- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにCCAから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
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こんな人におすすめ
- サイケデリックな世界に憧れる
- この世の何もかもを忘却したい
- 何か特別なものを渇望している
- 普通のイヤホンじゃ満足できない
- 知ってはいけない世界に踏み込みたい
- KZ/CCAファン
CCA CA10の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「CCA CA10」です。
CCA CA10の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~40kHz
- インピーダンス:28Ω
- 感度:105dB
- ケーブルコネクタ:0.75mm 2pin
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
CCA CA10のパッケージは価格なりです。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース
- 説明書類
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準を満たしています。最近のCCAの造型技術の進化はめざましく、デザインも下手な高級イヤホンより洗練されています。
装着サンプル
装着感は比較的良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ(シリコン) Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
CCA CA10はニュートラルを意識したV字型サウンドシグネチャーを持っています。中域上部に強調が見られるので、少し硬く明るく聞こえやすい音ですね。わりと構築感が高いので、中域がくっきりする印象を受けるかもしれませんが、いわゆるTinnyなサウンドで、ピアノなんかは妙にコンコンした音で聞こえますし、スネアはアタックが強すぎて硬質に聞こえすぎ、弾力感に欠ける音になりがちです。聞き心地に問題があります。V字型ですが、高域はおとなしいのでシャリシャリしていませんから、ドンシャリとは言い難いですね。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:B
- おすすめ度:D-
- 個人的な好み:D-
最近KZのチューニングが良くなって面白くなくなったという人もいるかも知れません。そんな人には朗報ですよ!CCA CA10を買えば、いつものKZの調子外れなチューニングを聴くことが出来ます。
正統派のオーディオマニアと一般人が近寄るべき製品ではありません。
音質的な特徴
美点
- この世のものとは思えない独自の世界観
- 中域への適切なフォーカス
- 独自の境地に至っているサイケデリックサウンド
欠点
- 破綻した定位
- 不自然な質感
- 音像一貫性に欠ける
- 高域の拡張性に欠ける
- 聴き心地が良くない
- 透明感に欠ける
- まともな音楽鑑賞に使えない
総評
奇妙で、ある意味サイケデリックな気色の悪いゲテモノ臭の強いジャンクフードサウンドを味わいたいなら、CCA CA10は見逃すべきではありません。
真の才能を持っているブランドは常識にとらわれないのです。このイヤホンからは「音場?定位感?コヒーレンシー?トナリティ?全部クソくらえ!」という声が聞こえてきます。最近理性的にチューニングしすぎていたせいでしょうか、このCCA CA10には久しぶりにほとばしるKZのパトスが感じられますね。フォースの暗黒面を感じるサウンドです。
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