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【カナル型イヤホン KINDEN EP07 レビュー】重めな低域重視サウンド。高域は暗めに出やすく、陰鬱に感じやすい。大人びた色合いの音

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KINDEN EP07

KINDEN イヤホンEP07 カナル型 インラインマイク メタルハウジング iPhone、Android各種対応

 

おすすめ度*1

KINDEN EP07

ASIN

B01EFLRCGO

 小型のハウジングで装着感はしっかりしているカナル型イヤホン。遮音性はそこそあり、音漏れも少なめ。テレビが近くでついていてもほとんど気にならない。廉価な割に作りは悪くない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケースとイヤーピースの替え。細めのツイストケーブルのタッチノイズはそれほどでもない。

KINDEN EP07

 

【2】音質

 全体としてややもっさりした感じはあるが、比較的量感のある低域を中心に安定した音を楽しめる。傾向としてはドンシャリでは、高域やパーカッションがあまりシャリシャリせずなめらか。反面少し暗めに感じやすい。情感には乏しく、若干単調に感じられやすい。

 

[高音]:尖らず自然な抜け方をするが、やや暗めな音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:背後に奥まって広さ重視の表現。ピアノはまだ存在感があるが、ストリングスは存在は感じるけれども、存在感は薄いので情感はそれほど出ないところがある。

[低音]:100hz~90hzは比較的落ち着いた振動。80hz~60hzはかなりブーミーで荒い振動音。70hzがピーク。50hzからは少し下方向に落ち着く。20hzまで存在感をしっかり感じる振動。低域ドラムは重いが柔らかい弾み方でボンボンといった音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中域は広いが存在感がない。そのため低域とボーカルを強く前面に感じる、足元を強く意識する音場(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:アタック感はそれほどなく、ドラム強めで安定度高め(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは近めで聴きやすいが、やや暗めに感じる。

 

【3】官能性

 ダイスケ「いつだって。」はギター音に精彩があり、鮮やかさは出るが、軽く輝く感じではなく、ややギラギラとしたガンメタリックな音。ボーカルは少し暗め。ギターの音が重めなので疾走感もうまく出ず、全体として重たげで憂鬱げ。

  東山奈央&花澤香菜「大切の作り方」も少し重たい。ただリズム感は明瞭でパーカッションを中心に底面近くに音の密度が作られていて、肉厚なサウンドにはなっている。そういった意味で秘密を打ち明けるような小声のような表現にはなっており、曲の主題にはあってるのかも知れない。

 鈴木このみ「CHOIR JAIL」は重苦しさが強く、低域ピアノに精彩感があり、ゴシックサウンドの曲調がうまく出ている。ほかのイヤホンだと力強く明るめのボーカルだが、このイヤホンではほどよく陰鬱さがあって曲調に合っている。

 Rasmus Faber「月の繭 JAZZ ver.」は低域中心に密度があってこのイヤホンでは素直に楽しみやすい。低域の厚い地面の上に虚空を感じ、そこに月の存在が感じられる。月の陰翳のある色彩を表現するピアノラインがきれいに聞こえてくると、そこに静かに輝く月と水面に映る月の陰が浮かび上がる。

 

【4】総評

 密度のある低域と丸みを帯びたなめらかさのある音が特徴。尖るところなく、聴きやすいという意味で低価格帯イヤホンにありがちな歪み、音割れは感じられない点は良い。一方で曲の表現が単調になりがちで、ぴたっと嵌まる曲には強いが、多少元気な曲はその元気についていくのが苦手。高域は暗めに出やすく、女性ボーカル向きではないかもしれない。落ち着いたジャズ、ゴシック調の曲に合いそうだ。

KINDEN EP07

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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