- このレビューは友人であるBanbeucmas(@Banbeucmas/banbeu.com)の好意で貸し出してくれたユニットに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- 爽快なサウンドが好き
- 音場重視
- メタリックなサウンドが好き
- 繊細なサウンドが好き
- コストパフォーマンス重視
TinHiFi P1 Plusの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「TinHiFi P1 Plus」です。
TinHiFi P1 Plusの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~20kHz
- インピーダンス:22Ω
- 感度:108±3dB/Vrms
- ケーブルコネクタ:mmcx
- 価格帯:10000円~20000円
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- キャリイングケース
- シリコンイヤーピース(2種類)
- フォームチップ
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格の標準を十分満たしています。
装着サンプル
小型で耳の小さな人でも装着しやすいでしょう。装着感は良好です。
音質
TinHiFi P1 Plusは中域の広さを重視してチューニングされているようです。非常にステージングの良い開放的で広大な音場表現が魅力ですが、音は少し金属質に聞こえやすい傾向があります。
今回は標準イヤーチップ(赤軸) Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:A+
非常に広い音場で解像度が高く、歪みの少ない音を聞かせてくれるイヤホンを探しているなら、TinHiFi P1 Plusはかなり有力な選択肢でしょう。ただし、その音は金属的で、シンバルがブリキっぽく聞こえたり、木管が警笛のように聞こえる傾向があります。
オーディオスペック的には1万円台で買える機種とは思えないくらい優れていますが、癖は少し強めなのが難しいですね。基本的にトレブルヘッド(高域好き)向きです。
音質的な特徴
美点
- 繊細かつ爽快
- 開放的な音場
- 高い解像度
- 高いクリア感
- 透明度の高い音
欠点
- 金属的でヒステリックに聞こえやすい
- ドライ
- 低域の深さが足りない
総評
1万円の価格帯で非常に優れた解像度と音場表現を両立させているイヤホンがTinHiFi P1 Plusです。そのサウンドは質感表現で少し劣り、ブリキのように聞こえるところがあるのが難点ですが、繊細で明瞭なくっきりしたサウンドが魅力的で、音の抜けもよく、開放的で音場も広く感じられるため、爽快でエネルギッシュなサウンドが好きなら検討してみても良いでしょう。ニュートラルサウンドを好むオーディオマニア向きとは言い難いですが、コストパフォーマンスは良く、趣味に合えばかなり楽しめる音です。
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