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【特集】[2017年4月号]3000円~5000円クラスの有線イヤホンおすすめ5選

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 今回は5000円未満の低価格帯イヤホンの中から、実際使ってみておすすめできると思った、魅力的なイヤホンを5つ紹介します。

【1】ZERO AUDIO ZB-03

ZERO AUDIO ZB-03

【評価】

高域:☆☆☆☆☆

中域:☆☆☆☆☆

低域:☆☆☆☆☆

[高音]:のびやかで抜けが良く、高さがよく表現される。立ち上がりも良好でスキッスカッとした爽快さもある音。

[中音]:楽器のバランスが良く、どんな楽器も一定の精度と量感、定位感がある。万能に近い。

[低音]:締まりを感じる良質な厚みのある音、素直に減衰し、深みも感じさせる。

[解像度・立体感]:ほどよい広さと密度があり、開放感を損なわず、それでいてスカスカせずに稠密さも失わない絶妙のバランスに満腹感を感じる。

[パーカッション・リズム]:ドラムは弾み、厚み、深みの揃った三位一体の良質バランス。存在感があるが、支配しすぎない。ハイハットの疾走感とのバランスも良好。

[ボーカル傾向]:ボーカルは息遣いも感じられ、のびやかさもあり、楽器との位置関係も良好で一体的。

【総評】

 相変わらずバランス感覚の良いZERO AUDIO。このイヤホンはどちらかというと低域モデルであるが、高域や中域も十分に満足できる納得の出来で、万人向けの印象だ。何より驚くべきはそのコスパで、たしかに低価格のハイレゾ対応モデルが増えてきたとはいえ、5000円を切る価格でここまでのクオリティのハイレゾ対応モデルはほとんどなく、それでいて一昔前の10000円モデルに迫る、あるいはそれを凌駕するような音を奏でるこの機種には文句のつけようがない。おそらく同価格帯でほとんどの人がベストバイと感じるはずで、国民的イヤホンになりうる製品だ。

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【2】 ZERO AUDIO ZH-DX210-CB

ZERO AUDIO ZH-DX210-CB

【評価】

高域:☆☆☆☆☆

中域:☆☆☆☆☆

低域:☆☆☆☆☆

[高音]:のびやかで上方向にきれいに消失する。空間との親和性が高く、浮き上がることなく、天井も感じさせない。

[中音]:中域も広さを良く表現する。ピアノはやわらかく繊細さを感じる表現だが、弦楽にはのびやかさとほどよい厚みがあり、しかも弦楽中心の曲でもそれが目立ちすぎない品格ともいえるバランス感覚があって驚く。

[低音]:ほどよく弾力と反発感もあるが、硬くなりすぎずに空間に抜ける、やはり空間との調和性を感じる音。振動にはやや厚みがあり、100hz~40hzまで自然な減衰をするため、深掘り感もよく出る。

[解像度・立体感]:全体的に広い。上下も境を感じさせないが、高域が空に抜けていく消失感があるのに対し、低域は一定の床面を感じさせる。ドームのような広い球状の空間を感じる。

[パーカッション・リズム]:立ち上がりとアタック感が良好で必ずしも自己主張は強くないが、利きはよく、曲に塩味や酸味をうまく加える印象。ドラムは弾力的でズバンズバンといった色合い。重低音という言葉から想像されがちなドンという硬い重い音とはやや異なるのは留意が必要かも知れない。

[ボーカル傾向]:ボーカルは伸びやか。ハイレゾ対応なんじゃないかと思うくらい高さと自然な抜けの良さを感じる、サビできれいに上へ伸び上がる表現は一級品。戻ってくる声色もつややかで、全体的にしなやかさを持っている。

【総評】

 とても5000円未満の価格帯のイヤホンとは思えない、バランス感覚の良さ、表現力の高さがあり、1万円クラスの製品とさえ渡り合えるほどの恐るべきコスパを感じる。一方で無駄を削ぎ落としたところが見られ、やや安っぽい外観デザインや使い勝手の面での配慮の少なさなどはあるが、価格を考えればこれもわずかな不満をこぼす愚痴・当てこすりでしかない。ただもう少し手を伸ばすと同じメーカーでハイレゾ対応かつデザインもゼロオーディオにしては珍しくかっこよく機能的な名機ZH-DWX10が控えており、欲を出すと迷うところではある。しかし、同価格帯では圧倒的すぎるともいえる表現力とコストパフォーマンスに他の選択肢はほぼないと言って良く、好みがはっきりしている人以外は、これを選んでほとんど間違いはない。

