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【ワイヤレスヘッドセット AUSDOM M07 レビュー】サウンドデバイスではなく、制御デバイスとして認識されるという独特の問題はあるが、音質は肉厚で充実していてコスパは高い。

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AUSDOM M07

AUSDOM ワイヤレス ヘッドフォン Bluetooth 4.0 無線 有線可能 オンイヤー 高音質 ハンズフリー通話 折りたたみ式 タブレットPC スマートフォンなどに対応 M07 ブラック

 

おすすめ度*1

AUSDOM M07

ASIN

B01AWBQLEK

 以前レビューしたM07Sの色違いモデル。

 

 スポーティな曲線デザインが特徴のワイヤレスヘッドセット。aptXには対応しない。イヤーマフは厚みがあって、柔らかめ、蒸れもそれほどなく装着感は上々。カメラを制御するシャッターボタンが付いているのが珍しい。

 遅延はほぼなく、動画鑑賞に不自然さはない。

 

 おそらくシャッター機能を搭載しているためだと思うが、気になる点はPCやスマホで認識させたところ、オーディオデバイスではなくBluetoothキーボード/マウスで認識されるところ。使用上は問題ないが、ペアリングの時にオーディオデバイスで検索をかけると出てこない。関連してPCだと再生中に音が突然途絶して鳴らなくなるトラブルがあった。

 

 音はかなり大きめに出るので、首かけ音楽鑑賞可能。そのぶん音漏れも大きく出るので注意。遮音性はそれほど高くない。

audio-sound.hatenablog.jp

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はAUXケーブル、充電用USBケーブル、多言語対応マニュアル。多言語対応マニュアルの対応言語に日本語はない。

AUSDOM M07AUSDOM M07

 

【2】音質

 全体的に立ち上がりがよく、メリハリが強めでキレが良い。また音像の締まりが良くシャープな印象を感じる。また音量が大きめに出るので音楽が聴き取りやすく、満足度が高い。

 

[高音]:やや肉厚でのびやかさはそこそこあるものの、突き抜け感はあまりない。若干天井を感じやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノもギターも肉厚気味。

[低音]:100~60hzまでブーミー。50hz~40hzでは音が重たくなり、強い振動を感じやすい。30hz以下は沈む。ドラムはかなり地鳴り感が強めに出やすい。ベースも重め(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右も奥行きもそこそこ感じられる。左右の移動は比較的明確(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりが良くメリハリがあって、キレがよい。地鳴り感の強いドラムが重さをやや強調するので、思ったより安定的に感じる場面が多い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:楽器との距離感は即かず離れずのバランスの良い距離。楽器に包まれている感じが出ている。


【3】官能性

 ZAQ「Sparkling Dayream」は個々の楽器音が前に後ろに左右に定位感を持って響いてくるので楽しい。全体として音圧もあり、メリハリもはっきりしており、ほどよいキラキラ感もある明るく元気な曲調が良く出ているが、ボーカルの突き抜け感だけは足りない気がするので上方向にはあまり広さを感じない。

 鈴木このみ「CHOIR JAIL」は重たげなゴシックな雰囲気が良く出ていて、音に厚みがある。一方で抜けと立ち上がりのよいところもあるので、その重さからの開放感も強く、中毒的になっている。ボーカルは奥行きを持っていて、のびやかで自由。ただ高さだけは少し感じづらい。

 Rasmus Faber「星間飛行 JAZZ Ver.」は厚みのある低域、精彩のある活きの良いパーカッションが味わえる。金管楽器の吹き鳴らしも圧力があって、空間を揺らす。ピアノは高域での煌めき感もあり、肉厚で存在感十分。

 

【4】総評

 デザインのかっこよさ、装着感のよさはなかなか。首掛けで音楽を聴けるほど音像と音圧がしっかりしているのもおすすめポイントだ。一方でオーディオデバイスとして認識されないなど、若干使いづらいところもある。ただ音質的にはかなりレベルの高さが感じられ、肉厚さがあって充実度の高い音楽が楽しめる。

AUSDOM M07

 

AUSDOM ワイヤレス ヘッドホン ブルートゥース ヘッドフォン Bluetooth ヘッドセット 折り畳み式 M07 ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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