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こんな人におすすめ
- 金属的なサウンドが好き
- 繊細なサウンドが好き
- 解像度重視
Tronsmart Onyx Apexの概要
「アウトラインレビュー」は製品の概要を簡潔に紹介するレビューシリーズです。今回取り上げる製品は「Tronsmart Onyx Apex」です。
Tronsmart Onyx Apexの完全なレビューはこちらにあります。
基本スペック
- 連続/最大再生時間:5h/25h
- 防水性能:不明
- 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
- 技適番号:204-B00198
- 価格帯:5000円~10000円
パッケージ
Tronsmart Onyx Apexのパッケージは価格の標準を満たしています。
パッケージ内容
付属品に不足はありません。
- Tronsmart Onyx Apex本体
- 専用充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- イヤーピース
- マニュアル
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格を考えると、標準的か少し良いレベルです。
装着サンプル
装着感は良好です。小さな耳でも多分問題ないと思います。
接続品質
aptXでCayin N6II/E02と接続してテストしました。価格帯では優秀な接続品質です。
人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では安定しています。距離耐性は優秀で、5mくらい離れてもシームレスでそのままつながっています。ただし、遮蔽物を挟むと通信が乱れがちになりました。完全に切断されることはありませんでしたが、曲を一貫して聴くのは少し難しかったです。通信が混雑する場所などでは少し通信乱れが目立つかもしれません。
ホワイトノイズはわずかにあるかもしれませんが、おそらくほとんどの人が気になりません。
インターフェース/操作方法
操作インターフェースはタッチ式です。
電源ON | 充電ケースの蓋を開け、イヤホンを取り出す |
電源OFF | 充電ケースにイヤホンを収納する |
ペアリング | イヤホンを電源ONにしたあと、接続先がない場合は自動でペアリングモード |
曲再生/停止 | 多機能ボタンを2回タップ |
曲送り | 右耳側の多機能ボタンを2秒長押し |
曲戻し | 左耳側の多機能ボタンを2秒長押し |
音量+ | 右耳側の多機能ボタンを1回タップ |
音量- | 左耳側の多機能ボタンを1回タップ |
通話応答 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話終了 | 多機能ボタンを2回タップ |
通話拒否 | 多機能ボタンを2秒長押し |
ノーマル/ANC/ヒアスルーモード切替 | 多機能ボタンを3回タップ |
アクティブノイズキャンセリング性能
詳細は有料記事に譲りますが、Tronsmart Onyx ApexのANC性能は価格帯では標準より少し優秀です。
音質
Tronsmart Onyx ApexのサウンドはTronsmartによくある、高域が強調されたV字型ないしU字型のサウンドです。特徴としては鮮明感が高く、印象的な解像度が高いように思えますが、アグレッシブで歯擦音が強いのが欠点です。トレブルヘッド(高域好き)向きでしょう。
以下のレビューはFiiO M15にaptXでつないでノーマルモードにし、標準イヤーチップ Lサイズでテストしています。
音質についての詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
音質総評
- 原音忠実度:B
- おすすめ度:C
- 個人的な好み:C+
Tronsmart Onyx Apexは基本的にニッチなイヤホンです。メタリックでアグレッシブ、解像感の高い音を好む人にはその独特の表現が好ましく思える可能性がありますが、低域好きや高域に敏感な人に全くと言っていいほど需要が期待できません。
原音忠実主義者やニュートラルサウンド愛好者の多いオーディオマニアにも全く刺さることがないでしょう。ボーカル音像で劣り、クラシック音源とも相性が良いとは言えないため、これらのコア層の関心を呼ぶことも望みが薄いでしょう。
音質的な特徴
美点
- メタリック
- 解像度に優れる
- 鮮明感に優れる
- 繊細
- ダイナミズムに優れる
欠点
- 歯擦音が強い
- ピーキー
- 薄っぺらい中域
- 高域の拡張性の不足
- 深みのない低域
- 高域の刺激が強すぎる
- 原音忠実的ではない
総評
メタリックでダイナミックな表現を好む場合、Tronsmart Onyx Apexはそれにぴったりなサウンドを提供し、楽しく没入感のある体験をもたらしてくれるでしょう。しかし、かなり高い解像感を除いては、基本的には平凡以下の機種で、サウンドバランスもピーキーで万人向きではありません。まあでも、CA ANDROMEDAみたいな音が好きな人にはウケそうです。そういう人にとっては「低価格なのにこんなに解像度が高い!すごい!」って機種になる可能性はありますね。
ANCによる音質変化がなく、効果も価格の割に高いのは美点です。
とくに同じ価格帯では解像度と聴き心地を兼ね備えたEarFun Air Pro 2がいるので、そちらを検討したほうが良いでしょう
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