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【ハイレゾ対応カナル型イヤホン SoftBank SE-5000HR レビュー】ハイレゾ対応機種では廉価。管楽器の表現はうまい

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【正規代理店品】SoftBank SELECTION ハイレゾ対応 ステレオヘッドホン カナルタイプ ダイナミック型8.0mmドライバーユニット SE-5000HR ブラック SB-EM03-ISSP/BK

 

おすすめ度*1

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 SoftBankのハイレゾ対応機種。ハイレゾ対応機種では比較的安めの価格設定で手を出しやすい。遮音性は良好で、音漏れも少なめ。形状的にシュア掛けには向かない。装着感はぴったりはまり込むこともなく、普通な印象。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケース、イヤーピースの替え。ケーブルのタッチノイズはやや目立つ。

 

【2】音質

 ハイレゾ対応と言うから高域付近の精彩は強めかと思ったが、案外おとなしめ。全体としてなめらかな印象で場合によって篭もっているように感じられるところもあるが、パーカッションを中心に一部楽曲では楽器音にはキレがある。弦楽系はギターを含めて案外エッジが少ない印象でそれがなめらかさを感じる原因に思えるが、一方で管楽器には渋み、量感、メリハリが感じられる。ピアノは若干量感があって重みを感じるが、それほど特徴のない印象。全体としてバランスの良いフラットな印象だ。

 

[高音]:高域の抜けはよいがシャープでサ行が若干刺さりやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:管楽器が味わい深い。とくに吹き鳴らしの音がきれいに感じた。ピアノはおとなしめ。左右の張り出しは良好で空間は広いが、同時に密度もあってメリハリもある。
[低音]:100hz~30hzまでややブーミーな振動できれいに減衰する。20hz以下で沈む。床面を作る音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:広さ・奥行きともになかなか(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:粒感が良好でキレがある。ドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:楽器との一体感がある。


【3】官能性

 内田真礼「Across the line」は低域ドラムの張り出しに厚みと迫力がある。楽器音と水音の効果音には生々しさがあって楽しい。ややシャリ気味ではあるが、エッジも利いており、ボーカルとの一体感も良好。

 Claris「カラフル」はドラムが生命感強く熱量があってあたたかめ。ボーカルも温度感の強いぬくもりのある雰囲気。ギターのエッジは柔らかい。この曲はキラキラ感もでやすい気がするが、このイヤホンではそれほど煌めきは感じられない。優しく聞きやすい方向に思える。

 nano.RIPE「ページの中で」はドラムの刻みに精彩があって、透明感のあるボーカルもきれいでリバーブの利かせ方もうまい。おかげで空間性の感じられる叙情的な曲調が遺憾なく楽しめる。

 Rasmus Faber「星間飛行 Jazz Ver.」はピアノは量感があってやや重め。金管の吹き鳴らしが心地よく、パーカッションも地平線を作る表現が強く、低域近辺に密度を感じる。

 

【4】総評

 個人的にはJAZZ向けに思える。管楽器の表現はとくに感心するところで、それに比べるとギターなど弦楽器はややおとなしい。低域もおもしろみがあり、張り出しもよくボーカルとの一体感があって、曲の統一された世界観をうまく提示するところはある。

 10000円以下でハイレゾ対応。実売価格は7000円台前半。コスパという面で考えると、非常にリーズナブルだ。とはいえ、問題はこの価格帯をこえるともっと恐るべき表現力を持った機種が増えることで、10000円以下に限ればかなりのコスパだが、それは競合機種の少なさによるところが大きい気がしないでもない。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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