Mpow Magneto Bluetooth4.1 スポーツイヤホン ワイヤレスステレオヘッドセット ノイズ低減の仕組み iPhone&Android スマートフォンに対応
おすすめ度*1 |
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ASIN |
aptX対応のワイヤレスイヤホンでは廉価な部類に入るモデル。遮音性はそれほど高くなく、音漏れも普通。
通信性能だけやや安定しないところがあり、音飛びが少し目立つ。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品はイヤーフック、イヤーピースの替え、充電用USBケーブル。平形ケーブルのタッチノイズはそれほどでもない。
【2】音質
音質的にはシャープネス強めでシャリ感強め。全体的に透明感強めでキラキラと光沢感がある。その分刺さりやすいところがあり、息は痛く出やすいかも知れない。ストリングスがのびやかで奥まるが存在感が失われないので、奥行き感も感じられる。音像は比較的クリアに感じられ、価格を考えると質は高いように思う。
[高音]:透明感強く、明瞭な音。突き抜け感もある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:最初はだいぶシャリっとしたイメージだが、耳が慣れてくると落ち着く。それでもシャンシャンとした鈴のような感じはやや目立つ。
[低音]:100hz~40hzまで重たげな振動。30hzで沈む。ドラムはハリがあり、ベースはギラッとしたところのある音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:左右の方向感はよく出る。張り出しもあるので奥行き感もそこそこ感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:シャリとした感じではあるが、弾けた感じは強く、気持ちよく抜ける感じはある。そのせいか疾走感は強く、やや軽っぽく生々しさは足りない気はするものの、楽しい。キレもある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:高域ではやや尖った形に出るが、のびやかさがあり、中域では軽い楽器音に比べて少し肉厚でギャップを感じるので精彩を感じる。
【3】官能性
奥華子「RIGHT LIGHT RISE」は全体としてキレとメリハリが利く楽しいサウンドになっている。ややシャリっとして空気の抜ける感じもあるが、豪華さは失われていない。ドラムもほどよく重みを加えている。
早見沙織&東山奈央「Hello Alone」は楽器音にメリハリがあり、展開の切り替わりがシャープ。ボーカルはのびやかで透明感もあり、充満する楽器音は軽く透明色の使いボーカルに適度な色づけをして煌めき感が増す。
nano.RIPE「スターチャート」も低域が重くなりすぎない。シャリッとした音は抜けが良く開放的で軽く、ドラムは弾みがあって躍動的で沈みこまない。一方でベースなどはほどよく重く安定感を加えているので浮き上がる感じもない。そしてシンバルには粒感もある。
Claris「CLICK」は緻密な音がシャープに良く出る。弾ける音に勢いと軽さがあるので爽快感は高め。ボーカルは明るめで透明感があり、上方向に突き抜けていく。全体として軽やかな飛翔感を伴った明るく元気なサウンドになっており、気持ちよい。
【4】総評
明るく元気な曲にはおすすめ。ダンスミュージック向きに思う。ロックも低域に存在感がしっかりありながら重く鳴りすぎないドラムの味付けなどに爽快感を感じやすい。価格を考えると表現としてはワンランク上の実力を持っていると感じられるはず。少し上に魅力的な製品は並んでいるが、大差なくコスパ重視な人にはおすすめできる。音質的にシャリ軽いところだけが好みを分けるくらい。
aptX対応ワイヤレスイヤホンとして廉価で手に入りやすく、音質は良好。それだけで魅力十分だろう。ただし通信性能はやや不安定で場合によって音飛びが目立つ。これは機種同士の相性もあるようなので必ず通信が不安定というわけでもなさそうだが、場合によって相性の「ハズレ」を経験してしまうことはあるかも知れない。その点QCYやSoundPEATSのQYシリーズの製品のほうが若干値段が上乗せされるが、体感上通信が安定している気がする。
Mpow Magneto Bluetooth4.1 スポーツイヤホン ワイヤレスステレオヘッドセット ノイズ低減の仕組み iPhone&Android スマートフォンに対応
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。