ルーマニア発の人気オーディオブランド「Meze Audio」が最新のフラッグシップヘッドホン「Meze Audio Elite」を発表し、話題になっています。
最も先進的な平面駆動型ヘッドホン
Meze AudioはウクライナのRinaroIsodynamicsと提携し、Eliteを開発しました。両社は3年間の研究開発を経て、究極の平面駆動型ヘッドホンであるEliteを完成させたといいます。
Rinaroによって作成されたカスタム開発のMZ3SE Isodynamic Hybrid Arrayドライバーにより、1つのドライバーで個々のスイッチバックとスパイラル形状のボイスコイルの組み合わせを利用することができるため、耳の周囲でより正確に音波を再現することができるといいます。
高温で材料を横方向に伸ばすプロセスを経て製造された、極薄の二軸配向半結晶性フィルム上に構築された革新的な低質量音響ダイアフラムにより、Eliteのサウンド再生における解像度と精度は既存製品よりさらに向上しており、ヘッドホン設計の新しいベンチマークになりうるものとなっています。音波が耳を越えて自由に流れ出し、自然な音の透明性と広く明瞭なサウンドステージを生み出す空間を体感してください。そこでは周波数範囲全体で高い鮮明感とレスポンスが得られます。
スイッチバックコイルとスパイラルコイルを組み合わせたデュアルコイルアレイを使用することで、全範囲でバランスの取れた周波数応答が得られるだけでなく、耳のさまざまな領域内での周波数ターゲティングが向上し、高周波数範囲での音響知覚が向上します。
スイッチバックコイルは、より低い周波数の再生に適したコイルで、ドライバーの上部に配置されています。
スパイラルコイルは、中高音域の再生能力が高く、外耳道の真上に配置されているため、時間的な遅れがなく、よりダイレクトに音波を耳に届けることができます。
Eliteの全高調波歪み(THD)は、全周波数範囲で0.05%未満という水準を実現しており、非常に品質が高く、オーディオ再生の周波数の上限は112kHzにまで到達しています。
美しいデザインと快適な装着感
Meze Audio Eliteにはアルミニウム、カーボンファイバー、レザーの組み合わせによって構築された軽量で美しいシャーシが備わっています。また快適な装着感を実現するため、深さ25mmのハイブリッドイヤークッションがデザインされました。このイヤークッションは、アルカンターラ(耐久性で有名なプレミアム合成スエードのようなマイクロファイバー)と革を融合させ一体化させるデザインが目指されています。
この美しいデザインはただ快適性を目指しただけでなく、音響的にも音楽が周囲によどみなく広がり、音場の広い没入感の高いサウンドシグネチャーを提供します。
高い保守性と2年間の品質保証
Meze Audioは新たなフラッグシップモデルであるEliteも一生大切に使ってもらえるよう高いメンテナンスを確保しました。Meze Audio Eliteは簡単に分解可能で、徹底的に保守管理できるように設計されています。また、Meze Audioは2年間の品質保証も用意しています。
ハイエンド製品は長期的に使用できるものでなければならないことを、Meze Audioはよく理解しています。
Meze Audio Eliteの技術仕様
- ダイヤフラムタイプ:RinaroParus®[MZ3SE]
- 周波数応答:3〜112,000 Hz
- インピーダンス:32Ω
- 公称SPL:101 dB(1mW / 1kHz)
- 最大SPL:> 130dB
- 全高調波歪み(THD):<0.05%(全周波数範囲で)
- 重量:〜420g
まとめ
Meze Audio Eliteについては続々とレビューが届いており、それが技術的に改良されたMEZE Audio Empyreanというべきものであることがわかりつつあります。非常に高品質で技術的にも完成度が高いことは各種レビューからも明らかになりつつあるようです。注目製品になるかもしれませんね。
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