高品質DAC/プリ&ヘッドホンアンプ「Sabaj A10d 2022」についての海外レビューをまとめて紹介します。
Sabaj A10d 2022の特徴
- リファレンスDAC「ES9038Q2M SABRE 32」は、最大128dBのDNRと-120dBのTHD+Nを実現する32bitの高性能ステレオデジタル/アナログ変換チップです。ネイティブのDSD512と768kHzのPCMに対応しています。このレベルの性能は、本格的なオーディオマニアを満足させます。
- Bluetooth 5.0対応 LDAC、apt-X HD、AACなど。低遅延、高速、高安定性のBluetoothオーディオを実現する。
- 表面はフロスト加工を施し、適度な光沢と金属的な質感を持たせています。インターフェースは、他の機器との干渉を防ぎながら配線を容易にするため、すべて背面に設計しています。有線入力端子はすべてD。SD伝送に対応し、同軸/光ファイバーはDoP64に対応しました。
- 専用フィルター回路を搭載した高性能パワーピュリフィケーションシステムを内蔵し、ノイズフロアや歪みを低減し、よりクリアでピュアなサウンドを実現しました。音楽の細部まで鮮やかに浮かび上がらせます。
Sabaj A10d 2022の技術仕様
仕様 | パラメーター |
入力 | USB / Optical / Coaxial / Bluetooth |
出力 | 6.35mm headphone / 4.4mm headphone / XLR / RCA |
出力レベル |
XLR 4.0Vrms RCA 2.0Vrms |
THD+N |
Decoder 0.00008% (-121dB) Headphone Amplifier 0.00012% (-118dB) |
ヘッドホン出力 |
2Wx2(16Ω) 1Wx2(32Ω) |
ヘッドホンゲイン |
low (0dB) high (+10dB) |
ダイナミックレンジ |
XLR 126dB RCA 124dB Headphone Amplifier 121dB |
SNR |
XLR 126dB RCA 124dB Headphone Amplifier 121dB |
出力インピーダンス |
Decoder 100Ω Headphone Amplifier near0Ω |
USBスペック | USB1.1,USB2.0(Asynchronization) |
USB互換性 |
Windows 7/8/8.1/10/11(Needs Driver) Mac OSX10.6 or Later、Linux(Driverless) |
ビット長 |
USB 1bit,16~32bit Optical/Coaxial 1bit,16~24bit |
サンプリングレート | USB PCM 44.1~768kHz DSD 2.8224~22.5792MHz Optical/Coaxial PCM 44.1~192kHz DSD DSD64(DoP) |
Bluetooth | 5.0 |
LDAC | 24bit/96kHz (990kbps/660kbps/330kbps) |
aptX-HD | 24bit/48 kHz_576kbps |
aptX | 16bit/44.1 kHz_352kbps |
SBC | 16bit/44.1 kHz_328kbps |
AAC | 16bit/44.1 kHz_320kbps |
消費電力 | <20W |
スタンバイ消費電力 | <0.5W |
サイズ | 200x59x210mm(WxHxD) |
重さ | 1.26kg / 2.78Ibs |
パッケージ
Sabaj A10dは、シンプルなデザインの段ボール箱に入っており、パッケージデザインはSMSLのユニットのパッケージングに似ています(SabajはSMSLの関連企業です)。
パッケージにはデバイスをすぐに使えるように必要なものがすべて揃っています。
- 電源ケーブル
- USB-Cケーブル
- リモコン
- Bluetooth用アンテナ
- ユーザーマニュアル
- 保証書
リモコン用の電池は別売です。
ビルドクオリティ
A10d 2022は、同種同スペックの製品の中では標準的なサイズで、小さくはありませんが、デスクで極端に場所をとるというサイズでもありません。重量は約1.2キログラムで、持ち運んで使うという用途には少し重いでしょう。基本的には一か所に据え置きして使う、純粋な設置型のデスクトップオーディオ機器です。
Sabaj A10D 2022は、シャープなスタイルの外観、滑らかに陽極酸化処理された煌めく金属筐体表面を持ち、総じてシンプルでありながらエレガントでシック、機能美に満ちたインダストリアルデザインでまとめあげられています。正面部には、両隅にハンドル状のパーツがあしらわれており、武骨でありながら優雅な印象を与えます。
産業的な美しさを持つデザインにより、リビングやゲーミング空間、そしてオーディオルームの高級アンプの中にも自然に収まり、美観の上で高級製品と共存できる品位があります。雰囲気はとても良いですね。
こうした外観にこだわった特徴によってSabaj製品は、類似の中国系DAC/アンプメーカー、たとえばToppingのようなブランドの製品から差別化されていると言えるでしょう。
ユニットには、シリコンの抗振動パッドが付いた4つの色に合わせたアルミ製足があります。製品の側面には、放熱機構を兼ねた波形のアルミニウムフレームが埋め込まれています。フロントパネルには、LEDスクリーン、ボリュームノブ&ボタン、4.4mmバランスヘッドホン出力、6.3mmアンバランスヘッドホン出力が備わっています。
