近年中華イヤホンが大人気です。急速に進化した中国のオーディオ製造技術によって、生み出される製品の質は格段に向上しました。音質面でも最新のテクノロジーとチューニング技術によって優れたサウンドパフォーマンスを実現していますが、その魅力はそれに限られません。
最近の中華イヤホンは何よりそのデザインによって世界最先端を歩みはじめ、視覚においても持つ人の感覚を楽しませてくれる素敵な製品が多数登場しています。今日はそこで、音質はさることながら、それ以上に外観デザインにおいて魅力的な中華イヤホンを紹介します。
優れた金属造型で知られる中華イヤホンブランド「IKKO」は多くのオーディオファンを嘆息させてきました。そのミドルエントリーモデル「IKKO Gems OH1S」は、精巧な金属デザインと有機的な樹脂を組み合わせた独特のデザインで見る者を魅入らせる独特の趣があります。
IKKOは機能的で豊富な付属品を備えた豪華なパッケージでも知られていますが、OH1Sのパッケージも美しく豪華で、高級感があります。手に入れたときから耳に入れる瞬間まで、一刻一刻が美しさに包まれている宝石のようなイヤホン。それがIKKO OH1Sです。
デジタルオーディオプレーヤー、アンプからヘッドホン、イヤホンまで。中国を代表するオーディオブランドとして知られる「FiiO」は、オーディオ関連製品のほぼ全域をカヴァーしているオーディオ総合メーカーです。
最近FiiOはインイヤーモニター製品を精力的に更新しており、人気モデルであったFH5も新たなアバターで甦りました。新時代の「FiiO FH5S」は2BA+2DDドライバーのパワフルなハイブリッド構成を、美しいセミオープンバックデザインのシェルに収めています。見るものの目を惹くこの美麗なダクトは、音響的にもキャビティ内の空気を適切にコントロールし、広いパッシブサウンドステージと快適なリスニングレスポンスを提供します。切替可能なチューニングスイッチにより、各音域をコントロールでき、自分好みの音質を追求できます。
CNC加工されたアルミニウム・マグネシウム合金の質感は上品で、デザインは都会的で洗練されています。もちろん付属品も妥協がなく、おしゃれなキャリイングケースや豊富なイヤーピースとともに、きれいなパッケージに包まれて届きます。
2012年に設立された「Fearless Audio」はプロのオーディオエンジニアやステージパフォーマーを対象とする、完璧なフィット感を実現するカスタムIEMを製造してきました。このブランドは長年の蓄積により、高度な3Dプリント・イヤーシェル造型技術を持ち、ユニバーサルモデルにおいても美しい外観と快適な装着感を両立させています。
Fearlessの最新のミドルレンジIEM「Fearless Shangri-la」は独自開発のダイナミックドライバー「Fearless Special Research Pole-Magnetic Dynamic Driver」とSonionとColorful Worldによって特別に設計されたバランスド・アーマチュア・ドライバーを、透明感のあるシェルに収めています。その透明度の高いイヤホンから生み出されるサウンドは、明るいニュートラルサウンドで音楽を鮮明に明瞭度高く描き出し、その目も醒めるような美貌とともに、幻想郷のような甘美なひとときをもたらします。
Audiosenseの最新IEM「Audiosense DT600」はオーディオマニアにとって今年最大の話題作の一つです。発売前からオーディオに貪欲なHead-Fierたちの注目を集め、今現在も盛んな議論が交わされ、人によっては最高レベルの音質(多くの場合あの伝説的な「ThieAudio Monarch」が比較対象です)に匹敵すると言われ、マニアの一部は今年最大の隠れた傑作機とさえ公言してはばかりません。その最大の魅力は他のイヤホンにない、その独自の音質設計にあります。
DT600は美しいデザインもさることながら、その最大の美点は独特のインピーダンス特性によって変化するサウンドにあります。このイヤホンは接続する機器の出力インピーダンスに対して非常に敏感なため、アンプによって全体のバランスが大きく変化します。ウォーム系の中域に強くフォーカスされたサウンドから、見通しの良いブライトニュートラルサウンドまで、オーディオチェーンのインピーダンスを調整してやるだけで全く異なる音を実現できます。
