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こんな人におすすめ
- ゆったりしたサウンドが好き
- 音場の奥行き感重視
- 落ち着いた雰囲気で音楽を楽しみたい
beyerdynamic T1 3rd Generationの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「beyerdynamic T1 3rd Generation」です。
beyerdynamic T1 3rd Generationの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:5Hz~50kHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:100dB
- 価格帯:100000円~200000円
パッケージ
beyerdynamic T1 3rd Editionのパッケージは全体として豪華で、価格に十分見合っています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- ヘッドホン本体
- キャリイングケース
- ケーブル




ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。






装着サンプル
装着感は比較的良好です。




音質
beyerdynamic T1 3rdは充実感の高い、中域充実型の高級感のあるサウンドを鳴らします。全体的に音場が広く感じられますが、中域は暗めで静寂感重視の味付けになっており、クランチ感やエッジ感に欠けるところがあるので、音楽の構築感で少し物足りない印象を受けるでしょう。鮮明感は高めで、全体の解像度も価格の標準は満たしていると思われるため、モニター的ではありませんが、解像感の点で不足を感じることはあまりないと思います。
今回はFiiO M15で駆動してレビューします。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:B+
- 個人的な好み:A+
beyerdynamic T1 3rdは奥行きを重視した静寂感の感じられるゆったりした空間を持つリスニングヘッドホンです。
高級機種らしい、広がりと充実感のあるサウンドを聞かせますが、ニュートラルサウンドではありません。
バラードやクラシック、JAZZを少し暗い、落ち着いた雰囲気で静かに上品に聞きたいという人にはかなり良いでしょう。人によっては鈍く、籠もったように聞こえやすいかもしれませんが。
音質的な特徴
美点
- 奥行きがあり、ゆったりとした音場
- 静寂感がある
- 上品でシック
- 静的で落ち着いた音楽
- 温かみのあるサウンド
欠点
- ダイナミズムに欠ける
- 人によっては鈍くぼんやりして聞こえる
- 質感と定位が正確ではない
- 音像の一貫性に欠ける
- 暗く、眠たい音
- 拡張性で物足りない
- 派手さに欠ける
総評
beyerdynamic T1 3rdは高級機種らしい、音場重視で静寂感のある、上品な大人の音楽を聞かせるヘッドホンです。ビルドクオリティは十分に価格に見合っており、サウンドは癖が強いものの、好みに合うなら、支払ったコストを後悔させることはないでしょう。ゆったりした雰囲気で音楽を鑑賞したい人向きで、しっかり音を聞くのではなく、少し穏やかで遠い音楽を聞く形になるため、BGMとして音楽を耳元に流したいというようなニーズにも応えてくれるでしょう。
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