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こんな人におすすめ
- ステージモニターサウンドが好き
- 歌や楽器の練習に最適なイヤホンを探している
- Youtubeの教養系動画、スタディサプリなどを見るのが好き
Westone Pro X30の概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Westone Pro X30」です。
Westone Pro X30の完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:20Hz~18kHz
- インピーダンス:56Ω
- 感度:124dB
- ケーブルコネクタ:T2
- 価格帯:50000円~100000円
パッケージ
Westone ProXのパッケージは価格の水準を満たしています。
アラミド繊維製で非常に細いのにタッチノイズのない上質なケーブル、Westoneといえばお馴染みの軽量で頑丈なケース、豊富なイヤーピースなど、付属品は充実しています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- イヤーピース多数
- キャリイングケース
- 説明書類
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯の水準以上です。
装着サンプル
比較的収まりの良いハウジングで、装着感は良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ(シリコン) Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
Westone Pro X30は中域の聞こえを重視したステージモニターです。観客がどよめき、照明が眩しいステージ上でも、アーティストが楽曲やライブ全体の進行を耳で的確に捉えることが出来るよう、高い遮音性を実現し、高域の刺激を抑えながら鮮明感を高め、中域が前進的に聞こえるように調整されています。そのため、ボーカルやリズムは明確に捉えられますが、ダイナミズムや繊細さに欠けた無機質で実用本位のサウンドになっており、音楽鑑賞にはあまり向きません。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:B-
- おすすめ度:C+
- 個人的な好み:D
Westone Pro X30は非常に良く出来たパフォーマー向けモニターです。それはステージパフォーマンスに不可欠のリズム、ボーカル、現場監督の指示、ナレーションの聞き取りを優先して行えるように最適化されています。非常に限定的な用途に最適なように作られており、音楽鑑賞やDTMで使うには不向きで、値段が高すぎます。
自分で楽器や歌を練習したり、音ゲーのために的確なリズム表現が欲しい人、勉強で長時間イヤホンを使用する必要がある人向けで、長時間聞いても疲れにくく、快適な装着感を維持できます。
DTMや音楽鑑賞に向いているイヤホンを探しているなら3000円あれば遥かに最適で音質的にも優れたTripowin Leaが手に入るので、高い金額を積む必要はありません。
音質的な特徴
美点
- マイルドな聴き心地
- リズムがわかりやすい
- ボーカルが聞き取りやすい
欠点
- ダイナミズムに欠ける
- 爽快感に欠ける
- 鮮明感に欠ける
- 深みに欠ける
- 高域の拡張性に欠ける
- そもそも音楽鑑賞には不向き
総評
Westone Pro X30は非常に優秀なステージモニターであり、リズムを的確に聞かせ、長時間聞いても疲れないサウンドと安定した装着感を実現しています。しかし、普通の人が音楽鑑賞するのには全く向いていません。そういう用途に作られていないからです。ナレーションは聞き取りやすく、リズム感もわかりやすいため、歌や音ゲーの練習、講義動画の視聴に向きます。
Westone Pro X30
¥52,800(税込)
プロも納得の音場と解像度
3基のバランスド・アーマチュア・ドライバー搭載。
低域・中域・高域に割り当てられた各ドライバー は、それぞれの周波数帯域を極めてスムーズに鳴らせるよう設計されています。力強い低域と明瞭な中域、そして驚くほど冴えわたる高域は、あらゆるステージでのパフォーマンスを完璧なものにしてくれます。
- ドライバー 数:3
- ドライバー 構成:低域 × 1, 中域 × 1, 高域 × 1
- 感度(1kHz):124dB/1mW
- 周波数帯域:20Hz - 18kHz
- インピーダンス:56Ω
- パッシブノイズ減衰:25dB
- ケーブルタイプ:Linum Bax T2™ ケーブル
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