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【ワイヤレスイヤホン Tamoo T900 レビュー】とくにアニソン・ロックをボーカルを中心に楽しみたい人には有力な選択肢

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Tomco T900

[Bluetooth5.0進化版] 両耳通話可能 自動ペアリング 自動ON/OFF Tamoo 完全ワイヤレス イヤホン 左右分離型 高音質 Bluetooth イヤホン ブルートゥース イヤホン T900 ブラック

 

おすすめ度*1

Tamoo T900

ASIN

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 かなり小型の完全ワイヤレスイヤホン。耳奥までしっかり挿入される形式で装着感は悪くない。音漏れも少なめに思うが、音質的に弾ける音がやや強めに出るので、ドラム系の音が強いロックだけは漏れに注意する必要がありそう。

 aptXには対応しない。通信は比較的安定している印象で音源機器から5m離れても問題ないようだが、3m程度で通信の切り替えがあるのか一瞬途切れる感じがある。普通の使用では遅延や途絶はなく、日常的には問題を感じない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、日本語マニュアル。

Tamoo T900Tamoo T900

 

【2】音質

 音質的には立体的にはかなり頭に近く、完全ワイヤレスモデルの中では骨太で充実感がある。ピアノや弦楽も琴線の鳴りが良い。なによりドラムやシンバルの衝撃力があり、ロックは強い。ただしクラブサウンドの電子的な音はやや強く出過ぎ、音場全体がノイジーにかさかさしやすいため、人によってはかなり好みを分けるところがありそう。全体的にパンチ力にかなり振っている印象。どちらかというとアコースティックな曲に強いか。

 

[高音]:金管などは頭一つ色気が出る。意外と解放感が感じられ、刺さる感じもなく良質に思えるが、高域リズム楽器たとえばシンバルなどと音と混ざりやすいところがある。そのためときどきガチャガチャして感じられ、音場が横に狭く感じさせられるところもある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感はあまりない。左右も近く感じられやすい。全体的に密度高め。音色は完全ワイヤレスモデルの中では精彩がしっかりしており、肉太に感じられる。

[低音]:低域はやや深みが感じられづらいところあり。重低感は出ないが、足場は比較的はっきりしているので、それほど不足感はない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に平面的で立体感に乏しい。曲によってかなり音が近く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:リズム楽器の衝撃度はなかなか元気があり、シャリ感もなくやや重みの感じられるスカッとした音。なかなか悪くない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:近くはっきり聞こえる。のびやかさもつややかさもうまく出ている印象で、アニソン系のコケティッシュな曲も男性ボーカルのロック曲もそつなくいけそうな印象。ボーカル中心に聞くにはよい。

 

【3】官能性

 Chima「urar」は若干キンキンした音が強く出過ぎ、全体的に近めに空間を支配するのでやや好みを分ける。キンキン音が気になりすぎるとボーカルに集中できず楽しめないかも知れない。

 高橋李依「小さな恋の歌」カヴァーはよい。精彩のある弦楽とリズム音がキラキラ感を出し、重すぎず、しかしスカっと決めるリズムの刻みが小気味よくまとめている。全体的に楽器が近くボーカルと一体感が強いが、声色に濁る感じがなく綺麗に聞こえてくる。前屈みにしっかり聞かせてくれる。

 水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」では、ジャギーな音の解像度が悪く濁って出やすく、耳にかなり苦い。ビター味が増した分だけ、ビープな音やボーカルの透明感が引き立っているとも言えるが、多くの人には出足からえぐってくる感じに聞こえやすいので好みを分けそう。衝撃音も強めでメリハリはよくついていて気持ちよいが、これも後半の音が増していく場面ではやや強すぎにも思える。ボーカルと音の一体感が命の曲だけに、ややガチャガチャとまとまりなくなってしまう感じになるのは難しいところ。

 河野マリナ「たからもの」はよい。アコースティックな情感のせのせのバラード調な曲をうまく表現する。弦楽の情感は文句なく、ボーカルの伸びやかさもなかなか。リズムも芯がしっかりしながらもほどよい弾けがある。

 

【4】総評

 音質的にはややピーキーなところもあるものの、ロックやポップスをボーカルと楽器の一体性高めに密度良く聞かせてくれるところが好印象。リズムも衝撃力があり、メリハリがしっかりと出る。シャンシャン軽い音にならず、シャリ感もない感じで全体的に肉厚。

 完全ワイヤレスモデルとしては音質的な魅力は感じるものの、実売6000円を越える値段設定はコスパ的にはやや微妙な立ち位置。1万円以上になると有名メーカー製のモデルがあり、このモデルも音質はかなり良好に思うが、利便性やデザインなどで有名メーカー品ほど洗練されておらず、プレミアム感に乏しい。音質の良さや通信性能の安定性などを考えると低価格モデルを頭一つ抜けた感はあり、値段相応以上には思えるが。

Tamoo T900

 

【5】このイヤホン向きの曲

 しっかり元気なリズム音。煌めき感のあるピアノと弦楽。何よりコケティッシュなボーカルを濃くさせすぎず、若干すっきりした感じにうまくまとめている。音楽空間は全体的に近く密度がかなり高いが、音がガチャガチャ混ざらず楽しめる。

 

 このイヤホンはアコースティックな音の精彩がきれいに出るので、こういった曲もなかなかうまい。低価格の完全ワイヤレスモデルでこの曲をシャリっぽくない自然な感じで豊かに聞かせてくれるのはなかなかない。(「ハクメイとミコチ」ED「Harvest Moon Night」)

 

 ボーカルの透明感のある声色がきれいに出る。リズム音やベース音とボーカルの分離が良く出来ていて、混ざらないのでこの曲のキラキラした情感がよく出ている。(KARAK「いつかまた生まれた時のために」)

 

 弦楽とピアノの精彩にほどよい肉厚感が出て、この曲もなかなかにいい感じ。(羊毛とおはな「はだかのピエロ」)

 

  クラブサウンド色の強いこの曲になると、リズムとメロディーラインがかなり混じり合う感じとなる。密度感はかなり出て充実度は高いが、ガチャガチャ感がかなりギリギリライン。同じ早見沙織の『dis-』カバーのほうは金管の色気がリズムに濁らされてしまっている感じになってしまうため、やや悪い気がした。このイヤホンでクラブサウンドを聞くと癖が強くなる。好みは分かれそう。(早見沙織「ANGEL NIGHT~天使のいる場所~」)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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