デバイスのビルドクオリティは非常に良好で、陽極酸化処理とフルアルミニウムシャーシは非常に堅牢で耐久性があります。シャーシはCNC精密加工されており、接合部も強固かつきれいに噛み合わさっており、組み立て上の問題は見つかりませんでした。ディスプレイは見やすく、目に優しいです。
全体として、A10D 2022のデバイスレイアウトは非常に明確で合理的です。前面に操作系と表示系、そしてヘッドホン出力2つがまとめられており、残りの出入力は背面にあります。
使用感
#Sabaj A10D 2022
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) February 28, 2023
DAC/プリ&ヘッドホンアンプ
デザインはToppingより好き
本体にボタン一つで、操作性はあまりよくない
リモコンがあるのでそれ前提でデザインされている模様 pic.twitter.com/AMVlJp6QeF
フロントパネルの液晶部分は個人的にはダサいと思うかな。あんまり気にするほうじゃないけど
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) February 28, 2023
2万くらい上乗せしてA20Dにするとだいぶかっこよくなります
←A10D A20D⇒ pic.twitter.com/1DWSv45BHd
ここ半月ほどSabaj A10D 2022のヘッドホンアンプを実際にイヤホンやヘッドホンのレビューや録音に使用しました。
USBでの動作も確認しましたが、基本的にはこれまで使っていたTopping A90と置き換えたので、RME ADI-2 Pro FS Black EditionからTOSLINKケーブルでA10D 2022に入力し、6.35mmヘッドホン出力に送り出すという使い方です。
A10DのTOSLINK入力については後掲の海外レビュー(audiosciencereviewの測定値)が示すように、性能的にはUSBより劣ることが知られています。ただし、理論的には聴感上の影響が出ない水準であるはずなので、実際に使ってみてもノイズを感じることはありません。これを用いて音楽を聴いて機器をレビューし、録音をしていますが、ADI-2 Pro FSやTopping A90のヘッドホン出力と聴き比べてもクリーンさに違いは感じませんでした。
パワーも十分で、私の手持ちで最も鳴らしにくいbeyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ωも問題なく駆動できますし、インピーダンススペックが14ΩのLETSHUOER×GIZAUDIO Galileoや10ΩのTRN TA3のようなかなり敏感なハイブリッドドライバーイヤホンをつないでもヒスノイズが出るなんてことはありませんでした。
プリアンプとしては使ってないのでそちらの使い勝手はわかりませんが、少なくともヘッドホンアンプとしてはこれ以上のスペックの機種と比べても音質面では聴感で違いを感じるのはほぼ不可能と言えるくらい困難でしょう。
海外レビューの紹介
※動画は字幕で翻訳されているものがあります。字幕をONにすることをオススメします。字幕の日本語訳が表示されない場合は動画の右下にある「Youtube」をクリックしてYoutubeの本サイトで再生すると翻訳字幕で見られるようになります。
Sabaj A10d 2022年版はバランスDAC&ヘッドホンアンプです。デスクトップDACの典型的な外観から一線を画しており、デザインに非常に注意が払われています。音質にも優れており、ヘッドホンアンプ部の性能も高いです。バックパネルには、USB-Cを使用するなどの変更があります。測定結果も非常に良く、ノイズや歪みが非常に低く、ダイナミックレンジも優れています。ヘッドホンアンプ部の測定結果も素晴らしく、高性能なコンボDAC/ヘッドホンアンプとしてお勧めできます。
デザインからパフォーマンスまで、非常に多くの分野でよくできた仕事をした Sabaj に敬意を表します。
Sabaj A10dは、高価なDACと比較しても、クリーンでバランスの取れたニュートラルなサウンドを提供します。
このDACは、音楽を聴くのに最適な選択肢です。
低音は、優れた音の質感と細部までの詳細を備え、高音域はクリーンで広がりがあります。非常に迅速で、力強く、細かいニュアンスが聴き取れます。このDACは、低音域から中音域への移行がスムーズで、非常に自然で鮮明な音質を提供します。
中音域は、非常に詳細で、描写力があります。男性のボーカルや女性のボーカルにとても適しており、楽器の音も非常に自然です。
高音域は、非常に解像度が高く、広がりがあります。このDACは、非常に広い周波数帯域をカバーしており、音楽に対するニュアンスや詳細を非常に正確に再現します。
また、Bluetooth機能も備えており、安定した接続と高品質な音質を提供します。A10dの音質は、Topping DX5やDX3+などの高価なDACと比較しても優れています。また、A10dはデザインも優れており、スタイリッシュで洗練された外観を持ち、使いやすさの点でも高く評価できます。
このDACは、音質、デザイン、使いやすさのすべてにおいて非常に優れた製品であり、高品質な音質を求める人にお勧めの製品です。
まとめ
Sabaj A10d 2022は質実剛健でありながら洗練され、高級感のある機能美を感じさせるインダストリアルデザインの外観に、ハイエンドとして申し分ない音質を詰め込んだデスクトップ向けDAC/ヘッドホンアンプです。高級な機器の間に設置しても浮き上がらない、品位のあるデザインはほかの中国系ブランドとは一線を画します。
Bluetooth入力を備えているため、DAPやスマートフォンを介して音楽ファイルや配信サービスのサウンドを高解像でアクティブスピーカーやヘッドホンへと出力することができ、オーディオシステムの心臓部としてかなり使い勝手の良い機種と言えるでしょう。