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【ハイエンドイヤホン Fender Thirteen 6 アウトラインレビュー】多くの人には良さが全く理解できないだろう機種。15万円以上の価格で3000円クラスの低解像度チューニング。そこにあるのはFenderのただただギターにこだわる熱い情熱

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Fender Thirteen 6

Fender Thirteen 6

 

免責事項
  • このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
  • これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
  • 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。

 

Fender Thirteen 6

 

こんな人におすすめ

  • ギター重視
  • ライブハウスのような雰囲気で音楽を楽しみたい
  • Fenderファン

 

Fender Thirteen 6の概要

 「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Fender Thieteen 6」です。

 Fender Thirteen 6の完全なレビューはこちらにあります。

 

基本スペック
  • 周波数特性:8Hz~24kHz
  • インピーダンス:34Ω
  • 感度:112dB/1mW
  • 価格帯:100000円~200000円

 

パッケージ

 今回はONZOのレンタル品なので、パッケージについては評価せず、標準の7.5とします。

 

パッケージ内容

 公式サイトから引用。

  • クリーニングツール, 6.3mm/3極 変換プラグ, ハードケース,フォームイヤーチップ(3サイズ), TPEイヤーチップ (4サイズ),ピック(AUDIO DESIGN LAB) x1,AUIDO DESIGN LABステッカー x1

 

Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6

Fender Thirteen 6

 

ビルドクオリティ

 外観のビルドクオリティは価格の標準は満たしています。

 

Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6

 

装着サンプル

 私には装着感はそれほど悪く感じられませんが、耳が小さい人には収まらない可能性が高いです。

 

Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6

 

音質 

 今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。

 

 

 FenderThirteen 6で目指したものは、周波数特性を見てみると、おおよそ理解できます。この山本陽介さんのインタビューレビュー記事で少しニュアンスが分かると思いますが、Fenderとしてはおそらくこの製品で、パフォーマー側というより聴衆側の視点で音楽を再構成して提示したかったんだと思います。楽器音の遠い感じ、響きの強い感じはライブハウスの籠もった空間表現の再現を意図してのものでしょう。

 

 しかしそうだとしても、低域/高域両方の伸びが悪く、鮮明感に欠けるので、このイヤホンは非常に解像度の悪いサウンドしか実現できていない点は擁護できません。全体的にメリハリに欠け、高級機にふさわしいモニタリング能力があるとはとても言えません。3000円クラスでさえもこれよりはるかに優れた製品があります。私はこれを買うなら、AKIKI A3をおすすめしますね。実際にはドライバー数が多いのでそれぞれの音域の明瞭性は低価格機種より高いわけですが、それが効果的に作用しません。

 

 音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。

 

音質総評
  • 原音忠実度:B+
  • おすすめ度:D
  • 個人的な好み:A+

 

 

 Clariar i640のようなイヤホンが出たとき、なぜ評論家が絶賛したのか理解できませんでしたが、そのヒントはThirteen 6のような音が高級機種にあふれているという現状にあるようです。評論家は高級機種ばかり聴いていて、それを良いものだと思いこんでいるので、高額帯にまともな音の少ない現状では、Clariar i640のような、一見、比較的まともに聞こえるように思えるイヤホンは非常に良い音質に思えるのでしょう。実際には大した機種ではないのにも関わらず。

www.audio-sound-premium.com


 残念ながら、Fender Thirteen 6を買う意味はほとんどありません。なぜならこのサウンドであれば、より低価格で十分に代替品が見つかるからです。レンジ感や解像感など高級機種が本来優位に立つべき要素でむしろ劣っているので、これが高価格である理由がありません。

 

 このサウンドを作り出すのにFenderはもう少しドライバー数を調整して安くすることもできたはずですし、とくに高域の必要なところでドライバーを有効に機能させることもできたはずです。

 

 ちなみにFender Thirteen 6の試聴の感想を探してみると、一部で「駆動は相当高性能なアンプでないとだめなようで、手持ちのオーディオ機器では鳴らしきれなかった」みたいなコメントがありますが、安心してください。このイヤホン、鳴らしにくいんじゃなくて、こんだけドライバー積んでるのに、ただ高域が死んでるだけです。なので、どんだけ高性能なアンプで聞いても、全体印象はほとんど変わりません。

 

 個人的にはかなり好きな傾向の音ですが、こういうサウンドに払えるお金はせいぜい1万円までですね。

 

音質的な特徴
美点
  • 奥行き感がある
  • ライブハウスのような熱気
  • 濃厚感がある
  • ギターが印象的
欠点
  • 籠もって聞こえやすい音
  • もっさり、こってりしている
  • 構築感に欠ける
  • 拡張性に欠ける
  • 解像度が低い
  • ディテールに欠ける

 

総評

 Fender Thirteen 6は非常にニッチな製品で、あまり一般人向きではありません。ギターが大好きで、ライブハウスのような雰囲気でギターの味をとことん楽しみたいという人には向きますが、多くの人にはクセが強く、解像度も低くて、これに10万以上も支払うのが馬鹿らしい機種でしょう。私も個人的には嫌いじゃないサウンドですが、これに10万円出せる感じは全くありませんね。せいぜい1万円なら購入を検討するといったところです。

 

Fender Thirteen 6
Fender Thirteen 6

Fender Thirteen 6

¥179,980

 

 

 

 

 

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