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【特集】[2017年4月号]5000円~10000円クラスの有線イヤホンおすすめ5選

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 今回は10000円未満のミドルレンジイヤホンの中から、実際使ってみておすすめできると思った、魅力的なイヤホンを5つ紹介します。

【1】ZERO AUDIO ZH-DWX10

【評価】

高域:☆☆☆☆☆

中域:☆☆☆☆☆

低域:☆☆☆☆★

[高音]:なめらかでのびやかに広がる高域は個人的にかなり好み。

[中音]:鮮明度も高く、存在感はしっかりしながら広さを感じさせる良質な表現。空間を満たす空気感がかなりうまく出ている。

[低音]:ややブーミーで素直に減衰するが、50hz以降は少し沈み込む低音。締まり過ぎない厚みを持った振動音で、空間下方向全体に広い生命的な膜を作る。中高域を邪魔しない。

[解像度・立体感]:広く、そして高い。下方向は明確な床というよりは、柔らかい弾力膜、上方向も自然に消え入っていく高さがある。

[パーカッション・リズム]:ドラムの熱量はやや高め。弾力はそこそこで下方向に地熱を沈ませるが、圧は失われず生き生きしている。ハイハットの粒感も秀逸で耳に小気味よい。

[ボーカル傾向]:つやつやなめらか。みずみずしくのびやか。ドライなハイハットなどに影響されない一貫性があり、非常にクリアに感じられるが、透明感は利きすぎる感じではなく、自然。

【総評】

 バランス良い音域表現、広い空間表現は秀逸だが、何よりこれで1万円を切る価格で手に入るというのがうれしい。味付けも万人向けで多くの人にとって納得の音質のはず。コスパは文句なく最強クラスで、しかもデザイン的にも奇を衒ったところはなく、手堅くまとめられていて品があってビジネススタイルの服装にもスポーツスタイルやラフな服装にも合う。同価格帯ではもはや死角なしといえるほど優秀なイヤホンだ。

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【2】 SoftBank SE-5000HR

【評価】

高域:☆☆☆☆★

中域:☆☆☆☆☆

低域:☆☆☆☆★

[高音]:高域の抜けはよいがシャープでサ行が若干刺さりやすい。

[中音]:管楽器が味わい深い。とくに吹き鳴らしの音がきれいに感じた。ピアノはおとなしめ。左右の張り出しは良好で空間は広いが、同時に密度もあってメリハリもある。
[低音]:100hz~30hzまでややブーミーな振動できれいに減衰する。20hz以下で沈む。床面を作る音。
[解像度・立体感]:広さ・奥行きともになかなか。
[パーカッション・リズム]:粒感が良好でキレがある。ドラム優位。
[ボーカル傾向]:楽器との一体感がある。

【総評】

 個人的にはJAZZ向けに思える。管楽器の表現はとくに感心するところで、それに比べるとギターなど弦楽器はややおとなしい。低域もおもしろみがあり、張り出しもよくボーカルとの一体感があって、曲の統一された世界観をうまく提示するところはある。

 10000円以下でハイレゾ対応。実売価格は7000円台前半。コスパという面で考えると、非常にリーズナブルだ。とはいえ、問題はこの価格帯をこえるともっと恐るべき表現力を持った機種が増えることで、10000円以下に限ればかなりのコスパだが、それは競合機種の少なさによるところが大きい気がしないでもない。

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【3】SATOLEX Tubomi DH299-A1

【評価】

高域:☆☆☆★★

中域:☆☆☆☆★

低域:☆☆☆☆☆

[高音]:高域はやや弱く、高く伸びる上昇感は出づらい。

[中音]:近めだが、精密さのある音で密度高く感じられる。

[低音]:バネがあり、弾けと粘りを感じ、深さもあってなおかつ躍動的。重みもそこそこあるという低域のお手本に近い音。厚みのあるヴォーンという音で100hz~20hzまで素直に減衰する。

[解像度・立体感]:低域がしっかり厚みのある足場を作る、やや扁平な三角形。奥行き感はあまりない。

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。重厚で深さもあるドラムがリズムと空間の方向性を支配している印象だ。

[ボーカル傾向]:ボーカルはややドライで若干暗め。だが肉厚で満腹感はある。

【総評】

 低域が魅力的で、そのせいか全体的に密度が高い音楽体験を実現している。一方で高域はやや味気なく、女性ボーカルは力なく暗くなりやすいところが若干ある。どちらかといえば男性ボーカルの曲向きで、ロックやジャズ、ダンスで厚みのある低域表現を味わいたい人向け。この商品は品薄なせいかなかなか安くならない印象。コスパ的にはそこがネックか。

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【4】maxell MXH-GD200

【評価】

高域:☆☆☆☆☆

中域:☆☆☆☆☆

低域:☆☆☆☆★

[高音]:ややシャリシャリする傾向がある。のびやかだが、煌めき感が強め。

[中音]:ほどほど広く、意外と細かく精緻な音だが、若干奥まっている印象がある。

[低音]:低域はおとなしめ。100hz~20hzまで比較的素直に減衰する。

[解像度・立体感]:床面が近く、上に向けて開放的。

[パーカッション・リズム]:ドラムは弾みが強く、ハイハットは軽妙で全体的に明るく快活で疾走感の強い味付け。

[ボーカル傾向]:ややサ行が刺さりやすいが、全体的に伸びやかで息遣いもシャープに聞こえる。

【総評】

 中高域を中心にフレッシュでさわやかな味付けを楽しめるイヤホン。どんな曲も比較的明るめ、元気よく表現される。高域がやや塩味風味でシャリシャリするが、息遣いがかなり鮮明に出て、個々の楽器音の定位感と表現も緻密、なかなかに中毒性が高いイヤホン。女性ボーカル、とくにアニメ声っぽいつややかさのある声に関しては、かなり秀逸な表現力を持っているように思う。

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【5】audio-technica ATH-IM70

【評価】

高域:☆☆☆☆★

中域:☆☆☆☆★

低域:☆☆☆☆★

[高音]:やや暗めに感じるが、つややかさがある。

[中音]:広めの空間表現に貢献する。やや奥まるところあり。

[低音]:ドラムはほどよく弾け、ほどよく深く、ほどよく沈むとバランスが良い印象で好感が持てる。振動は柔らかく太め。100hz~30hzくらいまで素直に減衰する印象(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:立ち上がりは良い。全体的になめらかで空間はやや広め。

[パーカッション・リズム]:ドラムの表現は丁寧に感じる。全体的に細かいが演出感は抑えめ。

[ボーカル傾向]:ボーカルはつやつやしてのびやか。息遣いもよく出ている。ただ生音っぽいところがあるせいか少し暗めに思う。

【総評】

 演出、味付けが少なく、音に自然なみずみずしさがある。上品で丁寧な表現に思うが、一方で迫力に欠け、やや暗めに感じるところもある。全体的にビターに味わえるので、どちらかといえばジャズ向きな印象だ。価格を考えるとバランス感覚よく、標準以上のレベルでまとめられている印象があるが、突き抜けた表現力は感じられない気がする。

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