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【ワイヤレススピーカー MIFA F1 レビュー】小型な割に魅力的な中高域とボーカルに魅力がある。全体として見るとコスパは必ずしもよいとは言い切れないのが悩みどころ

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MIFA F1

MIFA F1

mifa Mubit 2 F1 高音質カラーモバイルスピーカー ミファ (Bluetooth無線スピーカー)

 

おすすめ度*1

MIFA F1

ASIN

B072JTCJJ6

 小型のワイヤレススピーカー。手のひらに収まるサイズで角張ったところのないデザインは収納性や携行性に優れている。

 aptXには対応しない。通信性能的にも安定しており、とくに遅延や音飛びも見られない。音源機器との距離が5m以内であれば目立った通信の乱れはないようだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル。本体にMicroSDカードを内蔵することが出来、音源機器が別になくても単独でオーディオスピーカーとしても利用可能だ。

MIFA F1MIFA F1

 

【2】音質

 仕様としては3Wのスピーカーとあるが量感だけ見れば5Wスピーカーに引けを取らない。理由としてはほとんどドライバーが剥き出しに近く、音の広がりが開放的で篭もった感じが比較的感じられづらいということがあるだろう。立体感としてはややボーカルや低域が目立ち、弦楽やピアノは奥から聞こえる形になりやすく、ドライバーのパスンパスンという空気振動がどうしても聞こえるので、そうした傾向が気になる場合は物足りなく感じるだろう。一方で小型でありながら、しっかりした量感のある音で中高域と低域のバランスが比較的良く出る点を評価すれば、小型の割に音質は良いという評価に変わる。

 

[高音]:中高域は量感もあり、小型なため低域がかぶさるところはあるものの、しっかりと突き抜け感やのびやかさは出て、みずみずしさも感じられる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:前面に出る低域、のびやかな高域に比べると、小型スピーカー独特の振動の影響を受けやすいところもあり、やや精彩に乏しい。

[低音]:ブーッとしたブーミーな音で、吊り下げずに置いて使う場合はその底面の素材に振動が伝わって影響される場合がある。たとえば硬い面に置くとガタガタとする素材の反動を受けて音を乱しやすい(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が前面に出るが、ボーカルや高域は比較的浮き上がって聞こえやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは振動感が強く出るのでバスンバスンという空気の抜けるような感じにはなりやすい。ハイハットはそうしたドラムの風圧に押されがちになり、存在感はちょっと薄くなりがち(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:分離感はあり、低域が鳴る曲でも浮き上がって聞こえてくる。味付け的にはナチュラルで尖ったりサ行が刺さりやすい感じはなく、これは一般的にシャリシャリシャカシャカしやすい小型スピーカーとしては優秀なのではないかと思う。

 

【3】官能性

 宮本笑里×Solita「東京 et 巴里」はやや振動感の強いパスンパスンした低域がうるさげに思うが、一方で高域バイオリンはほとんどそれには影響されずにきれいで色気のあるのびやかな音を出しており、大抵のスピーカーでは楽器の間にうもれがちなややおとなしいボーカルもしっかり聞き取れる。

 松永貴志「Moanin'」は金管がややぼやけている気がするが、中盤では色気のある音はしっかり出してくれる。この曲では低域がうるさくならないので、後半のドラム演奏も迫真な感じが比較的うまく出る。やや平面的と言えるところはあり、レコードを聞いているようなモノラル感はあるが、それが味になっているところもある。

 SUEMITSU & SUEMITH「Sagitarius (NEW EDIT)」はやや高域ピアノがキンキンしすぎている印象はあるが、彩りは十分。ボーカルとその高域ピアノ、そして弦楽が混じりやすい感じで鳴るので、分解能的にも混ざり込んだ感じを感じやすく、それに不快感を感じる人には気になるところで、それをややゴチャゴチャしていると感じるか気にせず一体的と感じるかで評価は分かれそう。どちらにせよミニステレオみたいな鳴り方だ。

 中島愛&May'n「トライアングラー」は導入のボーカル部分はのびやかで力強さとほどよい透明感もあり、満足できる。バスンバスンした低域は若干離れれば柔らかくなるので、適正な距離感を保てばボーカル中心でそれなりに楽しく聴ける。やや背景がゴチャゴチャしがちだが、この曲はリズム感がしっかりしているうえに、ボーカルがしっかり引っ張っていくので荒れた印象はそれほど目立たない。

 

【4】総評

 小型で3Wスピーカーにしては音質面で悪くない感じだ。どうしても小型スピーカー独特の欠点が出てしまうところはあるが、それは小型スピーカーを選ぶ人にとって自明なことなので指摘しても意味がない。むしろ小型スピーカーなのにボーカルにつややかさや突き抜け感があり、低域に影響されすぎずにしっかり分離されており、高域楽器も色気を感じるきれいな鳴り方をすることに評価ポイントがある。

 一方でコスパという面では3Wシングルドライバーのスピーカーとして決して安くない。小型スピーカー全般として見ると決して高くはないが、3W小型モデルは比較的安めの機種が多いこともあり、廉価とは見えない。コンパクトさに対するパフォーマンスからすれば納得の値段ではあるが、3000円近い値段ではもう少し大きめのスピーカーも選択肢に入るところで、大きさを度外視して単純に価格と音質で選ぶと決して優先度の高い製品ではない。モバイル性という意味でも、防水性能がIP45という仕様は実際中途半端。アウトドアは問題ないが、風呂場などで使用するにはちょっと向かないレベルで、普通のスピーカーが使いづらい場所でも使いたいという汎用性を重視するユーザーにもいまいち訴えづらい。

MIFA F1

 

【5】このイヤホン向きの曲

  低域が落ち着いているので、弦楽とピアノ、ボーカルののびやかさと色気を比較的素直に味わえる。

  

MIFA F1

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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