これにより、その虹色に輝く美しいシェル同様、七色に変化すると形容できる独自のサウンドパフォーマンスが生み出されました。このイヤホンにはストックケーブルに加えて80Ωのインピーダンスアダプターが付属しています。全く異なる2種類のサウンドを標準で楽しめるだけでなく、さらに様々なインピーダンス調整を施すことで、より自分好みの音を追求することができます。
リリース前からAudiosense自ら最高傑作と誇っていたこのIEMは、Audiosenseファン全員を魅了しているだけでなく、現在進行系でオーディオマニアを喜ばせ、さまざまな自己流チューニングの議論で話題を提供し続けている、現状唯一無二の製品です。これまでも独自の芸術性のある製品で驚かせてきたAudiosenseによる、オーディオコミュニティへの過去最高の贈り物と言えるかもしれません。
- 中華イヤホン Audiosense DT600 ファーストインプレッション - audio-sound @ hatena
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人気中華イヤホンブランド「TANCHJIM」フラッグシップモデルの「TANCHJIM Prism」は、ハンドクラフトされた美しいサファイアガラスのフェイスカバーを備えた究極のルックスを持つ、洗練されたイヤホンです。
TANCHJIM独特の丸みを帯びた三角形デザインを持っていますが、ガラスと金属をうまく組み合わせたメタマテリアルデザインで、他のイヤホンにない、ディテール感に溢れた外観を提供します。サファイアガラスは、プロの職人が手作業でポリッシングとグラインディングを行い、電気メッキとエッチングにより、下地の模様が浮かび上がって見えるようになっています。シェルの全体像は精巧なジュエリーのようであり、その透明感に溢れた美観は耳元でキラキラと輝き、思わず見入ってしまうほど華麗です。
もちろんサウンドデザインもこの人気ブランドが粋を集めてチューニングしており、その外観と同じく透明感とディテール感のある、ピュアでクリアなサウンドを提供します。
中華イヤホンに多少なりとも興味がある人であれば、一度は「Kinera」の製品を手に入れたり、購入を検討する機会があることでしょう。抜群の造形美とチューニング技術に基づいた優れた名声によって知られるこのブランドは、北欧神話をモチーフにした美しい製品群をリリースし続けています。
「Kinera Freya」はKineraのミドルレンジIEMですが、Kineraの造形美を味わうにはもってこいの製品です。その価格に見合わない美しいハンドプリントシェルは、うっとりするほどの出来栄えです。さらに大量の付属品とともに提供される高級菓子箱のようなパッケージも豪華で所有欲を満たしてくれます。
神話の時代を現代に蘇らせるKineraのイヤホンたちはどれも美しいので、ぜひコレクションしたいところですが、まずはこの手頃で定評のあるFreyaから試してみるのが良いのではないでしょうか。
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知るぞ知る工房系イヤホンブランドが「Mangird」です。最近ブランド名を「XENNS」に変更しましたが、わかりやすいように「Mangird XENNS」と呼ばれています。その最新作「Mangird XENNS UP」は極上というべき美しいデザインでオーディオファンの話題をさらっています。
上品さと情熱性を兼ね備えた赤と黒を基調とした色合いは見る人を魅了し、手に取るだけで幻想的で美しい音楽の世界を連想させます。ドライバー構成も2EST+4BA+1DDの豪華なハイブリッド構成で、定評あるMangirdのエンジニアによって丁寧にチューニングされています。UPは現状で手に入る最高のイヤホン工芸品といえる製品の一つと言えるでしょう。シックでエレガントでありながら、血潮のような鮮烈さも備えた外観は何度見ても美しいですね。
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