- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにTranyaから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- バッテリー性能重視
- 防水性能重視
- 通信品質重視
- ギターのエッジのキレにこだわる
- 華やかな音が好き
- 低域にこだわる
- コスパ重視
Tranya T10-Bの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Tranya T10-B」です。
Tranya T10-Bの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:8h/32h
- 防水性能:IPX7
- 対応コーデック:AAC/SBC
- 技適番号:204-920071
- 価格帯:3000円~5000円
- 【ハイレゾ高音質】圧巻の重低音を再生する大口径ドライバーを新規開発!!!先進のチップと高感度の12mm大型ドライバーによって重低音は力強く、同時にクリアなボーカルと鮮明な高音も確保しました。低音、中音、高音の完璧なバランスを調整し、音楽の細部まで鮮やかに再現します。これからもハイレゾ級のサウンドで楽しめます。
- 【驚きの低遅延】遅延がほぼゼロで信頼性の高い送信を確保し、ゲームのプレイやビデオ鑑賞に最適なイヤホンを実現しました。T10Bを使用して、あなたは高音質でズレがない快適なゲームプレイ環境をに没入できます。
- 【クリアな音声通話&自動ペアリング】イヤホン内部に4つのマイク(各イヤホンに2つ)を搭載することで、通話品質の精度を高め、相手にあなたの音声をよりクリアに伝えます。Bluetooth 5.1対応チップを搭載しており、音飛び、中断、遅延などの従来の通信問題を効果的に解決します。記憶機能で初回ペアリングしたら、次回以降ケースから取り出すだけで自動的に接続されます。また、左右いずれかのイヤホンを単独で使用することもできます。iPhone、Android携帯、ノートパソコンなど、Bluetoothを搭載したほとんどの機器に幅広く対応しています。テレワークやWEB会議におすすめです。
- 【32時間再生&便利なTYPE-C急速充電】イヤホン本体が満充電の状態で最大8時間、付属の充電ケースを合わせて使うと、最大32時間の音楽再生が可能です。T10Bは急速充電に対応でき、10分充電するだけで、最大120分間の再生が可能です。
- 【IPX7規格対応の防水性能&保証】T10Bの防水・防汗性能は「IPX7」。雨やワークアウト時の汗等の浸入を防ぐ防水性能により、天候やシーンを気にせずにいつでも音楽や通話をお楽しみいただけます。12ヶ月のメーカー保証。
パッケージ
Tranya T10-Bのパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- 専用充電ケース
- イヤーピース
- Type-Cケーブル
- マニュアルや保証書類


ビルドクオリティ
Tranya T10-Bのビルドクオリティは価格の標準を満たしていますが、プラスチッキーで若干安っぽいですね。


装着感
装着感は良好です。



接続品質
AACでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。遮蔽物を挟んでも音が途切れず、そのまま一貫して音楽を聴くことができます。
バックグラウンドノイズは少しあるかもしれませんが、ほとんど気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開け、イヤホンを取り出す |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納する |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
曲再生 | 多機能ボタンを1回タップ |
再生停止 | 多機能ボタンを1回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタンを3回タップ |
曲戻し | 左耳側の多機能ボタンを3回タップ |
音量+ | 右耳側の多機能ボタンを2回タップ |
音量- | 左耳側の多機能ボタンを2回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを1回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを1秒長押し |
低遅延モード | 多機能ボタンを4回タップ |
重低音モードON/OFF | 多機能ボタンを5回タップ |
音質
今回は標準イヤーピース Lサイズを使い、FiiO M15とSBCでつないでノーマルモードでレビューします。
Tranya T10-Bは中高域が強調された右上がりのU字型ないし逆L字型のようなサウンドシグネチャーを持っています。艶やかでかっつりとした目鼻立ちの良いサウンドを聴かせてくれます。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:B+
Tranya T10-Bは価格帯では悪くない選択肢です。とくに中高域のエッジがきれいに聞こえるので、エレキギターやアコースティックギターが印象的に聞こえます。スネアもキレがあり、中域の立体感の再現度は優秀ですが、高域はおとなしめで解像感や分離感はいまいちに思えるかもしれません。また人によっては聴く曲によって露骨にキンキン、ギンギンするのが不快になりやすいでしょう。
Bass Boostモードは非常にうまく調整されており、ノーマルモードの欠点を良く補いつつ、かなり優れたバランスの低域を実現します。このバランスの良さを考えると、Tranyaがかなり技術的知見を持っていることが想像できます。
そういうわけで、全体的に悪くないのですが、いまいち推しづらいという難しい機種です。悪い機種ではありません。
音質的な特徴
美点
- 輪郭感に優れる
- 構築感に優れる
- 明るい中域
- よくできたBass Boostモード
欠点
- 空気感で物足りない
- 繊細さの不足
- エッジが目立ちすぎる
- ライバルに比べてサウンドバランスに劣る
総評
Tranya T10-Bは価格帯では無難な選択肢と言える機種です。通信品質は安定しており、サウンドバランスは悪くなく、Bass Boostによって調整可能な低域はかなり合理的にチューニングされています。しかし、数あるライバルに比べると、ビルドクオリティやサウンドバランスで今一つに思えるところが多いのも事実です。
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