イタリア発の音響ブランドで、現在は日本のプロ音響メーカーRolandの傘下にあるV-MODAがブランド初の完全ワイヤレスイヤホンを発表しました。
今回発表されたのはオーディオファン向けの上位機種のV-MODA Hexamove Proと廉価なV-MODA Hexamove Liteの2種類です。
伝統のヘクサデザインを継承
V-MODAのヘッドホン製品は独特の六角形デザインで知られていますが、新しいHexamoveもこの伝統を受け継いでいます。ブランドの新しい完全ワイヤレスイヤホンは快適な装着感を実現しつつ、ブランド伝統の六角形デザインを完全ワイヤレスイヤホンにうまく落とし込みました。
V-MODA Hexamoveはオーディオファンから高く評価されてきた斬新でスタイリッシュなV-MODAデザインを耳元で美しく再現します。
プロモデルはフェイスプレートを交換可能
V-MODAのヘッドホンは交換可能なフェイスプレートで知られていますが、上位機種のHexamove Proもユーザー自身で好みのフェイスプレートを選んで装着することができます。気分や服装に合わせて色を選択できます。
また着脱可能なイヤーバンドとイヤーフックが提供され、装着感を高めるとともに、イヤホンの脱落、紛失を防ぎます。
さらに「V-MODA」アプリが提供され、音質を調整するイコライジングが利用可能です。
V-MODA Hexamove Proは黒と白の2色で提供されます。
カラフルなLiteモデル
一方のHexamove Liteはカラフルなデザインで提供され、赤、白、黒の3色展開となっています。
マルチポイントに対応
V-Moda Hexamove LiteとProともにマルチポイントに対応し、2台までのスマホ、タブレット、オーディオソースに同時接続でき、リアルタイムで切替可能です。
その他の特徴
V-Moda Hexamove LiteとProはそれぞれ、独自のBLISS(ベースレベルアイソレーションソフトシリコン)イヤーチップが付属します。スペック的な再生時間は同等で、イヤホン単体で6時間の連続再生時間を実現し、ケースからさらに18時間のバッテリー供給が可能で、両方にキャリングポーチが含まれています。どちらもSBC、AAC、aptX Adaptiveをサポートし、IPX5の防水性能を実現しています。
カラーリングについてはすでに述べたとおりで、Hexamove Liteには、サンドホワイト、ブラック、レッドの3色があります。Hexamove Proには黒または白があります。
Hexamove Proの価格は$170、Liteは$130で提供されます。日本での販売価格はProが¥24,000(税込)前後、Liteが¥19,600(税込)前後。
まとめ
V-MODA Hexamove LiteはSONY WF-C500やJabra Elite 3などといった機種と競合すると思われます。価格的には少し厳しい戦いになるかもしれませんが、これら2機種と違って、対応コーデックにaptX Adaptiveが含まれているため、音質面でわずかに有利である可能性はあります。V-MODAの洗練されたデザインとRolandのチューニングが好みに合うかどうかの問題になるでしょう。
V-MODA Hexamove Proはアクティブノイズキャンセリングやヒアスルーといった付加機能がないのが気になるポイントです。ユーザーがイヤホンにアクティブノイズキャンセリングを求めていることはさまざまな調査で明らかになりつつあり、市場を牽引していることがわかっています。デザインや音質に優れているにしても、ユーザーにわかりやすい付加価値の点では見劣りしてしまうかもしれません。
ソース:
- V-MODA Launches Its First-Ever True Wireless Earbuds With A Fashionable Italian Twist
- V-Moda Hexamove marry customization and durability - Android Authority
- V-Moda's First True Wireless Earbuds Are Highly Customizable | Digital Trends
- V-Moda unveils first TWS earbuds with Hexamove Lite and Pro
- Roland's V-Moda reveals its first true wireless earbuds | Engadget
- V-Moda finally goes True Wireless with Hexamove Series – G Style Magazine
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