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【ハイレゾ対応イヤホン SATOLEX Tubomi DH299-A1 レビュー】低域を中心に密度と量感のある重厚なパワフルサウンドが魅力

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SATOLEX Tubomi DH299-A1

 

おすすめ度*1

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ASIN

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 シンプルだが耳当たりのよいデザインのハウジング。装着感はよく、遮音性も高く、音漏れもだいぶ防止されている。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え。ケーブルのタッチノイズはほとんどない。

 

【2】音質

 全体的に重厚で濃密といった形容の似合うパワフルイヤホン。高域の抜け方もそこそこよいが、中低域に比べるとパワーに劣る印象。低域が熱気と量感に満ちた表現で終始リードする。音場は空間的にはやや狭く感じる。

 

[高音]:高域はやや弱く、高く伸びる上昇感は出づらい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:近めだが、精密さのある音で密度高く感じられる。

[低音]:バネがあり、弾けと粘りを感じ、深さもあってなおかつ躍動的。重みもそこそこあるという低域のお手本に近い音。厚みのあるヴォーンという音で100hz~20hzまで素直に減衰する(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域がしっかり厚みのある足場を作る、やや扁平な三角形。奥行き感はあまりない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。重厚で深さもあるドラムがリズムと空間の方向性を支配している印象だ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはややドライで若干暗め。だが肉厚で満腹感はある。

 

【3】官能性

 やなぎなぎ「ビードロ模様」は膜を作りながらしっかりと反発力も伴うドラムが下支えし、緻密さがありながらくどすぎるほど細かすぎない楽器音がその上に曲の世界観を表現する。高域ののびやかさは減じられているので、全体的にやや重たい印象ではあるが、十分な表現力を感じる。

 YUI「Laugh away」はYUIの曲の中でも突き抜け感があり、かなり明るめなため、あえて試してみた。ギター音に精彩があり、密度は高めだが、予想通り声色は若干暗めで抜ける広さにはやや乏しい。高域は天井感があり、この曲のサビの特徴である、空に向かって気持ちが吸い込まれていくような上昇感にはちょっと欠ける印象だ。

 Lia「Bravely You」はドラム優位の重厚な展開で密度高く、迫力が感じられる。反面開放感には乏しく、高域の味わいはやや単調かもしれないが、曲の持ち味である力強さはかなりよく出ているので、全体的な満足度は高め。

 Rusmus Faber「銀河鉄道の夜 JAZZ Ver.」は濃密な低域にまず満足。次に厚みのある男性ボーカルが味わい深く、楽器の表現は全体的に大人びて落ち着いていながら、緻密さを失っておらず、全体的に満腹感がある。

 

【4】総評

 低域が魅力的で、そのせいか全体的に密度が高い音楽体験を実現している。一方で高域はやや味気なく、女性ボーカルは力なく暗くなりやすいところが若干ある。どちらかといえば男性ボーカルの曲向きで、ロックやジャズ、ダンスで厚みのある低域表現を味わいたい人向け。この商品は品薄なせいかなかなか安くならない印象。コスパ的にはそこがネックか。

 

【5】このイヤホン向きの曲

 爆発力と熱気の両立した低域が素直に感じられる。ドライな男性ボーカルもこのイヤホン向き。

 

 密度と粘りのある低域ドラムが濃厚な世界観と展開をリードする。中域も濃密で、ボーカルの突き抜け感はやや減じられているものの、全体的に満足度が高い。(nano.RIPE「月花」)

 

SATOLEX Tubomi DH299-A1

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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