JBLから新たな完全ワイヤレスイヤホン「JBL TOUR PRO+ TWS」が登場します。JBLによれば、このモデルは日常生活のあらゆるシーンで快適なリスニング環境と通話品質を目指す上位ラインナップ「TOUR」シリーズに属し、これまでのJBL製品より強力なアクティブノイズキャンセリングを実現しています。
あらゆるシーンで騒音を遠ざける
あらゆる生活音に対応するという高い要求のもと、JBL TOUR PRO+ TWSは既存のJBLの完全ワイヤレスイヤホン製品よりも高いアクティブノイズキャンセリング性能を実現しているようです。JBLはノイズキャンセリング機能が生活音に対して効果的に作用するように、とくに都市環境で最大限効果を発揮できる設計を目指したようです。
これによりJBL TOUR PRO+ TWSは周囲が騒がしい都市空間でも、音楽に必要な上質な静寂を提供するとされています。
フラットなサウンドカーブ
これまで高く評価されてきたJBLの完全ワイヤレスイヤホン製品ですが、JBL TOUR PRO+ TWSではさらにバランスが良く、安定して豊かなサウンドを実現するサウンドカーブを目指したようです。
振動板素材にセルロースナノファイバーを採用した6.8mmダイナミックドライバーを採用し、JBLがプロシーンに提供しているサウンドに基づき、フラットな音を目指してチューニングされました。JBLは究極のサウンドクオリティを目指したと豪語しています。
ちなみにすでに発売済みの海外での評価は微妙
Tom's guideはJBL Tour Pro+のレビューで最終的にはJBL Club Pro+ TWSを推奨しています。要点を確認してみると、
- ANCは良くも悪くもない一般的な水準
- 通話品質はよくない
- ANC ON時の駆動時間は平均的
- アプリは優秀
- 低域は力強いサウンド、だがディテールに欠ける
といった具合です。
測定ベースのRTINGSの評価を確認してみましょう。RTINGSの測定値上はJBL Tour Pro+のサウンドはニュートラルと言えることが確認でき、サウンドチューニングについてのJBLの主張は正しいようです。低域はフラットではなく、強調されていると言えることは事実ですが、ニュートラルと言える水準にあります。個人的にはかなり良さそうな周波数特性に見えますが、聴いてみないとわかりませんね。
RTINGSのデータを確認すると、やはり通話品質が良くないのは事実のようです。そしてANC性能も平凡ですね。耳栓目的なら、EarFun Air Proあたりのほうが効果的に作用しそうです。そしてRTINGSの評価に基づけば、音質面でも、イメージングをはじめ基本的なオーディオスペックでEarFun Air Proのほうが優秀です。もちろん JBL Tour Pro+にはEQを備えた高機能なアプリがありますから、音質は調整可能です。
まとめ
「JBL TOUR PRO+ TWS」は面白そうなイヤホンに思えますが、個人的にはEarFun Air Pro 2
で間に合ってるので、それほど興味はないですね。むしろJBL Club Pro+ TWS
がもうちょっと割安になったら、そっちを狙いたい気分です。
実際、Tom's guideやRTINGSをはじめJBL Club Pro+ TWSのほうを推奨しているレビュアーは少なくありません。7000円くらい安いですしね。