソラのパレード」)

ソラのパレード

ソラのパレード

 暖かみと膨らみのある、沈みすぎない浮き上がりもしっかりした低域と、その低域とよく繋がり実体感の充分にある中域は、たとえばHARUHI「ソラのパレード」のような曲で充実感を存分に出してくれます。

 ベースは温かみがあって穏和ですが、存在感はしっかりしており、アコースティックギターもアルペジオの粒立ちを丁寧に感じさせながらも黄金色に落ち着いた音色を聞かせ、ハイハットも暖かみがあります。

 楽器音はしっかり沈みこみながら聞こえるので、スカスカした感じはありません。楽器音は自然な艶やかさを出しつつも、アタックは充分あるので、リズムのメリハリはしっかりしています。また楽器音に潤い感があるので、低域の豊穣な雰囲気とともに、みずみずしい生命感のある形で味わえます。

 

【4】概括

 このイヤホンの最大の魅力は胴鳴り感があって暖かみのあるリアルな雰囲気のドラム音かもしれません。アタックは目立たせませんがしっかりしていて、低域が若干目立つ暖かみの強い音場の中でも楽器音に埋没する感じはなく、マイルドな聴き心地の中で音楽を楽しめます。とくにポップスに調和的な雰囲気を求める人には魅力的なサウンドになりえるかも知れません。ボーカルフォーカスは良く、コクと甘味があります。

 

Earfun Free 2020

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【2020最新進化版】 EarFun Free Bluetooth 5.0 ワイヤレスイヤホン 最新のTWS技術 30時間再生 IPX7完全防水 ワイヤレス充電 USB-C充電 イヤホンで16段階音量調節 自動ペアリング 【CES受賞 / 6mmグラフェンドライバー / AAC対応/技適&PSE認証済み】 ハンズフリー通話 音声アシスト機能 (ホワイト)

 

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*1:音量による変化、各イヤホンの特性を考慮した補正などを行っておらず、測定環境もスマホマイクで集音しているので非常にアバウトで厳密ではありません。レビュー執筆の参考に使っていたものの、これまでは公表してきませんでしたが、これまでサンプルを取って聴感上の印象と照合してきた感じ、それなりに参考にはなりそうなので、試験的に公開していきたいと思います。いずれ勉強を深めて信頼性を高めていきたいとは思いますが、本ブログは周波数特性の測定をメインとしていませんので、期待しないで下さい。私自身も聴感上の音像印象の解釈の補助として利用しているだけで、この周波数特性イメージを全面的に信頼し、依拠しているわけではありません。

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