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【中華イヤホン Audiosense DT600 アウトラインレビュー】アンプやリケーブルで音が変わるオーディオマニア向けイヤホン。そのサウンドの幅は厚みのある中域充実系から、輝きに満ちて幻想的に聞こえるキラキラ系高域寄りフラットサウンドまで、多彩に変化する!

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Audiosense DT600

Audiosense DT600

 

 

免責事項

  • このレビューはAudiosenseから誠実な品質レビューを読者に伝えるために提供されたサンプルに基づいて書かれています。
  • これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
  • 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。

 

こんな人におすすめ

  • たくさんアンプやDAPを持っているほどのオーディオ好き
  • 1つのイヤホンでいろんな音を楽しみたい
  • リケーブルで本当の音の変化を味わいたい

 

Audiosense DT600の概要

 「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Audiosense DT600」です。

 Audiosense DT600の完全なレビューはこちらにあります。

 

基本スペック
  • ドライバー:6BA
  • 周波数特性:20Hz~22kHz
  • インピーダンス:16Ω
  • 感度:107±3dB/mW
  • ケーブルコネクタ:MMCX
  • 価格帯:20000円~30000円

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

パッケージ

 パッケージは正規版とは異なり、外箱がありません。

 

パッケージ内容

 付属品は正規版とほとんど変わらないと思われます。5万円以下であれば不足はありません。ケーブルの品質は少しチープかもしれません。

  • イヤホン本体
  • 3種類9ペアのシリコンイヤーピース
  • 3ペアのフォームイヤーチップ
  • クリーニングツール
  • ペリカンケース

 

Audiosense DT600
Audiosense DT600
Audiosense DT600
Audiosense DT600

 

ビルドクオリティ

 ビルドクオリティは良好です。私の個体はケーブルとイヤホン本体のかみ合わせもよく、しっかりとしています。

 

 デザインはとても美しく、きれいです。

 

Audiosense DT600
Audiosense DT600
Audiosense DT600
Audiosense DT600

 

装着サンプル

 耳への収まりは比較的良好です。装着感は良いでしょう。

 

Audiosense DT600
Audiosense DT600
Audiosense DT600
Audiosense DT600

 

音質 

 今回は標準イヤーチップの中で、緑軸のLサイズを使い、Antelope Audio Amariで出力インピーダンス85Ω設定で駆動してレビューします。

 

 Audiosense DT600は85Ω設定時、全体が自由音場フラットに近づき、中域の透明感を重視したサウンドになります。高域の伸びも良くなり、低域は量感が少し弱くなりますがかなりの深みが出るので、中域充実系といっても、かまぼこのように音が集まって聞こえず、むしろ広く開放的に聞こえるようになります。多くの人にとってかなり理想に近いフラットサウンドだと思えるでしょう。

 

 なお、0Ω駆動時の私のインプレッションについては以下の記事を参照してください。

www.ear-phone-review.com

 

 音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。

 

音質総評
  • 原音忠実度:S-
  • おすすめ度:A-
  • 個人的な好み:S+

 

 個人的な趣味で言えば、85Ω出力時のDT600は私の音楽趣向に合っているサウンドを奏でてくれるため、最上級のイヤホンであると言えます。DAPで素晴らしい音質を体感したい場合は「Etymotic Research ER38-24」を使うことで最適なバランスに近い状態で駆動できます。

www.ear-phone-review.com

 

 85Ω出力時のサウンドバランスはかなり良いのでおすすめですが、問題は誰もがそのサウンドを楽しめるわけではないですし、私も85.3Ω以上の出力インピーダンスの機器につないだときに、このイヤホンがどんな音を奏でているかなんてことはわかりません。

 

 この機種は駆動する機器によって違う音を聞かせるだけでなく、1Ω差でも全体像が少し変わって聞こえるようなイヤホンです。ここまで繊細な変化をする感じだと、ケーブル抵抗値の些細な変化でも音質がだいぶ変化するだろうことが容易に予想されます。たぶん高品質なケーブルほど面白くない音になると思いますが。

 

 実際Audiosenseもこのイヤホンがケーブルで音が変わることは測定値で確認しているので、DT600で日本のファンにリケーブル効果を楽しんでほしいそうです。

 

音質的な特徴
美点
  • サウンドバランスが良い
  • フラット
  • 鮮明感が高い
  • シャープでキレがある
  • 高精細な粒立ち感
  • 音が鮮明かつシャープなのに相対的に聴き疲れしにくい
  • 豊かな包まれ感がある
  • リケーブルを楽しみたい人向き

 

欠点
  • 駆動次第で変わりすぎる音質
  • 解像度が低い
  • 全体的にぼんやりした音
  • 一般的に出力インピーダンスが低いDAPで鳴らすとサウンドバランスが劣化

 

総評

 Audiosense DT600はDAPやポタアン、据え置きアンプなど、音響機器を多数持つ人こそ喜びを感じるような、非常にマニアックなイヤホンです。このイヤホンは本当に、接続する機器によって音が変化するため、アンプやリケーブルを駆使して自分好みの駆動を楽しむ人向けのコアな商品です。しかもサウンドバランスはそれなりに良好な水準を維持したまま、中域や高域が変化していくので、本当の意味でのリケーブルの楽しみをもたらしてくれます。これを使えば、オーディオチェーンの組み合わせを変えて毎日違うサウンドで出かけるなんてこともできるでしょう。デザインも秀逸です。真の意味でのオーディオ変態向きの製品ですね。

 

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