- 免責事項
- ZERO AUDIO ZIRCO DUOZA 3の概要
- audio-sound スコア
- 長所と短所
- ZERO AUDIO ZIRCO DUOZA 3の特徴
- パッケージ(7.5)
- ビルドクオリティ(8.5)
- 装着感(8.5)
- 音質
- 総評
- 関連記事
免責事項
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ZERO AUDIO ZIRCO DUOZA 3の概要
基本スペック
- ドライバー構成:2DD
- 再生周波数:6-70000Hz
- インピーダンス:18Ω
- 感度:98dB
- ピンタイプ:mmcx
- 価格帯:10000円~20000円
audio-sound スコア
- パッケージ:7.5/10.0
- ビルドクオリティ:8.5/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:8.5/10.0
- 中域:8.5/10.0
- 低域:8.5/10.0
- 歪みの少なさ:8.0/10.0
長所と短所
長所
- 重厚な低域
- 奥行き感のある音場
- 強調された立体感
- 悪くない原音忠実度
- 悪くない定位感
短所
- 解像度で物足りない
- よくない質感
- 一般に強すぎる低域
ZERO AUDIO ZIRCO DUOZA 3の特徴
-
ジルコニアにダイナミックドライバーをタンデムマウント
ZIRCO DUOZA III はメインハウジングに共振周波数の高いジルコニアを採用しました。2種類のダイナミックドライバーをタンデムマウントしたデュアル・ダイナミック型モデルですが、CARBO DUOZA II とは異なるフロントドライバーを搭載し70,000Hzまでの再生周波数帯域を実現、パワフルな重低音から繊細な高域まで奥行きを持たせながら臨場感豊かにハイレゾ音源を再生します。
- ジルコニアハウジングを採用
ハウジングに共振周波数が高く艶やかな光沢をもつジルコニアと削り出しアルミニウムを採用。不要な共鳴振動を低減し繊細かつ豊潤なハイレゾ音源をよりクリアーに再生。
- デュアル・ダイナミック・スピーカー搭載
2種類のダイナミックドライバーをタンデムマウントしたデュアル・ダイナミック型モデル。CARBO DUOZA IIとは異なるフロントドライバーを搭載、ジルコニアハウジングの採用により70,000Hzまでの再生周波数帯域を実現し、パワフルな重低音から繊細な高域までハイレゾ音源に奥行きを持たせながら臨場感豊かに再生。
- SSRデザイン (Side Strain Relief)
ケーブルをサイドにレイアウトしたSSRデザインを採用。最適なウェイトバランスで安定した装着感を実現。 - 新型ストレートプラグ
削り出しアルミのプラグカバー表面に施されたサークルラインが出力端子への挿抜をスムーズにストレスなくサポート。 - 新開発のパラレルコードを使用
左右独立のOFC(無酸素銅)パラレルコードを新たに開発し採用。伝送ロスが少なくピュアな音源伝送を可能にするとともにしなやかさと耐久性も両立。
パッケージ(7.5)
今回のパッケージはZERO AUDIO 10周年記念限定版のため、通常のパッケージとは異なります。そのため、パッケージの評価値は標準の7.5としました。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーピース
- マニュアルや保証書類
ビルドクオリティ(8.5)
ZERO AUDIO ZIRCO DUOZA 3のビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着感(8.5)
装着感は良好です。
音質
HATS測定環境
- SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
- AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ(HATS内蔵)
- マイクプリアンプ:Type4053
- 小野測器 SR-2210 センサアンプ
- 出力オーディオインターフェース①:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
- 出力オーディオインターフェース②:Antelope Audio Amari
- 入力オーディオインターフェース:RME ADI-2 Pro FS R Black Edition
カプラー測定環境
- Type5050 マイクアンプ電源
- Type E610A 711イヤーシミュレータ(カプラータイプ・IEC60318-4準拠)
- オーディオインターフェース:MOTU M2
アナライザソフト
- TypeDSSF3-L
- Room EQ Wizard
周波数特性/THD特性/ラウドネスステータス
測定値は有料記事をご覧ください。
REW周波数特性
オーディオステータス
制動特性(出力インピーダンスの影響)
ZERO AUDIO ZIRCO DUOZA 3はアンプの出力インピーダンスの影響をほとんど受けません。
詳細は有料記事でご確認ください。
音質評価値
- 原音忠実度:自由音場補正済み周波数特性に基づく判定値。どれだけフラットスピーカーの音(≒録音音源の再現度)に忠実かを表します。音域ごとに標準偏差から自動で算出、判定されています(低域:20Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~20kHz;全体:63Hz~13kHz)[S+が最も原音忠実]
- 臨場感/深さ/重み/太さ/厚み/明るさ/硬さ/艶やかさ/鋭さ/脆さ/荒さ/繊細さ/存在感:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、各要素が聴感上ニュートラルからどれだけ強調されて聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[Bが最もニュートラルに近く、S+が最も強調度が高く、D-が最も強調が弱い]
- 質感の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、200Hz~2.5kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 定位の正確性:自由音場補正値に80phon時の等ラウドネス曲線逆補正をかけた聴感周波数に基づく判定値。一般的に適正音量時、1.5kHz~8kHzがどれだけ聴感上ニュートラルに聞こえるかの期待度を表します。自動算出、判定されています。[S+が最もニュートラルに近い]
- 歪みの少なさ:THD測定値に基づいて決定されています。[S+が最も評価が高い]
- イメージング:C80測定値に基づいて決定されています。(低域:50Hz~200Hz;中域:200Hz~2.5kHz;高域:2.5kHz~10kHz;全体:50Hz~10kHz)[S+が最も評価が高い]
-
これらの評価値は最終的なスコア算出に影響を与えますが、すべてではありません。
低域の原音忠実度 | S |
臨場感 | A- |
深さ | A |
重さ | A |
太さ | A- |
低域の存在感 | A+ |
低域のイメージング | C+ |
中域の原音忠実度 | A |
厚さ | B+ |
明るさ | B |
硬さ | B- |
中域の存在感 | B |
中域のイメージング | B |
高域の原音忠実度 | B |
艶やかさ | B- |
鋭さ | B- |
脆さ | C |
荒さ | D+ |
繊細さ | D+ |
高域の存在感 | C+ |
高域のイメージング | A |
質感 | B+ |
定位 | B+ |
歪みの少なさ | B+ |
イメージング | B |
全体の原音忠実度 | A- |
総評
- おすすめ度:B
- 個人的な好み:B-
ZERO AUDIOはZIRCO DUOZA 3で前世代のCARBO DUOZA 2からハウジングの材質を変更し、フロントドライバーも改良してさらなる音響性能を追求したと言っています。
その主張は全く正しく、CARBO DUOZA 2と同等の低域を維持しつつ、中域以上でサウンドバランスが改善され、歪率などのオーディオスペックも少し改善されています。効果は劇的な違いを感じる……というほどではありませんが、確実に現れています。一般にZIRCO DUOZA 3はCARBO DUOZA 2のほぼ上位互換と言っていいでしょう。
とはいえ、CARBO DUOZA 2の基本的な性格を継承しているため、大枠はほとんど変わりません。基本的には音楽を低域の重厚感重視でズンドコして聴きたい人向けのイヤホンです。
CARBO DUOZA 2同様、解像度がいまいちなのは変わりませんが、それでも中域の質感と定位感に関しては一段上の再現能力が期待できます。少なくともCARBO DUOZA 2よりはおすすめ度は高くなります。
もちろん、おすすめというわけではありません。まあ、低域好きなら気に入るかもしれませんね。
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