- このレビューは誠実な品質レビューを読者に伝えるためにLinsoulから提供されたサンプルに基づいて書かれています。
- これを掲載することによる原稿料のような報酬または対価は一切受け取っておらず、個人的な試験での測定データや個人的見解に基づいて誠実に評価したものです。
- 当サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
こんな人におすすめ
- 楽器音の質感にこだわる
- 室内楽や落ち着いた小編成JAZZが好き
- イヤホンの見た目重視
- コスパに優れたイヤホンが欲しい
Tripowin × HBB MELEの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Tripowin × HBB MELE」です。
Tripowin × HBB MELEの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:10Hz~34kHz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:109dB
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- キャリイングケース
- キャリングポーチ
- イヤーピース(2種類)
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯でも優れている水準です。
装着サンプル
装着感はかなり良好ですが、金属ハウジングのせいか少し硬い感触です。
音質
Tripowin Meleは非常にニュートラルで完璧に近い中域を持ち、質感表現が非常に正確です。高域は少しおとなしめで鮮明感に欠けるところがありますが、歯擦音も少なく、マイルドに聞こえるため、高域に敏感な人向きです。バランスはウォーム傾向で、全体的にピークディップも少なく、なめらかで安全な聴き心地を提供するのも美点です。その特性から、音像一貫性の点でも優れています。
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:S-
- 個人的な好み:A
Tripowin Meleは前方定位感のあるウォーム系ニュートラルサウンドを持っており、高域はマイルドになっているため、高域に敏感な人向きです。
非常に正確な質感表現はこの価格帯で得難いだけでなく、全イヤホンを探してもここまで中域を丁寧に作り込んでいるものは稀でしょう。またピークディップの少ない高域も非常に素晴らしく、EQで高域を上げるだけでかなり完璧なモニターイヤホンになります。
音質的な特徴
美点
- ウォームで聴き心地が良い
- 完璧な質感
- 比較的原音忠実度が高い
- 刺さりの少ないマイルドな高域
- 音像一貫性に優れる
- 前方定位的
欠点
- 輝度に欠ける
- ダイナミズムに欠ける
- 爽快感に欠ける
- 鮮明感に欠ける
- 深みに欠ける
- 高域の拡張性に欠ける
総評
Tripowin × HBB MELEは正確な質感表現を愛するオーディオマニアにとっての福音です。やや前方定位する少し狭い音場の中に、きわめて自然な質感のままコンパクトな形で音楽の全体像を収めてくれます。高域の不足は定位感や鮮明感を曖昧にしていますが、ピークディップが少ないため、調整は簡単です。実際の解像度が悪いわけではないため、調整をすれば驚くほど透明度も改善されます。
【関連記事】