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こんな人におすすめ
- ゆったりしたサウンドが好き
- 音場の奥行き感重視
- 落ち着いた雰囲気で音楽を楽しみたい
beyerdynamic T5 3rd Generationの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「beyerdynamic T5 3rd Generation」です。
beyerdynamic T5 3rd Generationの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:5Hz~50kHz
- インピーダンス:32Ω
- 感度:100dB/1mW
- 価格帯:100000円~200000円
audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Recommended」として、比較的多数の人にとって買って損がないオーディオ製品であると推奨します。
パッケージ
beyerdynamic T5 3rd Editionのパッケージは全体として豪華で、価格に十分見合っています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。パッケージには以下のものが含まれています。
- ヘッドホン本体
- ケーブル
- ヘッドホンケース
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
装着サンプル
装着感は快適です。密閉型なので、夏場は少し蒸れるかもしれません。
音質
beyerdynamic T5 3rd Generationは中低域から中域にフォーカスされるサウンドを持っており、そのサウンドはフラット傾向でマイルドなU字型といった具合になっています。
密閉型でありながら、音場は広く感じられるでしょう。中域は響き豊かに、広く奥行きがあるように聞こえるため、小編成JAZZや室内楽をゆったり楽しむには良いでしょう。ドイツのオーディオメーカーに多い、余裕のある雄大なサウンドで、SENNHEISERの上位機種のようなサウンドが好きなら、T5 3rdもきっと気に入るはずです。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:B
- おすすめ度:B
- 個人的な好み:B-
beyerdynamic T5 3rd Editionは密閉型らしからぬ音場の広さを実現しようとしたようで、それは半ば達成されています。
個人的にはこれに10万近くのお金を払う価値は全く感じませんが、ゆったりした音楽が好きな層には悪くないでしょう。小編成の室内JAZZ、室内楽を静かな雰囲気で楽しみたい場合、プライベートな音楽室のようなサウンドを楽しむことができます。
音質的な特徴
美点
- 聴き心地が良いウォームサウンド
- 中域への適切なフォーカス
- 奥行き感のある音場
- 高いグルーヴ感
- 静寂感がある
- 温かみのあるサウンド
欠点
- 音像の一貫性に欠ける
- 派手さに欠ける
- 拡張性に欠ける
総評
私が個人的にbeyerdynamicを好んでいることは事実ですが、T5 3rd Editionはとくにほしいとは思わない機種です。個人的におすすめする気もありません。
ゆったりした響きの豊かな中域表現が好きなら悪くありませんが、音に厚みがないので充実感は思ったよりイマイチです。ボーカルもなんだか陰気で活力に欠け、ほの暗さがあり、穏やかで奥ゆかしいと言えるかもしれませんが、ほとんどの曲で面白みに欠けます。ビルドクオリティとパッケージクオリティは価格に見合っていますが、10万円を握りしめてオーディオショップに行くなら、これより良いヘッドホンはざらにあります。あえてこれを掴む必要はほとんどないでしょう。
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