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元記事
TRN VX クイックレビュー:7基のドライバーを搭載したハイブリッドイヤホン!!
TRN VXは最新のIEMであり、Headfi.orgを含むさまざまな国際フォーラムでオーディオファンに大々的に宣伝されています。非常に美しい外観を持つインイヤーモニター(IEM)で、優れたビルドクオリティを備え、両側に7基のハイブリッドドライバーセットアップを搭載しています。TRN VXは、各側にこれほど多くのドライバーを備えたIEMの中では最も安いモデルです。各側に6基のバランスドアーマチュアドライバーユニットと1基の10mm ダイナミックドライバーユニットを備えています。オーディオファンは、約$73でこの製品を入手可能であり、美しいCNCマグネシウム合金のイヤーシェルを備えていて、本当に夢中にさせられます。私たちは待ちきれず、「ハイプトレインに飛び乗って(我を忘れるほど熱狂して)」、数日前に自らサンプルユニットを手に入れました。 今日は、パッケージを開梱し、簡単なレビューをご報告致します。製品はこちらのストアページからご注文いただけます。
TRNについて
TRNは、お手軽価格のオーディオ製品の製造を専門とする中国発のブランドです。 これ以前にリリースしたTRN V80、V90などのIEMは、オーディオファンからリーズナブルな価格でありながら高品質のパフォーマンスが得られるため、好評を博しています。
特徴/技術仕様
- 両側に6バランスドアーマチュアドライバーユニットと1基のダイナミックドライバーユニットを備えた7基のドライバーハイブリッドセットアップ
- CNCマグネシウム合金のイヤーシェル
- プレミアムエキゾチックなルックス
- インピーダンス:22Ω
- 感度:107dB / mW
- 0.75mm 2ピンコネクタ
パッケージ
TRN VXは、ブランドの他の製品と同様のパッケージに入っています。前面にTRN VXブランドロゴが付いたTRN VX IEMのイメージが入った白い段ボールのパッケージがあります。この外箱を開けるだけで、白い段ボールの筐体にしっかりと座っている美しい外観のIEMを直接拝むことができます。この層の下には、3.5mmのエンドプラグと異なるサイズ(S、M、L)の3組のシリコンイヤーチップとともに、0.75mm 2ピン編組ケーブルが収められています。パッケージで欠けているのは、他のIEMパッケージに通常含まれているキャリーケースであり、それだけはがっかりさせられます。それを除けば、パッケージングは非常にシンプルで単純であり、興味を引くところはとくにありません。
パッケージ内容
- TRN VXイヤホン
- 3.5mmエンドプラグ付きの2ピンケーブル
- 3ペアのシリコン製イヤーチップ
- ユーザーガイド
ビルドクオリティと装着感
TRN VXは、ビルドクオリティにおいて優れています。イヤホン本体は、CNCマグネシウム合金を持ち、マット仕上げされていて非常に美しく見えます。非常に軽量で人間工学的に設計されており、快適でしっかりとしたフィットを提供します。フェースプレートはウィングタイプの面取りデザインで、見る角度によって豊かな表情を演出します。イヤホン本体は本当に優れた外観を持っており、優秀なビルドクオリティを備えています。ケーブルは、4芯の編組ケーブルで、周囲に黒いシリコンスリーブが付いています。0.75mm 2ピンコネクタと3.5mmエンドプラグがあります。ケーブルも非常に良い品質です。
TRN VXの駆動について
TRN VXは駆動が非常に簡単です。スマートフォンのHuawei P30 ProやFiiO M11 Proで試運転しました。スマートフォンだけで簡単に駆動力が供給され、高品質の音楽を楽しむことができました。つまり、電源に強力なデバイスを必要とせず、スマートフォンだけで簡単に楽しむことができます。
音質
いよいよIEMの最も重要な部分である音質について見てみましょう。このIEMが国際市場で集めた「ハイプトレイン(熱狂)」とともに、私たちは心からTRN VXに大喜びしました。 しかし、当初は、イヤホンの中高域と高域下部にいくらかピークがあり、ボーカルは少し耳障りでシャウト感のあるサウンドになっていました。その後、約150時間のバーンインを行い、オーディオプレーヤーでさまざまなジャンルの音楽を連続して再生しました。これによりピークは落ち着き、当初の過酷さがなくなり、さまざまなジャンルの音楽を楽しむことができるようになりました。イヤホンの全体的なサウンドシグネチャはV字型のプロファイルを持ち、細部を詳細に確認することができ、少し明るい音です。低域の部分は非常に速くて機敏ですが、中域は透明で、音量が大きくなるとボーカルがシャウトしがちに感じるかもしれません。 高域部分は明るく、精力的で、細部まで再現されます。
ローエンド/低域
ローエンドは非常に魅力的です。そこには強力な打撃に満ちており、周波数範囲の他のセクションをよく支えます。低域は量的に十分であり、良好なレイヤーと質感で明瞭な品質を持っています。重低域はパワフルで、鳴動に優れています。EDMトラックを聴くと本当に楽しくてウキウキします。このイヤホンは、Daft Punk,、Hardwellなどのアーティストを引き立てます。
中域
V字型のサウンドシグネチャによって中域は凹んでいます。中域には隆起があり、音量が大きくなるとボーカルが吠えます。ボーカルのピークは増強されるかもしれませんが、楽器の細部は良好な透明度で美しく再現されます。EQで突き出た2kを下にスライドすると、非常に効果的で、このIEMをさらに楽しめる音にすることができます。
高域
高域は非常に詳細でエネルギッシュです。優れた楽器音の分離による優れたディテール感の再現があります。高域下部に少しピークがあり、高音に敏感な人々がこのイヤホンを長時間楽しむことができない場合があります。そうとはいえ、楽器のディテールはかなり良好です。
音場
TRN VXは広い音場表現を提示してくれ、ステージは奥行き感のある3D表現を備えており、高品質のイメージング機能を持っています。ステージングはどんなジャンルの音楽にも適しています。アンプラグド・ライブセッションの楽曲は本当に楽しめます。
総評
TRN VXは、両側に強力な7基のドライバーハイブリッドセットアップを備えた優れたビルドクオリティを実現しています。IEMは、V字型のサウンドシグネチャを備えたよくできた音質で、明瞭で力強い低域、透明な中域、そしてディテール感のある高域を備えています。TRN VXは、その外観と鮮明な音質により、競合他社の製品を確実に上回ります。 高域に敏感な人にとっては若干過酷に聞こえる可能性がありますが、明るいサウンドのIEMが好きな場合は、このイヤホンは、手頃な価格で質の高いパフォーマンスを提供します。このIEMはわずか$72.80で購入できます。詳細はこちらのページで確認できます。
TRN VX 1DD 6BA Metal Hybrid Units HIFI Earbuds In Ear Monitor IEMs
- 元記事の公開日:2020/05/29
- 著者:HiFiGO
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