(画像クレジット:Patently Apple)
- Apple AirPods Pro 2は「スルーボディ」制御機能を搭載
- 体全体で完全ワイヤレスイヤホンを制御
- AirPods Pro 2は完全ワイヤレスイヤホンとガジェットの世界像を変えるかもしれない
- AirPods Pro 2の存在自体はまだ公式のものではない
- 【関連記事】
Apple AirPods Pro 2は「スルーボディ」制御機能を搭載
What HiFi?にApple Airpods Pro 2のリーク情報が掲載されました。それによると、新型のApple AirPods Pro 2は、これまでとは異なる全く新しいコントロールで制御できるようです。このシステムは「スルーボディ」テクノロジーと呼ばれます。これは何が新しいのでしょうか?
体全体で完全ワイヤレスイヤホンを制御
「スルーボディ」テクノロジーの革新的な点は、これまでと比較にならないくらい広範囲を用いて、すなわち体全体でデバイスを制御できるようになることにあります。
これまで完全ワイヤレスイヤホンはイヤホン本体の狭い範囲のボタンやタッチコントロールによって制御する必要がありました。しかし、皆さんもご存じのように、それは誤操作の原因になることもありましたし、操作のたびに耳に圧力が加わって、痛いという場合もありました。
特許情報によれば「スルーボディ」テクノロジーは「耳、外耳道の壁、頭、ユーザーの体、体の部分」を含む「人体の構造を通過する信号を検出する」ことができるとされています。
これを用いれば、足をタップすることで曲を再生したり、舌をクリックすることでトラックをスキップしたりすることができるようになるとされています。さらに特定の動作、例えばてのひらの周りで指を回すことで音量制御をしたりすることが可能になるとされています。そして、体の一部分に触れる動作だけでなく、空中で手を振るといった動作も検出可能であるとされており、これによりデバイス制御の方法にさまざまなジェスチャーを含めることができるようになります。
AirPods Pro 2は完全ワイヤレスイヤホンとガジェットの世界像を変えるかもしれない
Apple AirPods Pro 2は野心的なデバイスになる可能性があります。iPodsがポータブルオーディオの可能性を開き、iPadがモバイルタブレットの市場を作ったことを思い出してください。iPadが出たころ、公共の場でPC並みのデカい画面を操作することに滑稽さや違和感を感じていた人も、iPadが普及するにつれ、慣れてしまいました。
AirPods Pro 2の「スルーボディ」テクノロジーも最初は奇妙に思われるかもしれません。電車の中で隣の人が突然てのひらを出して指をつまんでひねったり、舌に指をつけたりしたら、おかしいと思うでしょう。しかし、おそらく「スルーボディ」テクノロジーの認知によって、こうした光景は違和感がなくなるかもしれません。
何より、この「スルーボディ」テクノロジーによって操作に画面や物理的なスイッチを必要としなくなることは、ガジェットの可能性を広げます。今後5G時代の到来によって従来のスマートフォンとは異なる、着用型の新しいデバイスが主流になるかもしれないと言われていますが、そのデバイスの制御方法の候補の一つがこの「スルーボディ」方式であるかもしれません。
(画像クレジット:Patently Apple)
AirPods Pro 2の存在自体はまだ公式のものではない
しかし、AirPods Pro 2はまだAppleによって公式に発表されておらず、あくまでその存在は現時点で、特許情報から窺えるに過ぎないということには留意する必要があります。
What HiFi?では「ブルームバーグ」の記事を参考にしつつ、AirPods Pro 2のリリースは2021年10月以降か2022年になるだろうと予想しています。
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