Ar:tioの人気シリーズにお求めやすい低価格エントリーモデルが登場!
スピーカーでの音楽鑑賞時のような立体感のある音響や、共振の抑制を実現していることで人気を博しているAr:tioのCRシリーズですが、これまでよりもお求めやすいエントリーモデル、Ar:tio CR-S1が登場するようです。
Ar:tio CRシリーズとは?
ArtioのCRシリーズは独自の特許技術により、従来のイヤホンとは異なる立体的なサウンドが楽しめるとされているシリーズです。
「CRシリーズ」に搭載されている特許技術
以下はプレスリリース情報にある特許技術の説明です。
脳が音を感じる仕組みに着目した新技術"WARPシステム“
従来のイヤホンではL側の音は左耳でだけ、R側の音は右耳でだけでしか聞くことができず、イヤホンをしていない環境下とは違った音の感じ方になってしまうという問題を抱えていました。この問題を解決すべく、特許技術”WARPシステム” (Wide Area ReProduction - 特許番号:6730384)を使い、L・Rそれぞれのイヤホンに到達する信号の帯域・レベルなどを調整し、それぞれ反対側のイヤホンに混ぜ合わせました。その結果、イヤホンを装着していないような音の位置や距離感をもった視聴環境を作り出しました。音源のもつ空気感や臨場感を自然に感じられ、まるでその音の世界に入り込んだかのような没入感を得ることができます。
カナル型イヤホン特有の共振を抑える 特許技術"SkIS“
"SkIS"(Six kilohertz Intercept System - 特許番号: 第5696249号)は、ダイヤフラム裏の容積とドライバーフレームの空気穴、ドライバーキャップ部の容積の関係により、耳の中で耳障りな共振を起こす6kHzの音の再生を抑制する音響構造です。通常、ダイヤフラム裏の空気はダイヤフラムの振動を助けるバネのような働きをしますが、"SkIS"では6kHzの音域でダイヤフラム裏の空気の動きを制限します。これにより、他の音域に影響を与えずに6kHzの音域だけを抑制することができます。
より求めやすい値段で!CR-S1
上記のような魅力的な特許技術が詰め込まれたCRシリーズですが、これまではエントリーモデルのCR-M1でも1万円以上の価格設定になっており、なかなか手を出しづらいところがありました。
しかし、今回のCR-S1は1万円以下の価格設定で登場し、これまでAr:tio製品に手が届かなった人でも手ごろな値段で気軽にAr:tioの特許技術サウンドを楽しめるようになります。
Ar:tio CR-S1の技術仕様
- ドライバーユニット:Φ10mm ダイナミック型
- 音響方式:密閉型
- 出力音圧レベル:107dB SPL/mW
- 再生周波数帯域:20Hz~20kHz
- 最大入力:200mW
- ユニット公称インピーダンス:32Ω
- 質量:約14.6g (ケーブル含む)
- イヤーピース:final E タイプ (S/M/Lサイズ)※Mサイズは本体に付属
- ケーブル:全長約1.2m、Φ3.5mmプラグ、OFCリッツ線、スパイラルケーブル
付属品
- 付属品:取扱説明書、保証書
まとめ
CRシリーズは比較的人気が高いシリーズで、立体的な音場で音楽を聞かせてくれるのが魅力です。今回小型化と低コスト化に成功し、1万円以下のエントリーモデルに新しい機種が加わったのは基本的に歓迎すべきことに思われます。現状中華イヤホンに席巻されている観のあるこの価格で、特許技術に裏打ちされた日本メーカーのサウンドが登場することで、さらに低価格イヤホン市場が盛り上がりそうですね。
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