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【カナル型イヤホン JVC HA-FX33X レビュー】正統派ドンシャリ。シャープでキレの良い中高域と圧倒的量感の低域

JVC XX HA-FX33X-BR [ブラック&レッド]

 

おすすめ度*1

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 JVCの低音重視モデル。廉価な価格設定だが、本格的な正統派ドンシャリサウンドが楽しめる。遮音性は高めだが、音漏れはやや多め。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 キャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。太いケーブルのタッチノイズはそこそこ目立つ。

 

【2】音質

 尖りの強いエッジの利いた中高域と重たく量感のある低域。正統派といえるドンシャリサウンド。ガンメタルな色合いを感じる。

 

[高音]:シャリ感が出て、尖りとコントラストが強めのトゲトゲサウンド(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ギターとピアノの音は金属的な煌めきがある。ギラッとした金属光沢のある音。

[低音]:圧倒的量感がある。100hz~50hzまで量感のあるブーミーな音。40hzで重みが加わり、30hzからは沈み込む。(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が前面に出て、中高域は奥まる。

[パーカッション・リズム]:シンバルにシャリ感はあるが、意外にも厚みを感じる疾走感より安定感と力強さ重視の味付け。軽妙さもあるが、それ以上にエネルギッシュに出やすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:かすれるところは少しある。全体としてシャープで、ややハスキーに出る。

 

【3】官能性

 藍井エイル「INNOCENCE」はドラムの活きが良く重たくしっかりリズムを響かせる上にシンバルがシャリと味わいを加える。立ち上がりは良く、鮮やかさもあり、はじけも良好。ドンシャリ風のイヤホンにありがちな上滑る感じはなく、ほどよい厚みを感じさせて気持ちよい。迫力重視でパワフルなサウンドはかなり中毒性が高い。

 坂本真綾「Remedy」はかすれ気味のボーカルがハスキー。響く重低音は深く重く身体に沁み込んでくる。ピアノの鮮明な旋律は金属的で硬質なところはあるが、きれいだ。えぐるところのある尖りの強い楽器音、音を身体の底まで落とし込んでくる低音、透明だがかすれてハスキーさのあるボーカル。全体としてシャープでエッジの利いた色がある。

 山崎あおい「夏海」も煌めき感がある。ピアノはそこそこ鮮やか、ギターには金属的だがキラキラ感があり、ドラムは重たいリズムを加えて引き締める。ボーカルにはほどよい息感もあって、力強く伸びる。パーカッションの立ち上がりも良くアタック感も明敏で、夏のギラギラする暑さと陽光の中できれいに映える海と青空、ひそかにときめく心の色合いを鮮やかに表現する。

 joy「アイオライト」はドラムが圧倒的量感で音場に活力を与える。ボーカルはややハスキーだが、のびやかで突き抜け感もそこそこ出ている。全体としてシャープでエッジの利いた元気な曲調になっている。

 

【4】総評

 ロックミュージックがとくに味わい深いシャープなドンシャリ。かなり大胆に直情的に仕上げているように見えて、それほど粗を感じさせない細かな作り込みを感じる。走りやすいシンバルにしっかり厚みと色彩を与えているところや、ギラつきすぎないボーカルなど正統派を目指しながらもスタンダードなドンシャリで出やすい欠点が補われている。

 低価格でここまで質の高いドンシャリを楽しめるのは素直な驚きだ。

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JVC ダイナミック密閉型カナルイヤホン(ブラック&レッド)JVC HA-FX33X-BR

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。