RMEは、長年にわたり好評を博してきたプロフェッショナル・オーディオ・レコーディング・インターフェース「Fireface UCX」の後継機種「Fireface UCX II」を8/18に発売します。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は165,000円前後とされています。
40のI/Oチャンネルを搭載した新しいFireface UCX IIは、コンパクトなハーフラックサイズを保ったまま、従来のソリューションをアップデートしています。
また、Fireface UCX IIのすべての入出力は、USBストレージデバイスに直接録音することができます。
RMEの創立25周年を記念して発売されるUCX IIは、RMEの25年のイノベーションを象徴する、スタジオやライブで柔軟に使用できる最先端のインターフェイスとして登場します。
新時代のスタンダードを実現するFireface UCX II
製品や設計の柔軟性が高ければ高いほど、新たな要求に容易に対応することができます。RME Audioの創業者であるマティアス・カーステンスは、このことが会社の成功の核心であると考えています。「Fireface UCX IIは、当社の製品群の自然な進化を象徴するものであり、当社の誇りと熱意を感じさせてくれます」
「Fireface UCX IIは、スタジオやライブ・レコーディングのための超コンパクトなフォーマットで、高度に統合されたプロ・オーディオ・ソリューションです。Fireface UCX IIは、スタジオやライブレコーディングのための、高度に統合されたプロオーディオ・ソリューションであり、コンパクトな先進的インターフェースを設計するRMEの長い伝統を引き継いでいます。最大20の録音・再生チャンネル、SteadyClock FS、高性能マイク入力、内蔵パラメトリックEQ、USBダイレクトレコーディング、さらにスタンドアローン機能を備えた新しいFireface UCX IIは、まさに「自由」「柔軟」「情熱」の本質を表しています。現在、ハーフラックパッケージでこれ以上の接続性と機能性を提供するオーディオインターフェースは存在しません」と付け加えます。
高い拡張性を備えた多数の入出力サポート
Fireface UCX IIは、フロントパネルにXLRコンボ構成の2つのマイク/ラインプリアンプ、デジタル制御の2つのライン/インストゥルメント入力、続いてヘッドホンジャック、各種コントロールボタン、ディスプレイ、メインボリュームノブを搭載しています。背面には、10系統のアナログバランスライン入出力、MIDI I/O、ADAT I/O、AES/EBU、SPDIF I/O、USB 2.0、切り替え可能なワードクロックI/Oを装備しています。
USBストレージデバイスとのダイレクトでスタンドアローンな連携機能
約10年前に発表されたRME独自のデジタルDURec(Direct USB Recording)機能は、Fireface UCX IIのすべての入出力をUSBストレージデバイスに直接記録することができます。DURecは内蔵のDSPを使用しており、コンピューターを必要としないスタンドアローン動作を実現しているため、スタンドアローンでのフィールドレコーディング、ライブやリハーサルの録音、バーチャルサウンドチェックでのライブ録音の再生などに最適です。
ジッターを極限まで低減する最新のクロック機能
Fireface UCX IIは、最新のSteadyClock FSを採用し、RMEの最新のクロックおよびジッター除去技術を搭載しています。フェムト秒クロックをベースにしたSteadyClock FSは、あらゆるデジタルフォーマットとアナログとの変換時に発生する固有のジッターを、これまでにないほど低減します。
視覚的にオーディオ情報をリアルタイムモニター
Fireface UCX IIには、包括的なルーティングとモニタリング・オプションを提供するTotalMix FX DSPミキサーと、両方向のデジタル・データ・フィードを最高の精度で測定・分析できるDIGICheckアナライザーが搭載されています。
ドライバーを必要とせず、iOSなど多彩なデバイスで使用可能なクラスコンプライアントモード
Fireface UCX IIは、ドライバーベースのUSB2とクラスコンプライアントの2つの異なるモードで動作します。クラスコンプライアントモードは、iOS、Windows、Mac OSX、LinuxディストリビューションなどのOSがネイティブにサポートする規格です。専用のドライバーは必要なく、CCファームウェアをロードするとデバイスが直接認識されます。ネイティブで利用可能な機能は、UCX II用のRMEドライバーが提供する機能に比べて制限されます。
Fireface UCX IIの主な機能
- すべての設定をリアルタイムに変更可能
- バッファー・サイズ/レイテンシー設定:32~8192サンプルから選択可能
- DCカップリング出力:CV/Gateコントロール対応
- ADATオプティカル(S/MUX)経由で24bit/96kHz(4チャンネル)、24 bit/192 kHz(2チャンネル)録音・再生
- ロック・モード:スレーブ、マスター
- 高度なマスター / スレーブ・クロックを自動切換え
- ADATモードでの優れたBitclock PLL(オーディオ同期)
- SteadyClock FS:ジッターの影響を受けない非常に安定したデジタル・クロック
- DDSテクノロジー:サンプル・レートを自由に設定
- SyncAlign:サンプル単位での正確な配列を保ち、チャンネル間のスワッピングを防止
- SyncCheck:入力信号の同期状態を監視し、その結果を表示
- TotalMix:レイテンシーの無いサブミックスと完全な ASIO ダイレクト・モニタリング
- TotalMix:内部処理46ビットの800チャンネル・ミキサー
- TotalMix FX:3バンド EQ、ロー・カット、リバーブ、エコー、コンプレッサー、エクスパンダー、オートレベル
- MIDI入出力(16チャンネル、ハイスピード MIDI)
- 高インピーダンス・ヘッドフォン出力
- DIGICheck DSP:ハードウェア・ベースでのレベル・メーター、Peak/RMS計測
- DURec:全ての入出力をUSBメモリに録音、再生可能なダイレクトUSB録音機能
- ARC USB(別売のTotalMixリモート・コントローラー)を直接接続可能
- クラス・コンプライアント・モード対応:iOSデバイスで利用可能
【関連記事】