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【ゲーミングヘッドセット KOTION G9000改 レビュー】ステレオ音源だが、疑似7.1chで方向感と広さを感じる。エントリークラスゲーミングヘッドセットとしてはかなり使い心地が良い

ヘッドライン

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KOTION G9000改

【改善版】KOTION EACH 3.5mmゲーミング ヘッドセット 7.1chサラウンド 高音質 密閉型 音量調節可能ヘッドホン マイク/LEDライト付きPCゲーム用有線ヘッドバンド ソフトレザー式 PS4(プレイステーション4) iPhone 6/6S Samsung Galaxy/iPad/MacOS/Linux/HTPC/IPTV/Google/Andriod TV Box タブレット ノートパソコン スマートホンなどに対応 (G9000ブラック&ブルー)

 

おすすめ度*1

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 広い空間表現と躍動的な音表現、しかも個体差の少ない安定した品質で定評のあったKOTION EACH G9000。

 そのブラッシュアップ版が登場した。

audio-sound.hatenablog.jp

 

 

 

 外観上はほとんど変化がないように思える。 ヘッドバンドがよく伸縮し、普通のヘッドセットはきつく感じる人でも比較的圧迫感を感じづらい。 またヘッドバンドにひねりを加えてもかなり柔らかく曲がるため、損傷しづらく、頭の形合わせて柔軟に曲がるので耐久性や装着感はエントリークラスでは高め。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルと4極プラグをマイク入力とオーディオ出力に分岐するケーブルアクセサリが別途付属していた。 残念ながら日本語の解説はないが、付属ソフトウェアなどはないので、不要だろう。

 USBは音声入出力には使わずヘッドセットを光らす電源をとるだけのもの。入出力は4極ステレオミニプラグを利用する。 ケーブルはナイロン編み込みで丈夫。

 

【2】音質

 方向感と空間表現に優れており、左右の移動感はとくに強く、奥行き感もある。 低域に肉太で厚い振動感があるのでゲームでも衝撃音に重みを感じやすく、かなり臨場感は強い。 一方でよくある低域での強振動はなく、ヘッドセットが効果音に合わせてブルッと震えるようなことはない。

 ゲーミング向けのこの空間表現は音楽を聴くとこの点はやや歪んだ表現になって出て、パーカッションが妙な位置から聞こえたりするところがあり、ボーカルも全体として肉厚で太く聞きやすいがとくに女性ボーカルは暗めになる。

[高音]:高域は天井が近く、行ってこいな表現(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はかなり近めに張り出したところに楽器が張り出してきて、左右に乗り出してきたり、かなり奥まったりといろんなところから音が聞こえて楽しいところはある。味付けはギターやベースはかなり落ち着いている反面、ピアノはかなり存在感があり鮮やかさもそこそこ。

[低音]:100~80hzはややブワーッとするところはあるが、70~60hzが締まってきれいな音を出す。50hz以下は素直に減衰していくが、この70~60hzくらいの締まりの良い音が深めの足場感を形成していて、下方向に深掘りされた感覚がある。ドラムなどは下に向かって降りていって、下で反動して地鳴りを形成する感じだ。それが安定感のある渋い音につながっている(分島花音「killy killy JOKER」、Roud Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:天井感があり、低域が下で強い存在感を示すので逆三角形に深い印象(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりはそこそこよく、音の弾みに上下幅が感じられて躍動感のある音。楽器がかなり前まで張り出してくるものの、ボーカルをこえて後ろ側まで来ることはまれ。またかなり自由に広くパーカッションが動くので楽しい表現に思う(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは頭の中心あたりに一貫して陣取っている。高域は少しのびやかさや透明感、突き抜け感にかけた声色になり、暗く感じやすいため、女性ボーカルはやや元気がないように聞こえるかも知れない。

 

【3】ゲーミング体験

 前述したようにかなりヘッドフレームは柔軟でイヤーパッドも厚めで柔らかい。 軽量なプラスチック製で長時間プレイでも疲れにくい。

 ステレオにしてはかなり緻密な空間表現をし、方向感が強いため、画面を移動させるとはっきり音の方向が変わるのがわかる。 また効果音に衝撃性があり、迫力はかなりのものだが、一方で低域音が強く振動するよりはタイトに引き締まるので圧迫感は少ない。 反面震えるような強い衝撃を好む人には音の存在感の割に演出が物足りなく思うこともあるかもしれない。 低域の深みが主人公の足音などをかなり下から聞こえさせ、身長を感じさせる高さの表現がうまく出ている。

 奥行き感も緻密で比較的近めの音と遠くの音を存在感を保ちながらよく表現している。 このクラスのヘッドセットでは奥行き感を出すのに遠くの音を単純に弱く小さくするものがあるが、このヘッドセットは遠方の音にも存在感があり、それが広さを感じさせてくれる。 ただ背後の音は背後というよりは横から聞こえるが、これはステレオヘッドセットの限界と言うべきだろう。

 ナレーションは台詞は近く分離されていて、聞きやすい。

 エコー表現はちょっと強めだが、不自然さは少ない。 このエコー表現のほどよい強さは狭さを表現するのに効果的で、廃墟系ホラーゲームではあらゆる効果音に生々しい反響感が出て恐怖を盛り上げてくれる。 開放的なオープンワールド系のRPGやFPSに向くだけでなく、ホラーゲームにも比較的万能な聴き応えを発揮するヘッドセット。

 このクラスのステレオヘッドセットとしては非常に優れた方向感と空間表現はどんなゲームにも安定的に満足感を与えてくれるところがある。

 

【4】マイク

 マイク感度はこの価格帯ではかなりよい。 環境音を素直に拾うのでPCパーツのファンノイズなどが混ざりやすいところがあるものの、録音される声質はかなり自然で篭もった感じもなく、自分の意識する地声に近い。 歌を歌うとそれなりののびやかさも出る。

 

【5】総評

 空間表現が広めで方向感も強く、奥行き感もある。 ゲーミングヘッドセットとしては素直に広い空間が楽しみやすく、しかも方向感が明瞭なのでFPSなども楽しめる。 装着感にも圧迫感がなく、音も圧迫感がなくて聞きやすいので長時間プレイでも疲れにくい。

 エントリークラスのゲーミングヘッドセットとしては現状一番か二番におすすめできる製品に思う。

 

【改善版】KOTION EACH 3.5mmゲーミング ヘッドセット 7.1chサラウンド 高音質 密閉型 音量調節可能ヘッドホン マイク/LEDライト付きPCゲーム用有線ヘッドバンド ソフトレザー式 PS4(プレイステーション4) iPhone 6/6S Samsung Galaxy/iPad/MacOS/Linux/HTPC/IPTV/Google/Andriod TV Box タブレット ノートパソコン スマートホンなどに対応 (G9000ブラック&ブルー)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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