| おすすめ度*1 |
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ASIN |
IPX7の防水性能を謳うBTスピーカー。お風呂場やキッチン、プールサイドなど水場の近くでの使用も問題ない。
aptXには対応しない。通信性能は比較的安定しているが、音源機器を頻繁に動かしたりすると音飛びがある。音源機器を静止しててもまれに音飛びすることがある。相性の問題や個体差かも知れない。
【１】外観・インターフェース・付属品
付属品はAUXケーブル、充電用ケーブル、日本語含む多言語マニュアル。
【２】音質
音質的には張りと地熱感のバランスの良い振動のしっかりした低域がパワフル。低域は存在感強く、やや近めに感じられ、中高域とくに弦楽は奥まる場面が多く、曲によって篭もっている印象を受けるかも知れない。ボーカルは太め。女声ボーカルはやや男性っぽく聞こえるかも知れない。ロック・ダンスミュージック向き。
［高音］：突き抜け感はそこそこ。ややふっくらとした感じで尖る感じはなく、豊かなのびやかさがある（秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト）
［中音］：空間表現的なのびやかな弦楽はやや奥まって聞こえる傾向にある。金属的な音はやや暗めのギラギラした色合いに聞こえる。
［低音］：低域は分厚く衝撃力は強くなく、重厚感のある音（分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト）
［解像度・立体感］：左右の方向感はそこそこ。奥行き感も感じられるが、曲によっては篭もって聞こえる方向になるかもしれない（petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト）
［パーカッション・リズム］：ドラムは若干ブーミーで厚みがあるが、抑えめながらほどほどの衝撃感と締まりはあり、やや耳当たりの良い丸いボンボンという音。パーカッションはやや太く、煌めき感は抑えめに思う（東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト）
［ボーカル傾向］：やや太めで力強くパワフル。細い伸びる系統の女性ボーカルは場合によって男性的に聞こえるかも知れない。ただしふっくらした味わいも出るので声質によっては甘味が増す場合もある。
【３】官能性
Choucho「明日の君さえいればいい。」のボーカルは高域方向ののびやかさよりはまっすぐ素直に力強く出る。低域の地熱感も強く、力強い足場の地平線を意識させ、どちらかというと地に沿ってボーカルがまっすぐ鳴ってくる感じに聞こえる。
下地紫野「God Save The Girls」はもともと甘味のあるボーカルがやや太くふっくらとより丸っこく聞こえ、コケティッシュさが増している。ドラムの圧のある撥ねすぎない表現は重厚感を素直に出している。
木野日菜・長江里加・小原好美「スリピス」は低域の重厚な拡がりに比べて、ボーカルの定位感がやや近めに感じられるため、若干方向性の遊び心は減っているように思えるが、味わいにはふっくらした甘味もあり、ハモリでの豊穣さはなかなかのもの。低域の重厚感はたっぷり満腹感を演出する。
May'n & 中島愛「サヨナラノツバサ」は全体的に重厚さと量感がある。ボーカルは高域で奥まる感じがあり、若干息切れ感を感じられるところもあるが、全体的にパワフルに仕上がっている。
【４】総評
使い勝手は上々。音源を移動させると若干音飛びする場面があったが、一定の位置関係を維持すればほぼ再現しない。高い防水性能はレジャー向けに大活躍する。キャンプ、海水浴など場所を選ばず行楽に便利。
パワフルサウンドはボリュームがあって満腹感を味わえ、とくにロック・クラブサウンドでドラムやベースの量感を楽しむにはもってこい。もっさりして聞こえるところもあるものの、概ね好みの音質。
【５】このスピーカー向きの曲
力強いボーカルと重厚なドラム、黒光りするエレキギター。全体的にギラギラしたややハードロック調に勢いのあるサウンドが楽しめる。（KIX-S「もう一度TENDERNESS」）
低域音の表現が熱い。ギターを含め金属的な楽器音にも無機的なギラギラした味わいがあって刺激的である。（蛎崎弘+"r" Project「邪魔はさせない」）
ボーカルはやや太くなり、ふっくらした甘味が増す。ドラムの地熱感も良好。色彩感はやや抑えめでセピア色。曲の再現構造にはドラムとボーカルを中心とした骨格を感じる。（中嶋美智代「思い出にもなれない」）
低域の重厚な表現と、ややふっくらしたボーカルの甘味と力強さのある味わいはいい。（奥井亜紀「Wind Climbing～風にあそばれて」）
原曲に比べ、重厚味が増したアレンジバージョン。このスピーカー向きの重量感のある形になっており、弦楽の太くえぐる深掘り感も相性抜群。
この曲も重厚感が申し分なく、弦楽のやや落ち着いた煌めき感も星空を感じさせて表現としては良好。量感がしっかりしているので満腹感もある。
パワフルなボーカル表現と存在感のある低域がこの曲をかなり重厚で力強く聞かせてくれる。（シカゴ「素直になれなくて」）
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い！ここが味わい深い！」と思ったポイントです。たとえば低域が「５」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。
