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こんな人におすすめ
- クラブやパフォーマンス練習で手頃に使い潰せる実用的なDJモニターを探している
- 解説動画や講義動画を楽しみたい
- ギターやスネアを集中的に聞き取りたい
- ボーカルやナレーションの聞き取りを重視
- 楽器の練習用に手頃なヘッドホンを探している
Behringer HPX2000の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Behringer HPX2000」です。
Behringer HPX2000の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~20kHz
- インピーダンス:64Ω
- 感度:110dB/1mW
- 価格帯:1000円~3000円
パッケージ
業務用製品のため、パッケージは簡素です。紙製でエコ、処分しやすくなっています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- ヘッドホン本体
- 3.5mm→6.35mmアダプタ
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準以上です。非常に軽量で、デザインもかっこよいですね。折りたたみもできます。
装着サンプル
イヤーマフは適度な厚みがあり、装着感はかなり快適です。
音質
今回はFiiO M15で駆動してレビューします。
Behringer HPX2000は中域中心に聞こえるかまぼこフラットのサウンドを持っているようです。中域は非常にニュートラルなため、ボーカルはきれいに聞こえますが、音場は狭いですね。開放型なのにあまり開放感のないサウンドです。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:B+
Behringer HPX2000はDJパフォーマーが現場で使うには優秀なヘッドホンです。熱気のある会場の雰囲気を忠実に透過させつつ、それに音楽が埋没しないよう中心部の中域を正確に強調して伝達する実用的なヘッドホンです。
日常的な音楽鑑賞シーンでは、ボーカル付近にとくにフォーカスして聞きたい人、室内楽や小編成のJAZZをコンパクトに楽しみたい人には向くかもしれませんが、一般的におすすめしづらいですね。
音質的な特徴
美点
- 完璧に近い質感表現
- 明るい
- 中域への優れたフォーカス
- ボーカルフォーカス
- みずみずしい
欠点
- 不足しすぎる低域
- 中域がうるさい
- ボーカルがシャウトして聞こえやすい
- 硬くて無機質に聞こえる音
- 分離感が悪い
- 高域の拡張性に欠ける
- 曲によってはブリキのようにギンギンして聞こえる音が不快
- 聞き疲れしやすい
総評
Behringer HPX2000はDJパフォーマーが、現場で周囲の熱狂と一体化しつつ、必要な音を聞き取るために最適化された実用性の高いDJモニターヘッドホンです。音楽鑑賞向きとはあまり言えませんが、低価格なのに非常に優れた中域の質感表現は、驚くほどですね。
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