- 免責事項
- こんな人におすすめ
- TaoTronics SoundLiberty Pro S10の概要
- TaoTronics SoundLiberty Pro S10の特徴
- パッケージ
- ビルドクオリティ
- 装着サンプル
- 接続品質
- インターフェース/操作方法
- 音質
- 総評
- 【関連記事】
免責事項
- このレビューはTaoTronicsから誠実な品質レビューを読者に伝えるために提供されたサンプルに基づいて書かれています。
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こんな人におすすめ
- デザインで人とは違うイヤホンが欲しい
- aptX重視
- ブーミーなサウンドが好き
- 通信品質重視
TaoTronics SoundLiberty Pro S10の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「TaoTronics SoundLiberty Pro S10」です。
TaoTronics SoundLiberty Pro S10の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:4h/20h
- 防水性能:IPX7
- 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
- 技適番号:204-B00215
- 価格帯:5000円~10000円
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。
TaoTronics SoundLiberty Pro S10の特徴
- 【AI-通話品質の向上】プラスノイズ抑制マイクのおかげで、音声が通話中にはっきりとブロードキャストされ、クリアコール向けのスマートAIノイズキャンセルアルゴリズム(Elevoc Vocplusl)は、DNNベースのノイズキャンセリングであり、電話通話中の雑音除去し、周囲の騒音を消してクリアな音声を通話相手に伝えることができます。
- 【スライドコントロール】タッチセンサーを搭載し、イヤホンをタップしてスワイプするだけで、通話、音楽トラック、ボイスコントロールなどができます。更に上下にスライドして音量調節や音楽切替することが出来ます。(タッチコントロール機能は、イヤホンを装着している際のみ利用可能です。)
- 【優れた音質】12mm大口径HiFiダイナミックドライバーは、圧縮によるデータ消失が少なく高音質aptXオーディオとAACコーデックでサポートされた優れた音響を提供し、豊かで高品質なサウンドスケープを実現します。
- 【自動耳検出】モーションセンサーは、イヤホンが耳に入っているかどうかを認識し、イヤホンを取り出すと自動的に音楽を一時停止し、元に戻すと再開します。また、イヤホンを着用して着信コールに応答し、外して電話に切り替えます。
- 【十分な利用時間】TaoTronics ワイヤレスイヤホン SoundLiberty Pro S10は1回の充電でイヤホン単体4時間、充電ケースを合わせて合計最大20時間連続再生できます。※充電ポートはType-Cです。
パッケージ
パッケージは以前とは一新されたようです。以前よりもさらにストレスフリーで、蓋を開ければイヤホンをすぐ取り出せるという非常に機能的なデザインになっています。しかも紙素材が多く、環境にも配慮されています。
パッケージ内容
- TaoTronics SoundLiberty S10 Pro本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- マニュアル
ビルドクオリティ
どこか近未来的なデザインです。ビルドクオリティは良好です。
装着サンプル
装着感はインナーイヤー型の中でもかなり快適です。デザインは好みを分けるところがありそうです。装着すると少し目立ちますね。
接続品質
aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも問題なく音楽は再生させ、途切れはありません。通信チップが旧世代のQCC3020なので通信品質は少し劣るかと思ったのですが、アンテナが高品質なのか通信品質はむしろ優秀なようです。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | ケースのふたを開ける |
電源OFF | イヤホンを収納し、ふたを閉める |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード 手動の場合、マルチファンクションボタンを6秒長押し |
リセット方法 | イヤホンを両方ともケースに収納し、マルチファンクションボタンを16秒長押し |
曲再生/停止 | マルチファンクションボタンを2回タップ また耳から外すと自動で再生停止/再着用で再生再開 |
曲送り | 左のマルチファンクションボタンをスワイプアップ |
曲戻し | 左のマルチファンクションボタンをスワイプダウン |
音量+ | 右のマルチファンクションボタンをスワイプアップ |
音量- | 右のマルチファンクションボタンをスワイプダウン |
通話応答 | マルチファンクションボタンを1回タップ |
通話終了 | マルチファンクションボタンを2秒長押し |
着信拒否 | マルチファンクションボタンを2秒長押し |
音声アシスタント起動 | マルチファンクションボタンを2秒長押し |
音質
TaoTronics SoundLiberty S10 Proはやや低域が強めのドンシャリサウンドです。ウォームで優しいサウンドですが、人によって篭もりを感じやすいところと高域が鈍く聞こえやすいところが少し好みを分けそうです。穏和なリスニングイヤホンとしては悪くないでしょう。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:B+
- おすすめ度:B
- 個人的な好み:S
TaoTronics SoundLiberty S10 Proをおすすめするかと言われたら、それほどおすすめしません。少なくとも原音忠実主義を重視するオーディオマニア向きのサウンドとは思えないことは確かです。
そのサウンドは篭もった音源をさらに篭もって聴かせるようなところがあり、音像はぼやけやすく、分離感はよくありません。
外面を整えて言えば、オーディオ機器としての完成度でSoundPEATS Gamer No.1やEarfun Air Proのほうがあらゆる意味で優れているサウンドです。同じ価格くらいであれば、1more Comfobuds Proを薦めます。これらを薦めることに私には何のためらいもありません。TaoTronics SoundLiberty S10 Proはそういう機種ではありません。
しかし、私の個人的な趣味で言えば、このサウンドは非常に素晴らしい。この高域が減衰するサウンドには生活感のあるリアリズムがあります。そのサウンドには生々しい人肌感があり、ノスタルジックでとても泥臭い美しさがあります。
目立つ欠点は多いので、探せばこのイヤホンのサウンドの悪いところはいくらでも出てきますし、酷評も多いでしょう。万人向きというサウンドではないと思われます。
音質的な特徴
美点
- ノスタルジックなサウンド
- フルオーケストラを充分楽しめる音圧感
- 充実感がある
- 調和的な雰囲気
- 穏和
- 音の広がりが豊か
- 相対的に優れた鮮明感
- 甘味のあるサウンド
- 奥行き感のある広い音場
欠点
- 篭もりやすい
- 分離感が悪い
- 解像感が悪い
- クリア感に欠ける
- ディテールに欠ける
総評
TaoTronics SoundLiberty S10 Proは私のおすすめのリストの上位に来る製品ではありません。それはシャープで近未来的なデザインを持っているにも関わらず、サウンドは鈍く、非常に穏やかな、どこか保守的ですらあると思えるノスタルジックな音色を持っています。そのあまりのディテール感の無さに、私は最初このイヤホンは故障しているのではないかと思ったほどです(いろんな機器に繋いで試しました)。しかし、聞き慣れてくると、そのサウンドはとてもウォームで心安まるものがあり、私のお気に入りに加わりました。
私はこの機種の欠点をよく知っているので、この機種をいたずらに薦めることはしませんが、私と好みが合う人にはきっとこの良さが伝わると思っています。このサウンドは決して流行に沿っているとは思えませんが、なぜかとても私を感動させる要素があります。少なくとも日本語音域にフォーカスされるサウンドなので、個人的にとても心地よく聞こえるのだろうという推測は成り立つかも知れません。
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