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【カナル型イヤホン SONY XBA-300 レビュー】緻密でしかも精彩さのある中高域は神がかっているレベル

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ソニー SONY イヤホン ハイレゾ対応 カナル型 トリプル・バランスド・アーマチュア型 ケーブル着脱式/バランス接続対応 XBA-300

 

おすすめ度*1

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  バランスドアーマチュアドライバーを3つ備えた高精細な音が特徴のカナル型イヤホン。ケーブルはリケーブル可能。遮音性はそこそこ高く十分音楽に没入でき、音漏れも少なめ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。ケーブルのタッチノイズはそれほど目立たない。

 

【2】音質

 とにかく緻密で解像度の高い中高域は煌めき感と透明感、抜け、すべてにおいてレベルが高い。 素直に音楽の美しさ、精彩を極める方向性で味付けされており、高域の表現力は硬質な方向ではあるが素直に楽しく、感動的だ。

 

[高音]:透明感とのびやかさ、突き抜け感すべてにおいてレベルが高い。ややシャリっとしたところがあり、尖った方向で、硬質気味の風味ではある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域は緻密だが音色は硬質。少し鉱物的というか金属的なキラキラ感があるが、鮮やかさも十分。
[低音]:100hz~30hzまできれいに減衰する。30hz以下は沈んで聞こえづらくなる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:低域が床面を作るうえに非常に高くまで緻密な音が階梯を築く三角形の色合い。開放感も感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:シャリ感はあり、軽めではあるがアタック感に満ちていて、弾け具合もきれいに抜ける(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:明瞭さが強く歌詞はしっかり聴き取れる。

 

【3】官能性

 東京カランコロン「スパイス」はこのイヤホンを通すと非常に緻密。シャリ感はあるもののパーカッションの疾走感も爽快でどんどん前方展開していく。奥行きの表現も素晴らしく緻密さと相まってきれいではっきりとした定位感を得られる。非常に理知的で鮮やか。

 スキマスイッチ「アカツキの詩」はストリングスが丁寧に奥行きを表現し、情感も高める。パーカッションは疾走感とほどよい軽妙さを曲に加えて暗くしすぎない。ボーカルの、のびやかで自然に消える消失感もきれいで気持ちよい。

 秦基博「水彩の月」も味わい深い。ストリングスがのびやかで奥行きと広さ、そして情緒感を演出する。そして変にテンションのかかる感じがなく、自然な滑らかさがある。パーカッションは立ち上がりもよく、リズム感も良好。それでありながら、全体として繊細さとやさしい温度感も失われておらず、透明で突き抜ける高域が冷たくならない。叙情的で美しい。

 Claris「Nexus」も緻密。低域のブーミーな音さえ粒を感じる緻密さで軽妙。そして締まりもよい。ボーカルの突き抜け感もよく出て高く飛翔するサビも美しく、抜けは自然な消失で不快さとは無縁。これほど緻密で尖りもある感じなのに刺さりは強くなく、聴きやすい音を維持している。

 

【4】総評

 理知的で緻密で、とにかくうまいの一言。どんな音楽でも唸らされる場面が多い。音は硬質だが、ぎらつく感じはなく自然な鉱物的な尖りで不快さはない。細かな音の一つ一つを聞き分けられそうな情報量の多さが満足感と快感につながっていて、とくに中高域は絶妙と言える。比較的低域がタイト方向の味付けでおとなしめといえるかもしれないが、ほぼ万能。それもよい意味での万能選手でレベルの高さを見せつけられる感じだ。

 この価格帯ではベストバイに近いように思われる。

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SONY カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 ケーブル着脱式 XBA-300

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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