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【特集】名曲「いつかまた生まれた時のために」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの緻密感と音場感を比較する

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機動戦士Vガンダム SCORE 2

機動戦士Vガンダム SCORE 2

 毎回、私が愛する名曲を紹介するとともに、オーディオ製品を聞き比べようという不定期企画です。今回は6回目になります。

 毎回名曲をいろいろな完全ワイヤレスイヤホンで吟味していますが、最終的にはプレイリスト作成に役立てるための個人的なメモっていう程度の記事です。どうぞくつろいでお楽しみください。

 

 

【過去記事】

  1. 【特集】名曲「Harvest Moon Night」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホン6種を丸裸にする。
  2. 【特集】名曲「We Laugh We Dance We Cry」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホン6機種のリズム感と鮮明度を比較する
  3. 【特集】名曲「17才」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの色彩感と密度感を比較する
  4. 【特集】こんな夜更けに「ねごと」かよ!名曲「アシンメトリ」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの空間表現と低域ブーム感を比較する
  5. 【特集】名曲「hectopascal」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホンの緻密感と発色を比較する

【試聴する完全ワイヤレスイヤホン】

 今回取り上げる6種類のイヤホンもいままで同様、手持ちの低価格完全ワイヤレスイヤホンから選びました。ラインナップはメジャーとは言えない製品ばかりです。この記事の趣旨としてはレビューが少ないこういったマイナー機種の情報をなるべく詳しく提供しようという目的でやっていますから、当然の結果です。メジャーな製品にはネット上含めたくさんレビューがありますからね。

  1. Hihiccup Hi-TWS
  2. ifancier KD-66
  3. KOMODO U10
  4. Lesoom S1
  5. SoundPEATS Truengine
  6. TIAMAT Thor

 

 今回も入れ替えました。新しく手に入れた機種の音質を確認するって意図もあるんで、比較的最近レビューしたものに偏ってますが、今回はこれでいきます。

 

【音質比較レビュー】

課題曲について

 今までこの記事では比較的最近の曲を扱ってきましたが、今回の課題曲はだいぶ懐かしい曲です。KARAKというグループが歌っている「いつかまた生まれた時のために」。この曲は機動戦士Vガンダムの挿入歌で第30話と第32話に流れました。

www.v-gundam.net


第1話 白いモビルスーツ

 

 個人的には大好きな曲で、アニメでも2話のみとはいえ、オリファー・イノエの宇宙葬のシーンで流れるなど印象的な使われ方をしています。曲調的には90年代の曲らしく、デジタルシンセサイザーを印象的に使った曲になっています。私は詳しくは存じ上げませんが、KARAKのメンバー2人は菅野よう子さんや溝口肇さんと親しく、また作曲を担当した保刈久明さんがPSY・Sのライブツアーメンバーだった影響もあるのか、いわゆるニュー・ウェイヴ的な曲調に聞こえます。この曲と同じ時期に菅野よう子さんは「大航海時代Ⅱ」や「僕の地球を守って」の楽曲を手がけていますが、聞き比べてみると案外面白いかも。

 曲としては穏やかな煌めき感に満ちた空間表現で比較的広い音場を感じやすいのが特徴で、きれいな残響感と声の広がりと重なりが感じられるかが味わいのポイントになると思います。

 

Hihiccup Hi-TWS

CANAVIS J29

 しっかり中低域に厚みが出ます。ボーカルも近く、その周りの密度が高く、重厚感がかなり味わえます。ボーカル自体も厚みがあり、ふっくらとしていて満足感が高いです。地平線付近に音が集まっている感じはあり、ギター音や背景音はやや奥まって聞こえがちなバランスに思います。

 相変わらずリズムと重厚感のしっかりした音響で満足度は高いです。立体感はやや足元に集中している感じがあって、高域方向に暗さがありますが、密度感があるのでスカスカした感じはしません。

www.ear-phone-review.com

 

ifancier KD-66

ifancier KD-66

 Hi-TWSに比べると重厚感は減っており、その分キーボードの光沢感が感じられやすくなっているので、発色は良く感じます。そのため全体的に明るめに感じますが、軽い印象も受けます。Hi-TWSがふっくらした感じだったのとは異なり、こちらのボーカルは透明感がやや強く、透き通って感じられます。楽器音にもやや透明感が強調されてキンキンした感じはあります。また奥行き感はあまりなく、全体的に音が近く平面的に感じます。

 バランス感覚は相変わらずよい印象です。透明感をほどよく味わわせてくれつつ、シャリシャリ軽薄になるところもあまりなく、低域も軽薄にならず、上から下までバランスよく見通しがある印象です。