 

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【3】audio-technica ATH-CKS550

audio-technica ATH-CKS550

【評価】

高域:☆☆☆☆★

中域:☆☆☆☆★

低域:☆☆☆☆☆

[高音]:まずのびやか。大音量ではほんの少し刺さりがちになるが、ほぼ荒れない。ややかすれ気味に出やすいところはある。

[中音]:ややおとなしめだが、存在感はしっかり。粒感があって緻密に聞こえる。

[低音]:ブーミーさの案外少ない綺麗な音で100hz~20hzまで素直に減衰する。途中60hzにややブーミーなポイントがある。低域パーカッションは躍動感があり、撥ねもしっかり感じる。深さもある音で存在感と迫力がある。だが中域以上を潰さない品もある。

[解像度・立体感]:低域が強く意識され、中高域は少し奥まる。

[パーカッション・リズム]:立ち上がり良好。弾けた音も締まった中にほどよい軽さも感じられ、力強さを与えつつ疾走感にも貢献するバランスの良い感じ。

[ボーカル傾向]:高域は透明感と伸びやかさがあり、突き抜け感も良好で高く飛翔する。どちらかというと女性ボーカルに合う気がする。

【総評】

 全体としてよくまとまっていて、この価格帯では素直にレベルの高さを感じる。どんな曲も力強くエネルギッシュになりやすいが、一方で高域でののびやかさと透明感もきれいで落ち着いた曲でも十分聞かせてくれる。ロックやクラブ系サウンドに強みがあるが、比較的万能。

 個人的にこの価格帯ではかなりおすすめできる。

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【4】JVC HA-FX33X

JVC HA-FX33X

【評価】

高域:☆☆☆☆★

中域:☆☆☆★★

低域:☆☆☆☆☆

[高音]:シャリ感が出て、尖りとコントラストが強めのトゲトゲサウンド。

[中音]:ギターとピアノの音は金属的な煌めきがある。ギラッとした金属光沢のある音。

[低音]:圧倒的量感がある。100hz~50hzまで量感のあるブーミーな音。40hzで重みが加わり、30hzからは沈み込む。

[解像度・立体感]:低域が前面に出て、中高域は奥まる。

[パーカッション・リズム]:シンバルにシャリ感はあるが、意外にも厚みを感じる疾走感より安定感と力強さ重視の味付け。軽妙さもあるが、それ以上にエネルギッシュに出やすい。

[ボーカル傾向]:かすれるところは少しある。全体としてシャープで、ややハスキーに出る。

【総評】

 ロックミュージックがとくに味わい深いシャープなドンシャリ。かなり大胆に直情的に仕上げているように見えて、それほど粗を感じさせない細かな作り込みを感じる。走りやすいシンバルにしっかり厚みと色彩を与えているところや、ギラつきすぎないボーカルなど正統派を目指しながらもスタンダードなドンシャリで出やすい欠点が補われている。

 低価格でここまで質の高いドンシャリを楽しめるのは素直な驚きだ。

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【5】SONY MDR-XB50

SONY MDR-XB50

【評価】

高域:☆☆☆☆★

中域:☆☆☆☆★

低域:☆☆☆☆☆

[高音]:肉厚さと透明感のバランスのある音で自然な方向の味付け。突き抜け感もそこそこある。

[中音]:ピアノに鮮やかさがある。

[低音]:迫力は圧倒的でブーミー。100hz~50hzまでしっかりした厚みのある振動を鳴らす。40hzからは沈むというより重たい感じで量感が失われない。かなり深掘り感も出る。

[解像度・立体感]:低域が近く広く支配する。

[パーカッション・リズム]:圧倒的量感のドラム優位。弾ける音は重く、粘っこく感じる。

[ボーカル傾向]:低域の上に気持ちよく乗って一体感がある。低域の展開に素直に誘導されていく感じがある。

【総評】

 低音の量感は圧倒的で低価格モデルは随一とも言える。一方で中高域にもなかなかの精彩があり、決して低音に流される展開だけではない。低域が支配的であるが、だから低域だけがよいというのではなく、中高域の表現力あっての低域の活躍といえる。そのため高域ボーカルの曲も低域に引っ張られて暗くなったり太くなったりすることが少なく、女性ボーカルも明るさを維持して聞こえてくる。

 これはなかなかにおすすめできる製品に思う。

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