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【カナル型イヤホン VJJB V1 レビュー】2ドライバーの奏でる、厚みのある低域と艶やかな中高域。バランス感覚はやや独特

VJJB V1

CollectionAudio 高音質 カナル型 イヤホン ヘッドホン 2ドライバ搭載 6mm 遮音 リモコン無し シルバー VJJB-V1

 

おすすめ度*1

VJJB V1

ASIN

B018IET0U0

 2ドライバータイプでやや縦長のハウジングだが、それほど大きくはないので装着感に違和感はなく、耳への収まりが良い。遮音性はそこそこ高いが、音漏れはやや目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ポーチ、中国語と英語のマニュアル。

VJJB V1VJJB V1

 

【2】音質

 音質的にはやや直情径行というか、鳴り方が量感重視で繊細さに欠けるような印象はあるものの、音像に粗さや尖りは感じられず、低域から中高域までバランス良く聴き応えがある印象だ。低域は前面に出やすいので中高域にかぶりやすいが、中高域はかぶせられてもそれによって暗くなるということはない。弦楽やピアノにやや単調なところがあり、多彩さという面ではやや物足りなさを感じるものの、音自体が潰れたり粗くて聴きづらいというわけではない。この多彩さが足りないというのは決して艶やかさが足りないというわけではなく、耳を澄ませば色気を十分に感じさせるのだが、全体的なバランスとしてあまり目立たない調整になっている印象を受ける。おそらく2ドライバーになっているせいだろうが、こうした弦楽やピアノが情感を利かせて盛り上げなければいけないところでいまいち背景に回るような、やや分離しているような味わいがあって、どうしても入り込めないところを感じた。しかしこの点は多分に個人的な感性の問題であるかも知れず、実際音が鳴っていないということはないので、なんともすっきりしないのだが、ご容赦願いたい。

 

[高音]:低域の背景にやや隠れがちだが、突き抜け感はしっかりしている(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:量感はしっかりしているが、どうしても低域の後ろ側に回りがち。奥行き感はそこそこ、広さはそれほど感じない。

[低音]:低域はブーミーさが目立つ分厚くブヨンブヨンというバネのような弾力がある音。ベースは若干ジャリジャリするところはある。低域はかぶさりやすいので、そのせいで曲によって中域が背景に回りがちになる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:高域の突き抜け感がないわけではないが、低域の後ろに回っているような聞こえ方をするので、高さは意外と意識しづらい。奥行き感はそれなりにあるが、左右は近く、横方向には若干狭い印象を受けるかも知れない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ハイハットの粒は細かく、シャンシャンと塩振るようなソリッド感と金属的な色彩感はしっかりしている。ドラムはブーミーで表面はやや輪郭がしっかりしているものの、中盤は膨張してぼやける傾向がある。どちらかというとドラムの地熱が強い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:味付け的にはナチュラルに近く、のびやかさが素直に出ている。きらきらしたところはなく、残響感も強調される感じはなく、素直といえる。

 

【3】官能性

 鈴木このみ「DAYS of DASH」は低域の熱量が高めか。キーボードのデジタルな音、ギターの音もしっかり聞こえているが、やや分離感を感じるところがあり、素直にボーカルの熱量につながっていない印象はある。ボーカルは元気で力強く、突き抜け感もある。一体感には若干乏しい感じがある。曲に色彩感を与えるべきピアノ音もいまいち存在感が足りない。

 やなぎなぎ「終わりの世界から」はボーカルとパーカッションの関係性が良く、弦楽もやや遠い気もするが、しっかり情感を加えている。ピアノの色彩感などはやや足りず、彩度は低い表現になっているとは思うが、それは決して曲が暗い味わいになっているというわけではない。若干薄味というのが合っている。

 中孝介「夏夕空」は弦楽とボーカルが中心の情報量の少なさがおそらくかなりこのイヤホンと相性が良い形で出ている。低域がかぶさる感じがないので、ボーカルの突き抜け感と弦楽の色彩感と情感がきれいに感じられ、このイヤホンの中高域の表現力の確かさを再確認させられる。ただ後半低域が鳴り始めると、ややそれが目立ちすぎる。

 The member of The Little Sigers of Tokyo「アクエリア舞う空」は低域がうるさくないせいか、中高域中心でかなり味わい深い。弦楽の情感、ボーカルの突き抜け感もしっかり味わえる。このイヤホンの魅力が素直に感じられる。

 

【4】総評

 やや低域がかぶさりやすいのと中域以上に妙な分離感が所々あるのだけが気になるが、クラブミュージック系の曲なら大抵そこらへんは気にならない。弦楽は曲によって、ピアノは全体的に色彩感がかなり薄い気がするので、曲によってはいまいち盛り上がりに欠ける印象を受けるところはある。だが、素養自体が悪いわけではなく、比較的素直に中高域中心の味わいの曲などはかなりきれいに表現してくれる。低域がしつこくないクラシック音楽などでも実力を発揮してくれそうだ。

 コスパは悪くないが、表現のバランス感覚に若干難を感じる。うまくハマる曲にはめっぽう強い。

VJJB V1

 

【5】このイヤホン向きの曲

  音の情報量が少ないせいか、低域を中心に比較的素直に味わいやすい。

 

 こちらも素直な構成でこのイヤホンの表現力を引き出してくれる。

 

 中高域の艶やかな表現力を味わうならこの曲。上方に広く抜けた空間をしっかりと感じることが出来る。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。