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こんな人におすすめ
- 長時間聞いても疲れない、快適なリスニングヘッドホンを求めている
- スピーカーのような定位感で音楽を聴きたい
RØDE NTH-100の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「RØDE NTH-100」です。
RØDE NTH-100の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:5Hz-35000Hz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:110dB
- 価格帯:20000円~30000円
RODE NTH-100の特徴
音のRØDEが新たな歴史を刻むべく生み出した「NTH-100」。
完璧なヘッドホンを探す旅は、もう終わりです。
卓越したディテール表現、明瞭かつ自然でフラットなサウンド
人工皮革 Alcantara® と独自素材 CoolTech™ による、最も快適な装着感
独自のロック機構 FitLock™ システムにより、思い通りに調節可能なヘッドバンド
NTH-100は、創造性を刺激する素晴らしい音響体験を提供します。
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- ヘッドホン本体
- 専用ケーブル
- 3.5mm→6.35mmアダプター
- カラーリング
- キャリーポーチ
- 説明書
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。たとえば、どれも安っぽい外観のSHURE製のモニターヘッドホンよりはるかに洗練されています。
装着サンプル
アルカンターラの装着感は格別です。またロック機構でヘッドバンド長を固定できるのも良いですね。
音質
今回はFiiO M15で駆動してレビューします。
RØDE NTH-100はハーマンターゲットカーブOEを中域寄りにしたようなサウンドシグネチャーを持っています。スピーカーのような前方定位感がある音場を形成します。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A+
- おすすめ度:B
- 個人的な好み:B
もしあなたがモニターヘッドホンとしてこれを買おうと思っているのなら、おすすめしません。
音質的な特徴
美点
- 優れた原音忠実性
- 中域への適切なフォーカス
- 長時間聞いても疲れない(解像度が低いので)
- 前方定位的
欠点
- よくないレンジ感
- 低域の深さに欠ける
- 物足りない解像度
- 繊細さに欠ける
- 明瞭でない音
- モニター向きではない
- ミキシングに使えない
- マスタリングに使えない
- はっきりしない定位感
総評
SHUREやAKG、SENNHEISER、オーディオテクニカ、SONYの例を示すまでもなく、優れたマイクメーカーは優れたモニターヘッドホンメーカーでもあったことは歴史が証明してきました。しかし、何事にも例外はつきものです。
優れたマイクメーカーとしてすでに十分に知られたRØDEの最初のモニターヘッドホンに対する私の期待は、箱を開けて装着するまでで消えました。まさしくこのヘッドホンは歴史を変えます。「優れたマイクメーカーのモニターヘッドホンにハズレなし」の常識は今ここに打ち破られたのです。
装着感もよくて長時間聞いても聴き疲れないような眠い音が好きならRØDE NTH-100をおすすめできますが、ミキシングやマスタリングに必要なのはそういう音ではないでしょう。
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