- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにKZから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
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こんな人におすすめ
- バランスの良いサウンドが好き
- トレブルヘッド
- イヤホンの見た目重視
- コスパに優れたイヤホンが欲しい
KZ ZEX Proの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「KZ ZEX Pro」です。
KZ ZEX Proの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~40kHz
- インピーダンス:15Ω
- 感度:103dB
- ケーブルコネクタ:0.75mm 2pin
- 価格帯:3000円~5000円
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準以上です。かなり良く出来ていますね。
装着サンプル
装着感はかなり良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
KZ ZEX Proは比較的ニュートラルに近くチューニングされているイヤホンです。全体的なバランスは非常に良いですが、オリジナルのZEXに比べると明確な欠点があります。中域で歪の上昇が見られることと、解像度が少し劣化していること、そして8kHzにやや強いピーク感が出やすいことです。
さて、ZEX ProよりZEXのほうが音の明瞭度が高く、THDが低く、不快なピークがないということはどういうことかというと、私にはZEXのほうが高級なイヤホンに聞こえるということです。サウンドバランスはZEXのほうが悪いですが、私のZEX Proのユニットはとくに歪みの大きさが中域で気になるレベルで聴き心地がよくありません。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:B-
- 個人的な好み:C+
わりと優れたバランスのKZ ZEX Proですが、高域でピーキーで中域の解像度とTHDでオリジナルほど優れていないため、個人的にはZEXのほうがマシという結論になります。
これを読んだあなたがどう判断するかはわかりませんが、私は少なくとも、これを普段使いたいとは全く思いません。ZEXをおすすめしているわけではありませんが、私はZEXのほうが良かったです。
音質的な特徴
美点
- かなり良い質感
- 原音忠実度が高い
- バランスが良い
- 全体印象がはっきりしている
欠点
- つんざくような甲高い音
- 歯擦音がきつい
- 充実感に欠ける
- 中域が歪みやすい
- 薄っぺらく聞こえやすい音
総評
KZ ZEX Proは個人的にはかなり期待していた機種なのですが、高域でピーキーなのと、ZEXから解像度やTHDといった音の印象に関わるオーディオスペックが劣化しているのが気になるところです。正直私はこういう尖って固く聞こえやすい音が好きではないので、やや厳しく評価している可能性があることを割り引いてほしいですが、ちょっとおすすめしづらいですね。
ZEXの品質などから考えて、「ZEX Proすげぇ!」ってレビューを素直に書けると事前には考えていたんですが、自分でも予想外ですね。
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