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こんな人におすすめ
- 解像度の高いサウンドが好き
- バランスの良いリスニング用のイヤホンが欲しい
- イヤホンの見た目重視
- コスパに優れたイヤホンが欲しい
Symphonium Heliosの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「BQEYZ Autumn」です。
BQEYZ Autumnの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 周波数特性:7Hz~40kHz
- インピーダンス:46Ω
- 感度:110dB
- ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin
- 価格帯:20000円~30000円
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- イヤホン本体
- キャリイングケース
- キャリングポーチ
- イヤーピース(2種類)
ビルドクオリティ
外観のビルドクオリティは価格帯でも優れており、独自のマグネットチューニングフィルターシステムも含めてよくできています。
装着サンプル
装着感はかなり良好ですが、金属ハウジングのせいか少し硬い感触です。
音質
BQEYZ Autumnはニュートラルを意識したマイルドなU字型といったサウンドになっています。中低域が盛り上がったリスニングライクな音になっており、原音忠実的なオーディオマニア向きとは言えませんが、ウォームなサウンドを好む人には悪くない選択肢でしょう。人によってはややきついほど鮮明感を押し出していたSummerに比べて、Autumnはだいぶマイルドになっています。
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。チューニングノズルではノーマルでレビューしています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:A-
- おすすめ度:A
- 個人的な好み:B+
BQEYZ Autumnはオーディオスペック的には価格帯で上位に入るというか、全価格帯見ても比較的優れている機種ですが、インパクトに欠けます。ビルドクオリティは驚くほどですが、音質面では兄弟機のBQEYZ Summerの完成度とコスパに比べると、少し物足りないですね。
高域に欠点があるのですが、基本的にチューニングフィルターは低域にしか効果を及ぼさないので、その弱点を改善することができない点も少し残念なポイントです。
どちらにせよ、Moondrop KATOという強力すぎる対抗馬がいることを考慮すると、Autumnの全体的な出来は悪くないものの、価格帯ではニ番手以降におすすめする機種になります。すなわち、まずKATOを試してみてからがいいでしょう。ほかのライバルとしては、DUNU FALCON PROが挙げられます。
音質的な特徴
美点
- バランスが良い
- 全体的な明瞭度が高く、解像度に優れる
- 比較的原音忠実度が高い
- ウォームサウンド
- 刺さりの少ないマイルドな高域
欠点
- 金属的な音
- 鮮明感に欠ける
- 深みに欠ける
- 高域の拡張性に欠ける
総評
BQEYZというと、どうしてもピエゾマルチハイブリッドに強いブランドというイメージがあったので、シングルダイナミックドライバーでの完成度は未知数で、個人的にはBQEYZ Autumnの出来を疑っていました。しかし、よくできたマグネット式チューニングフィルターと良好なオーディオスペックは価格以上であり、BQEYZがこの分野でも高い技術力を持っていることが確認されました。とはいえ、この価格帯には、さらに高い技術力で定評のあるMoondropとDUNUが音質とビルドクオリティに全力を傾けて投入した最新鋭のライバル機種がいるため、Autumnの存在感が薄くなりがちなことは否めません。
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