- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
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audio-sound Score
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:10.5/10.0
- 中域:9.5/10.0
- 低域:9.0/10.0
- 歪みの少なさ:6.0/10.0
こんな人におすすめ
- 原音忠実度重視
- レンジ感重視
- バランスの良いイヤホンを求めている
- 優れたモニターイヤホンを探している
- サウンドバランス重視
- 繊細な音が好き
- 分析的な音が好き
- コスパ重視
KZ PR1 HiFiの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「KZ PR1 HiFi」です。
KZ PR1 HiFiの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 再生周波数:20-40000Hz
- インピーダンス:16±3Ω
- 感度:96±3dB
- ピンタイプ:2pin 0.75mm
KZ PR1 HiFiの特徴
- 新設計のデュアルキャビティ平面磁気ドライバー
- 13.2mm平面ドライバー
- アルミ合金のフェイスカバー
- 快適で人間工学的
- 2 つの異なるチューニング バージョンから選択できます
- 精巧で豊かなサウンド・パフォーマンス
- プロのチューニング調整
- 高品質のOFC銀メッキケーブル
- スマートインラインマイク
平面駆動型イヤホン戦争 に参加するのは、まったく新しい KZ PR1 です。これは、13.2 mm 平面ドライバーを備えた新しく開発された平面磁気 IEM で、2 つの異なるチューニング バリエーションがあります。 PR1 にはバランス チューンド エディションが用意されており、パワフルな低音を備えたスムーズで楽しく魅力的なサウンドを実現し、HiFi エディションではリファレンス グレードのサウンド パフォーマンスを提供します。 KZ PR1 は、精巧に作られたアルミ合金製のフェイス カバーと、バランス エディション用のレジン キャビティ、および HiFi エディション用の電気メッキ イヤー キャビティ構造を特徴とする、優れたデザインのセットです。 まったく新しいKZ PR1でエキサイティングなサウンドをお楽しみください!!
新開発の13.2mmデュアルキャビティ平面磁気ドライバー
KZ PR1には、新開発のデュアルキャビティ平面磁気ドライバーユニットが内蔵されています。このドライバーは、極薄の銀メッキ ダイアフラムと、N55 ベースの両面磁気回路用の独立した音響キャビティを備えています。 平面駆動型を採用したことにより、PR1 は出力信号の超低歪みで高速かつ正確なサウンドを生成できます!!
アルミ合金フェイスカバーによる絶妙な仕上げ
KZ PR1 は、精巧にデザインされた中空のアルミニウム合金のフェイス オーバーと、透明なレジン キャビティを特徴としています。 HiFi エディションは、軽量で金属仕上げの高価な電気メッキ ボトム シェルを採用しています。どちらのペアも絶妙に美しく、快適な着用体験をお約束します。各コンポーネントは、平面駆動型ドライバー ユニットのパフォーマンスを最大化するために慎重に選択され、独自に設計されています。
印象的なサウンドを実現するプロフェッショナルなチューニング調整
KZ PR1 には、チューニングの異なる 2 つのバリエーションがあります。バランス エディションはその名の通りバランスの取れたサウンド シグネチャーを持ち、HiFi エディションはよりリファレンス グレードのチューニング プロファイルを備えています。ペアはプロの音響エンジニアによって調整されており、プレゼンテーションは 3 つの周波数領域の間でバランスが取れています。
高品質 OFC 銀メッキケーブル
KZはPR1に信号伝送効率の良い高純度無酸素銅ケーブルをバンドル。ワイヤーの表層に銀メッキを施すことで、信号の減衰を抑え、ハイレゾリューションのサウンドパフォーマンスの基盤を固めます!!ユーザーは、インラインマイクとメディアキーを備えたケーブルでPR1を購入することもできます!!
