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【ワイヤレスネックスピーカーイヤホン SEOBIOG HX208 レビュー】ブーミーでボワボワと膨張する低域が支配的。これでもかというくらいの重厚感を味わいたいなら魅力的。スピーカー機能はおまけ

SEOBIOG HX208

SEOBIOG Bluetooth イヤホン & スピーカー 【一台二役】 ウェアラブルネックスピーカー 長時間連続再生 高音質 ブルートゥース イヤホン [メーカー1年保証] マイク付き ハンズフリー通話 ワイヤレス スピーカー ステレオヘッドセット

 

おすすめ度*1

※イヤホンとしての評価です

SEOBIOG HX208

ASIN

B07FC9L24V

 ネックバンド上にスピーカーが搭載されており、ネックスピーカーとしても使えるワイヤレスイヤホン。ネックスピーカーとイヤホンは切り替えボタンを使って使い分ける仕組みになっている。

 ネックスピーカー部分になっている両端がやや重いので他のネックバンド型イヤホンに比べると、装着していないときの扱いには注意が必要。装着感はやや重みを感じるが、ネックバンドの安定感が増しているように思える。

 イヤホンのハウジングは耳への収まりがよく、装着感は良好。遮音性は高い。音漏れは少し目立つ。

 aptXには対応しない。通信性能的には途絶・遅延なく、動画鑑賞にも十分堪える。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル。

 

SEOBIOG HX208SEOBIOG HX208

 

【2】音質

 この製品はスピーカーとイヤホンの2通りの使い方が出来るので、分けてレビューする。

 

1. スピーカーとして

 音質的にはシャープでシャリっとしやすい。耳の下側にある関係か、高域が全般的に目立ちやすく、尖りも直に刺さってくる感じがあるので、音量には注意。ネックスピーカーとしては本来リラックスして音楽を楽しみたいだろうが、音質は尖っているので穏やかに楽しめる感じではない。

 

[高音]:高域はやや刺さるような尖りを感じやすい。音量注意(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的にシャリシャリ。のびやかな弦楽などは細く尖り気味に出る。ピアノもキンキンしやすい。つま弾く音はシャープにキラ味を増して聞こえる。金管も細めに尖りやすい。

[低音]:低域はほとんど聞こえない。100hzから振動は感じるものの、虫の羽音のような薄いプーーーーーーーッとした音しか聞こえない。20hzまで振動感はあるので耳が良ければ感じられるかも知れないが、存在感は薄い(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:後ろから聞こえてくる感じになるので、立体感は後ろ髪を引かれているような独特な感じがある。耳後ろやや下に中高域のゾーンが後ろ向きに広く存在する印象。音もやや混ざりやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションは爆発力と衝撃力が強い形で出やすい。ドラムはカスカスカスという非常に硬く細く尖る音。シンバルはかなりシャリシャリ耳にうるさくなりやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:細くサ行強めの声色で息感はかなり強い。

 

2. イヤホンとして

 スピーカーではシャープさが目立つ感じだったが、イヤホンは場合によって篭もりを感じる、温もり感のある音を奏でる。低域はブーミーで空間にボワボワ膨張して音が膨らみやすいので、低域の強い曲では篭もった印象を受けやすい。一方で中高域中心の曲だと丸く穏やかに音が出て、その空間への広がりがよく、濃厚に感じられる。高域は尖らずに丸く溶け込み、ボーカルは低域に影響されやすくやや暗く出やすい。色味はだいぶビター。低域が支配的なので、もっさりブーミーな低域が好みの人にはよいだろう。

 

[高音]:高域は丸く、突き抜け感に乏しい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的に低域の後ろから聞こえてくる。色味はかなり抑えられており、全体的に膨張してもっさり気味に聞こえやすい。

