- このレビューは「私的な購入品」または「対価を払ってレンタルした商品」に基づいて書かれています。
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audio-sound Score
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:8.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:8.5/10.0
- 低域:8.5/10.0
- 歪みの少なさ:9.0/10.0
- 通信品質:9.5/10.0
- アクティブノイズキャンセリング:8.5/10.0
こんな人におすすめ
- バランス重視
- 多彩なサウンドを楽しみたい
- 通信品質重視
- アクティブノイズキャンセリング性能重視
- 対応アプリなどガジェット要素重視
- コスパ重視
Moondrop NekoCake アッシュアームズ ACHT-ACHT 88mm FlaK36モデルの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Moondrop NekoCake アッシュアームズ ACHT-ACHT 88mm FlaK36モデル」です。
Moondrop NekoCake アッシュアームズ ACHT-ACHT 88mm FlaK36モデルの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:4h/12h
- 防水性能:なし
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 価格帯:5000円~10000円
Moondrop NekoCake アッシュアームズ ACHT-ACHT 88mm FlaK36モデルの特徴
- 最新のBluetooth V5.0に対応
- 自動で接続
- 大口径13mmダイナミックドライバー
- チタンドーム複合振動板
- 超微細な輸入CCAWボイスコイル
- ANCデジタルアクティブノイズキャンセリング機能
- スマートタッチ操作
- モノラル・ステレオ自動切替
- マッチングDSPチューニングオプション
- Moondrop Linkアプリケーションとの連携
- 5種類のチューニングプロファイル
- プッシュボタンによるリセット機能
- 快適な装着感
- インテリジェントな音声伝送
- 長い電池駆動時間(1回の充電で4時間、充電ケース使用時は最大12時間)
パッケージ
Moondrop NekoCake アッシュアームズ ACHT-ACHT 88mm FlaK36モデルのパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- 専用充電ケース
- イヤーピース
- Type-Cケーブル
- マニュアルや保証書類
ビルドクオリティ
Moondrop NekoCake アッシュアームズ ACHT-ACHT 88mm FlaK36モデルのビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感
装着感は良好です。
接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも接続は安定しており、その後は一貫して音楽を聴くことが出来ました。
バックグラウンドノイズは少しあるかもしれませんが、ほとんど気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開ける |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納し、ケースの蓋を閉じる |
ペアリング | 電源ON後、接続先がなければ自動でペアリングモード |
曲再生 | 多機能ボタンを1回タップ |
再生停止 | 多機能ボタンを1回タップ |
曲送り | 右側の多機能ボタンを2回タップ |
曲戻し | 左側の多機能ボタンを2回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを1.5秒長押し |
音声アシスタント起動 | 多機能ボタンを3回タップ |
ANCモード切替 | 多機能ボタンを1秒長押し |
アクティブノイズキャンセリング性能
詳細は有料記事に譲りますが、Moondrop NekocakeのANC性能は価格帯では比較的優秀です。低周波をそれなりに削減できます。
アプリ
Moondrop LINKに対応しています。
Moondrop LINKで可能なこと
- コントロールのカスタマイズ
- EQプリセットの変更
- 説明書の確認
音質
今回は標準イヤーピース Lサイズを使い、FiiO M15とSBCでつないでレビューします。
Moondrop NEKOCAKEのMoondrop Classicモードはこのブランドの特徴であるVDSFターゲットに基づく、かなりニュートラルに近いサウンドシグネチャーを持っています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
低域
Moondrop NEKOCAKEの低域は十分に直線的で見通し感が良く、モニター的と言えるバランスになっています。
ドラムキックのインパクトはそこそこありますが、エレキベースの広がりは弱く、全体的に明るく聞こえます。中域を邪魔せず、リズムもわかりやすいのは良いところですが、個人的には深さ、量ともに少し物足りないですね。
中域
中域は概ねニュートラルに近いサウンドを実現しています。しかし、おそらく伝統的なMoondropファンにとって、このイヤホンの最大の欠点はこの中域でしょう。
多くのMoondropイヤホンで実現されていた中域の正確な質感再現度はだいぶ失われており、全体的に音の締りが悪い印象で聞こえます。
エレキギターのエッジ感にわりと悪影響が出やすく、ギターの軸に硬さが出ないので、腰砕けた音で聞こえがちになります。バイオリンの軸も弱々しく、全体的に音楽の骨組み、構築感に不足が感じられます。
耳当たりが良いので、こういう音を好むという人もいるかもしれませんが、オーディオマニアは音楽の心臓部の立体感にこだわる人が多いと思われますから、これは大きな欠点です。
高域
高域は比較的よく調整されており、一貫性がありますが、拡張性は少し物足りません。
バイオリンや木管の倍音の表現は自然で一貫性があり、十分に艶やかで自然な色づきを楽しめます。ハイハットの広がりは物足りませんが、サ行も刺さらず、高域に敏感な人でも聞き心地の良い調整になっています。また、定位感の再現度で優れています。
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:B
- 個人的な好み:B-
イメージング性能が高く、サウンドバランス的にも立体感が強調されているので、非常に奥行き感のあるサウンドを聴かせるところが美点です。しかし、中域が暗く、質感表現が不自然で、一般に中域を重視するオーディオマニア向きとは言えないサウンドです。
音質的な特徴
美点
- 良好な定位感
- 耳に優しく、聴き心地が良い
- 低歪
- 比較的一貫性のあるサウンド
- モニター的な低域
- 良好な解像度
- 多彩な音を実現するEQモード
欠点
- 高域の拡張性に欠ける
- 構築感に欠ける
- 低域の深みに欠ける
総評
Moondrop Nekocakeは価格帯では優秀な通信品質と価格帯では悪くないアクティブノイズキャンセリング性能を持ち、低歪で十分な解像度のあるサウンドを提供できます。アプリを通じてEQを切り替えてサウンドバランスを変更することもできるため、人によっては価格以上の価値を感じることができる製品となるかもしれません。
$49.99
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