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KOMODO U10

KOMODO U10

 音の光沢感、煌めき感と細密感は非常に優れています。これまでの2機種で気づきにくかった細かな演出音が明瞭に聞こえます。また高域音の出す立体感と奥行き感の演出感が感じられて、浮揚感があります。これは低域に膨張感がなく硬めなおかげでもあり、存在感的にもややおとなしいせいで、中高域が浮き上がって聞こえることも影響しています。

 全体的に刻みが良く、発色も明るく、かなり緻密です。全体的に細身でミニチュア的なところはありますが、この曲では立体感が味わいやすいので、音場にはかなりの広がりが感じられ、密度感や量感の物足りなさはあまりありません。

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Lesoom S1

Lesoom S1

 音が全体的に近く、膨張感があって調和的に混ざり合いながら包み込んできます。ボーカルは太めでほんわかウォームな味になっており、ギターもじわーっと熱量を空間に広げる温かな音です。光沢表現も丸くふくらむ優しい音で耳に心地よいです。他のイヤホンと比べても音量は取りやすく、背景までしっかり聞こえるのでほどよい奥行き感もあります。低域は自己主張が強くないものの、厚みはしっかりとあり、優しいながらも深掘り感があります。

 相変わらず個人的には好きな音です。スカスカしたところが全くなく、上から下まで音場全体が充実していて満足感が味わえます。この曲ではとくにその良さが最大限に近いほど発揮されています。

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SoundPEATS Truengine

SoundPEATS Truengine

 

 わずかにドンシャリ傾向ではあるので中域がわずかに引っ込み、ボーカルが浮き上がる感じはありますが、全体的に重みがあって肉厚な音なのでスカスカした感じはありません。黒く重いブーム感のある低域音が目立つので、やや色味は暗めですが、キーボードの光沢感もはっきりしているので、暗すぎる感じはありません。音はぎっしりと中心付近に集まる傾向を感じるので、音場的には少し狭い印象を受けるところはあります。

 相変わらず肉厚な音で力強さを感じさせます。欠点としてはボーカルが少し暗く、力強くはあるのですが快活さに欠ける感じがあり、悪く言えば少し元気ないように感じられるところがあります。

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TIAMAT Thor

TIAMAT Thor

 ドンシャリ系のイヤホンです。中域が引っ込むところがあるので、この曲ではボーカル周りがややスカスカしており、とくに奥行き感が強調されるところがあるので、一定程度音量を上げないと背景音があまり聞こえず、寂しい印象があります。背景音を充分聴けるほど音量を上げると今度はボーカルがだいぶ近くなり、圧迫感が出やすくなるところはあります。ただ音自体は一定の厚みがあってサ行や息感もそれほど刺さらないので、音量を上げても音像が荒ぶるところは少ないです。

 ボーカルの明瞭感はかなり高く、ギターの発色は明るめで元気よく聴けるところはありますが、密度感はあまりなく、空間の隙間は少し多めに感じます。ボーカル付近のコントラストが高く、ボーカルだけとくに浮き上がる感じはあるので、それを中心に味わうなら悪くありません。www.ear-phone-review.com

 

【総評】

 今回の曲では個人的にはLesoom S1を一番に推します。解像度に優れている感じではありませんが、充実度の高い調和的な音響でスカスカしたところなく空間が満たされており、ボーカルも浮き上がらずに一体感があって、聴き心地が大変良いです。

 次点はKOMODO U10です。解像度感は最も高かったですし、中高域の発色が良く、浮揚感もあって空間的な広がりと奥行きを感じ、満足度がかなり高かったです。この曲では他の曲では感じやすいミニチュア感もあまり目立たない感じなので、相性がよいです。

 続いておすすめなのはHihiccup Hi-TWSで、これは厚みのある中低域が醸す充実感がかなり良い印象でした。そしてそのHi-TWSにほとんど遜色を感じないのがifancier KD-66で、こちらはより見通しが良く、バランス感覚的には今回最も優れていたと言えます。

 その次はTIAMAT Thorで、こちらはドンシャリな音質が少しこの曲に合わないと個人的に思います。ボーカルの明瞭度は高くて気持ちが良いところはありますが、中域を引っ込めすぎて自ら音場に空疎なところを作り出してしまっている感があり、充実感に欠けます。

 最下位はSoundPEATS Truengineでこれはやはり音が全体的に近すぎて狭く感じられ、ボーカルの色味が暗く感じられるのが好みではありませんでした。

 

 というわけで、このささやかなレビュー記事はこれでおしまいです。毎度のことでありますが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事が皆様の参考になり、楽しい音楽ライフにつながれば幸いです。

 皆さんの音楽ライフを応援しつつ、今回もお別れしたいと思います。

 

 

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