[低音]:ブーミーで前面に出てくる。そのため場合によって中域を篭もらせやすい。厚みがあって空間にゆるやかに広がる、躍動感には乏しい音。100hz~30hzくらいまで太めの振動。20hzは沈む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:篭もった感じはある。後ろから聞こえてくる感じになるので、立体感は後ろ髪を引かれているような独特な感じがある。耳後ろやや下に中高域のゾーンが後ろ向きに広く存在する印象。音もやや混ざりやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはドッスンドッスン来る地熱感の強い音。シンバルはかなり暗く、薄い。全体的に重厚感高め(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域では重く、行って来いな表現になりやすいので、元気な女声ボーカル曲よりはウォームで重厚な男性ボーカル向き。

 

 

【3】官能性

※以下はイヤホンの評価です。

 

 暖色でやわらかい表現は意外とKOKIAの曲と相性良いかもしれない。「Where to go my love」はかなり大人びたジャズ味のある形で、ボーカルも温もり感が強く出て、少し物憂げな声色も、重みを感じさせるこのイヤホンの表現と合っている。

 Lia「Bravely You」は重厚。弦楽とピアノの色彩はかなり抑えめ。ベースが分厚く支配的。ボーカルは少し太く暗めで男性的。サビでの突き抜け感は抑えめで重力に引っ張られる感じがある。躍動感はほとんどない。ビター。

 May'n「ダイヤモンドクレバス」は重厚。ベースは厚みのある鳴り方で、一気に引き込んでくる。色味はかなり穏やかで落ち着いた感じだが、力強いボーカルは突き抜けの良くないこのイヤホンでも一定の浮揚感を感じさせてくれる。ドラムも重く重厚。

 MYTH&ROID「STRIGHT BET」は重厚感のある曲に、このイヤホンの表現力は合っている印象。重低音から持ち上げられたズンズンくる、空間へのブーミーな広がりも重量感を感じさせ、迫力に貢献している。

 

【4】総評

 ネックスピーカーとしての使い勝手は正直微妙だが、イヤホンとしては低域ジャンキー向けの重厚な味がキラリと光る。大抵のポップス・ロックは重たくズンズンくる形で表現する。ブーミーな低域なのでボワボワ膨張しやすいところはあり、篭もっている印象を受けやすいところは好みを分ける。スピーカー機能の分だけ価格は高く、コスパ面ではやや難しい。

 

SEOBIOG HX208

 

【5】このイヤホン向きの曲

※以下はイヤホンの評価です。

 

 重低域から持ち上げられているので、この曲が重厚なハードロックに聞こえる。ギターとベースの存在感が強く、ドラムも重く熱い地熱を加える。ボーカルだけ妙に甘いが、完全に低域の重厚感に飲まれており、分厚い低域の向こうに細く浮かび上がる。低域ジャンキー向けの味付け。(「宇宙よりも遠い場所」ED「ここから、ここから」)

 

 もっさり分厚い低域がのっかかってきて、低域ジャンキー好みの鳴り方で意外と良い。ただしクラップ音は重めで、ボーカルもかなり暗く、パーカッションも妙にやる気が無く、ギターの色合いも渋めのビターテイストで、曲のキレはそれほどなく、重厚。ベースだけがぐいぐい分厚く聴かせてくる。

 

 もっさり重厚な表現力が意外とこの曲では悪くなく思える。全体的に落ち着いた色合いでボーカルも重力感があってサビでも下に厚い。(久石譲「冬の旅人」)

 

 腹にパンチを食らわせてくるほどの低域を味わうならこの曲。このイヤホンでは低域がブーミーでもっさりしているので、他のイヤホンならガッツンガッツンとハンマーのように感じられるが、このイヤホンは少し有機的でボッコンボッコンといった感じ。げんこつで殴ってきているように感じられる。

 

 暖色で空間に広がるベースと、全体的にゆったりとした優しい音楽になっていて、この曲の雰囲気に合っている。高域への突き抜け感は弱く、クライマックス部分は重力に引かれて空間に広がる感じだが、これも充実感を与えてくれるという意味ではよい。(Gaither Vocal Band「When I Cry」)

 

 中高域はよく言えば少しゆったり、悪く言えば少しもっさりで好みを分けそう。ただ重低音の利きはよく、重厚感が出ている。楽器音が重たげなおかげで、フルオーケストラのような味付けになっており、ある意味新鮮。(宮島依里「わたしぼっち」)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。