COULAX Bluetooth イヤホン IPX5防水 ハンズフリー通話 CVC6.0ノイズキャンセリング搭載 ワイヤレス イヤホン 10時間の放送 1年保証
おすすめ度*1 |
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ASIN |
まずこのイヤホンは耳に合わなかったのか、いろいろ試してみたものの、どうも装着時にうまく耳に嵌まっていない違和感が消えなかった。そのせいか耳管に音が素直に入ってきていない感覚があり、音質の劣化はそれによって起こっているのではないかと思った。遮音性は高くなく、音漏れも大きい。
aptX対応。テストした範囲では遅延はなく、音飛びもほとんどなかったので通信安定性は問題なさそうだ。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、英語マニュアル。平形ケーブルのタッチノイズは目立たない。
【2】音質
音質的には全体的にシャリシャリキンキンしていて、非常にシャープネスが強い。聞き疲れしやすく、個人的には長時間聞いていると頭がガンガンしてくる音質で、あまり好みではない。ので、評価はかなり辛くなることをお伝えしておきたい。まずボーカルのサ行が刺さりやすく、厚みや情感が薄く感じられ、面白みに欠ける。高さは結構出るが、高くなると頭にガンガン響いてくるので頭痛の種になりそうな音。低域は深みがなく、表面的で、破裂音は良く出るので軽快だが、いまいち魅力に乏しい。パーカッションはズチャズチャとした音で、やはりなんとなく軽薄。ダンスミュージックはガチャガチャしやすく、うるさげで個人的にとても鑑賞に堪えない。一言で言うと一昔前の小型PC用スピーカーで音を聞いている感じだ。
[高音]:息遣いはよく出て、高域もよくのびるが、シャープすぎてシャリが強い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域もシャープネスが強く、聞き疲れしやすい音。
[低音]:低域はおとなしすぎるほどおとなしい。100hzから素直に減衰するが、50hz以下はよく聞こえない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:シャリシャリした音が前面に出てきて、奥行き感以前に気になってしょうが無い。高域寄りに高く、全体として腰高に感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムはやや軽薄、ハイハットはシャンシャンシャリシャリとややきつめ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:サ行が刺さりやすい。女性ボーカルはとくに高域でキンキンしやすく、頭に痛い。
【3】官能性
歌組雪月花「回レ!雪月花」は素直にうるさい。ボーカルがやたらシャープでサ行が刺さりやすく、シャキシャキしていて硬く、背景の効果音もシャープすぎて高周波音のようなギラつきがあり、頭に響いてくる。
ClariS「トパーズ」はまだボーカル表現がおとなしめなので聞きやすい。ただしキラキラ表現は過剰で硬さがあり、どこか垢抜けない不自然さを感じる。それでも耳が慣れてくるとだいぶ自然になって来るが、このイヤホンの演出に耳を慣らしたくないというのが本音だ。
鹿乃「ディアブレイブ」もややうるさげだが、弦楽表現の柔らかな音に救われる。全体的にシャリシャリしていて、中高生の軽音学部のような軽っぽい味付けだが、結構味わえるほうだ。
【4】総評
耳がおかしくなりそうだったので、エイジングは多少したが、やる気が足りなかったので不十分だったかも知れない。音がギスギスしていて頭に痛いので、あまり聞き込まなかった。シャープネスが強すぎて、アタック感が変な意味で強く、個人的には好きになれない。ただこうした音が良いと感じられる人がいることも事実なので、はっきり言って好みの問題なのだろうが、万人向けではないだろう。装着感もイマイチだった。aptXに対応しているのは美点だが、個人的には表現力に難があり、ピーキーすぎる印象がある。
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。