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【aptX対応ワイヤレスイヤホン ELZLA M5 レビュー】大人びたグレーな重厚サウンドを奏でる。ロックやJAZZ、室内楽向き

ELZLA M5

改良型 Bluetooth イヤホン スポーツイヤホン ワイヤレス マグネット搭載 apt-X対応 マイク内蔵 高音質通話 IPX4 防水 防塵 防汗 軽量

 

おすすめ度*1

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 ドラム型のイヤーウィングつきのハウジングのイヤホン。装着感は悪くない。ハウジングはマグネット内蔵で、使わない時はネックレス状にして首掛けできる。

 耳にしっかりはまる構造なので遮音性は高め。音漏れも少ない。

 aptXに対応する。PC用のaptX対応レシーバーや手持ちのAndroidスマホ/タブレットaptX対応機種では問題なく認識され、音飛び・遅延などもない。通信性能は安定している印象だ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、英語マニュアル。丸形コードにはタッチノイズがある。

 

ELZLA M5ELZLA M5

 

【2】音質

 音質的には比較的近めに重厚な音場を作る。低域は張り出しもよく、左右前面やや耳下に厚みのある床面を作る。高域はそれほど突き抜け感はないので、全体としてはやや頭が重く、もっさり気味。ボーカルは若干色味がグレーで女性ボーカルは暗めに聞こえるかも知れない。全体的に大人びた重厚な音楽でJAZZ、ロック向き。

 

[高音]:高域は天井感があり、突き抜け感は出にくい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的に近め。弦楽の色づきはほどほどに抑えられている印象。金管は低域方向に厚みを出す落ち着いた鳴り方。ピアノも煌めき感が抑えられていて、やや有機的な味がある。

[低音]:前面に出てくるので厚みを感じやすい。太い振動感で弾みは抑えめ(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音は近い。耳下に厚い低域を感じ、高域には天井感はあるので開放感は出づらい。全体として密度高めに聞こえる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張感があるボボンボボンという音。粘りはそれほど強くなく、表面の張りは柔らかく聞こえる。シンバルも下方向に塩を振る、ややもっさりした表現(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは太く、やや暗い色合い。女性ボーカルは高域では目に見えて暗く聞こえる感じがするかも知れない。

 

【3】官能性

 Chima「hey Mr. July」は重厚感が曲を引き立てる。落ち着いたボーカルの淡い声色も大人びた曲調に合っている。全体的にゆったりとした濃密な空気感を思う存分味わえる。

 FLOW「WORLD END」も重厚感ばりばり。ボーカルの声色にも落ち着きと大人びた味わいがある。全体的にややダークで陰翳を感じる。ただし突き抜け感は出ないので、この曲の持ち味であるサビでの解放感には乏しく、全体的にもっさりするのは好みを分けそう。

 矢野顕子「ひとりぼっちはやめた」も重厚味が出て良い。弦楽の重みのある空間表現で重力感が感じられ、それによってややふっくらとしたボーカルの浮遊感はより強調されたように聞こえてくる。金管の上滑りしない品のある色味も良い。

 ClariSの曲では「イロドリ」や「Orange」といった落ち着いた重厚感のある曲に向き、「Drowing」「ヒトリゴト」などもベースやドラム、金管の重厚感を好む人には充実して聞こえるだろう。

 

【4】総評

 全体的に重厚に聴かせてくれる低域に妙味がある。高域はややおとなしく落ち着いた感じになるので、高域のキラキラ感や突き抜け感を好む人には向かない。高域の特性と中低域の重厚な表現から女性ボーカル系はやや暗めに聞こえやすく、ドラムセットはドラムの重みが強い。どんな曲も比較的大人びてくるので、JAZZや男性ボーカル系の重厚な正統派ロックに向く。クラシックでは室内楽向き。

 aptX対応ワイヤレスモデルの中では価格がこなれており、コスパはなかなかによい。

ELZLA M5

 

【5】このイヤホン向きの曲

 全体的に重厚。グレーに近い音味が明度の低い情景を思わせ、曲調に合う印象。

 

 重厚感のある表現はこの曲にも合う。中低域の厚みのある音と良好な関係を維持するボーカルの、落ち着いた色味をしっとりと味わえる。(ROUND TABLE featuring Nino「Symphony」)

 

 fhánaの曲の中でも重厚感のあるこの曲はこのイヤホンに合う。全体的に音が近く、ボーカルも高域に抜けずに重みを持っており、濃厚に包まれている感覚が出て充実感がある。金管の色気も大人びた渋い味わい。(fhána「innocent field」)

 

 このイヤホンの奏でる重厚感を味わうならこの曲。重厚なベース音がそのまま曲に力強い推進力を与えており、太めに出るボーカルもかなりの熱気を感じさせる。

 

 かなり近めに重厚なギター音が張り出し、耳をくすぐる。走る車の疾走感と風切り音よりは、その車の周囲に広がるゆったりとした広大な原野と穏やかな風を思わせる、雄大な曲調で聴ける。(Hall & Oates「Gataway Car」)

 

 ピアノの落ち着いた色彩、低域弦楽の厚みのある深掘り、そしてボーカルのやや太い声色がこの曲の重厚な世界観を遺憾なく再現する。(加藤登紀子「時には昔の話を」)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。