パッケージ
KZ PR1のパッケージはいつものKZの標準的なパッケージです。基本的に5000円以下のものと変わらない付属品で、高級感は全くありません。
パッケージのクオリティは価格の標準を満たしています。比較的処分しやすいのは美点です。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーチップ
- マニュアル類
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
非常によく造形された金属製シェルは価格を考えると、かなり高級感を感じさせます。
KZのビルドクオリティは非常に改善されています。
装着感
装着感は良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
KZ PR1 HiFiはニュートラルに近く、さらに非常にフラットで原音忠実性の高いサウンドシグネチャーを持っています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
低域
KZ PR1 HiFiの十分に直線的で十分に深いところまで届いており、モニター的な減衰感を持っています。
非常に見通し感が良く、バスドラムキックも自然な重みとリズムの軽快さを兼ね備えており、生き生きとした躍動感のあるサウンドを聞かせてくれます。
エレキベースは個人的な好みからすると、若干明るい印象を受けますが、深さがあり、十分に黒く聞こえます。
私にはわずかに膨張的に聞こえ、重低域マニアを満足させるような深さはなく、引き締まりに欠ける可能性はあります。しかし、モニタースピーカーのように、十分直線的でありながら、深いところを出しすぎずにストンと落ちるような減衰感を持っており、比較的良質な低域と言えるでしょう。歪も十分以上に少なめです。
中域
中域のサウンドカーブの点においては、KZはすでに成熟した水準にあり、一流メーカーに劣りません。少なくとも彼らのチューニングはこの1年ほどで格段に進化し、KZ PR1 HiFiでも非常に優れたサウンドバランスを確認することができます。
質感は非常に自然な雰囲気を持っており、歪が豊かに聞こえるエレキギターの美しさにはうっとりするほどです。
ただし、この中域には明確な欠点があり、歪が多く、付帯音が多いため、透明度の点で大きく物足りず、立体感の再現度に大きく劣ります。
そのため、たとえばサウンドバランスは非常に優れているにもかかわらず、管楽や弦楽などアコースティックな楽器は、たとえばQCY T17のようなより透明度の高いサウンドを持っているイヤホンの方が私にはより生き生きと生々しく聞こえます。
私はこのイヤホンの周波数特性をネットで見たとき、そのサウンドバランスの良さに大変期待していたので、この透明度の不足は本当に残念に思うところですね。
高域
KZ PR1 HiFiは前代未聞の水準と言えるほど高域で優れています。それは非常に伸びやかで開放的であり、ディテールも豊かで詳細に聞こえ、空気感も細やかです。
ただし、日常的な空間ではこんなにはっきり高域が聞こえることは多くないので、多くの人には妙に前かがみな、奥行きのない感覚を抱かせるかもしれません。
私にとってはほぼ完ぺきな高域で、非常にモニター的に聞こえます。弦楽や管楽の倍音は非常に自然に伸び、際の際まできれいに聞こえ、抜けも大変良いので、明るく繊細にはっきりくっきり聞こえるのに耳障りな要素がほぼありません。
ピアース感が高いので、サ行や歯擦音は少し強すぎます。抜けが良いので不快にはなりにくいですが、音源と音量次第ではギスギス感が出やすいのが気になるかもしれません(私は普段音量を低めに聞いていることに留意してください)。
私は事前にこの高域の特性を見て非常に心躍らせていたのですが、想像以上の出来栄えでした。
音質総評
- 原音忠実度:S-
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:A
KZ PR1 HiFiはKZが非常に高い技術力を実現していることを如実に示しており、その優れた高域特性とレンジ感によってこの価格帯で最も原音忠実的なイメージングが期待できる優秀なモニターイヤホンです。
ただし、透明度の大幅な不足がそれを総合的にやや物足りなくしていることは事実で、たとえばJVC HA-AE5Tのようなライバルと比べると、私には今一つに思えるところがあります。
音質的な特徴
美点
- 正確な質感表現
- 位相一貫性に優れる
- 優れた制動特性
- 音像一貫性に優れる
- 良好なサウンドバランス
- 優れた空気感を生み出す高域拡張性
- 聴き心地が良い
- 繊細
- 爽快
- 優れた原音忠実度
- 温かみがある
- 自然な倍音表現
- スピーカー的な定位感
- 優秀なレンジ感
欠点
- 低域の深みに少し欠ける
- 中域の透明度に欠ける
- 立体感の不足
- 歪が多すぎる
- サ行がやや強すぎる
総評
KZ PR1 HiFiは優れたレンジ感と原音忠実性を持つサウンドバランスに優れたイヤホンです。平面駆動型ドライバーらしく制動特性にも優れており、音質面ではかなり魅力的ですが、残念ながら透明度でかなり物足りません。一見したサウンドバランスの良さに反して、やや癖が強いイヤホンで、万人向きとは言えないと思われます。それでも、価格帯ではビルドクオリティは非常に優れている水準にあり、有望な投資先と言えるでしょう。
個人的にはちょっと期待外れでした。
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