Effect Audioは、イヤホンケーブルの世界では知名度が高く、最高級のIEMケーブルを製造してきたメーカーです。このブランドはIEM市場への参入を試みており、その最初の製品は$7000という破格の値段の「King Arthur」でした。
King Arthurがどんなイヤホンだったのか気になる人は以下のレビュー記事をチェックすればだいたいわかるでしょう。
さて、Effect AudioはIEMのラインナップ展開を諦めておらず、ここ最近、「X」と呼ばれる謎の製品がオーディオファンの気を引いていました。それが最新のIEM「Axiom」であることが判明し、同時に上位モデルである「Axiom XP」についても明らかになりました。
AxiomにEffect Audioが設定したテーマは「持続可能性(Sustainability)」、「多様性(Versatility)」、「経験(Experience)」です。リサイクル可能な素材、リファレンスクラスのサウンドシグネチャー、長時間使用しても耳に負担感のないエルゴノミクス構造など、魅力的な機能が盛り込まれたIEMです。
Effect Audio Axiomの技術仕様
- ドライバーシステム:2ウェイBA-DDハイブリッド
- ドライバー:
- LCPサスペンション付き12mmマグネシウムダイナミックドライバー(低音、中音)
- ツインFKシリーズ・Knowles製バランス・アーマチュア(高音域)
- リニア周波数特性(-6dB):20〜16,800Hz
- クロスオーバー周波数:4,800 Hz
- クロスオーバー・アーキテクチャー:独自のRCアーキテクチャー
- インピーダンス:32Ω @ 1kHz
- 感度:112 dB/mW @ 1 KHz
- 重量(ケーブルなし):10.2g
- MUシステムモジュール:MMCX、CIEM(2ピン)
特徴的なモジュラーシステム
AxiomおよびAxiom XPはどちらも「MU(モジュラーユニットの略)」と呼ばれる独自システムを備えており、ユーザーはイヤホンケーブルに合わせて、0.78mm 2pinかmmcxを選ぶことができます。これまでイヤホン側のプラグを変更可能なIEMはありませんでしたが、Effect Audioはケーブルメーカーならではの発想で、この独自システムを実現しました。これにより、市場に存在する殆どのケーブルをAxiomにつなぐことができます。
標準ケーブルなし
Effect Audioのこの大胆なシステムへの自信は、Axiomに標準添付のイヤホンケーブルが付属しないという事実にも表れています。Axiom購入者にはEffect Audioのケーブルの割引サービスが提供され、一律10%OFF、一部のモデル(Maestro、EVO10、Cleopatra)は25%OFFの有線割引となります。
最高のオーディオ体験を目指して
Axiomには、LCPサスペンションを備えた特大の12mmマグネシウムダイナミックドライバーと、Knowles製バランスド・アーマチュア・ドライバーを組み合わせた、ハイブリッドな2ウェイデザインを実現しています。さらに、翡翠のフェースプレートと、低アレルギーなアルミニウム&チタン合金製のマットシェルを採用しています。
Axiom XPはさらに、ポリッシュ仕上げのシェルと12mmピュアベリリウムダイナミックドライバーを採用しています。
音にこだわるオーディオファンのために、目標とするサウンドシグネチャーは、市場に出回っているほとんどのリファレンスクラスのIEMに匹敵するものに調整されているとされています。
価格と販売時期
Effect Audio Axiomは$1499で公式サイトから購入できます。Axiom XPは2022年初頭に登場予定で、販売価格は$2388になるようです。
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