【国内正規品】密閉型 ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 3 White 61434
おすすめ度*1 |
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ASIN |
Arctisシリーズ共通の、耳当たりが良くふかふかとした厚くて大きめのイヤーマフと圧迫感のないヘッドバンドの装着感は上質。優しく包み込んでくれるので長時間のゲーミングでも疲れない。遮音性もそこそこ高く、音漏れも少なめで没入感を高めてくれる。
【1】外観・インターフェース・付属品
上位機種とは異なり、3.5mmイヤホンジャックのみの対応となる。一方でArctisシリーズは共通して左耳イヤーカップに操作系インターフェースがあり、コード途中に余計なコントロールパネルがないのは上位機種と変わらない。
【2】音質
音質的にはシリーズ共通。基幹部分は全く性能差が無く、付加機能で差をつけているため、シリーズ共通のアナログ接続では個体差程度の音質の違いくらいしかないが、聞いた感じ個体差を感じるほどの違いも無い。全体的にドンシャリに近い印象で、中域がだいぶ奥まる。
[高音]:高域は比較的自然(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)
[中音]:歪みが少なく、広い空間表現を感じさせる方向性もしっかりした中域。ただ音楽によっては逆に奥まって物足りなく感じる。
[低音]:40hzまできれいな減衰をして落ち込む。目立ちすぎない、深みを感じさせる低域で、低域に妙な強調をしがちなゲーミングヘッドセットとしては比較的良質(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:音の方向性を丁寧に表現するが、空間的にやや広すぎる印象を受けるところも少なくない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:全体的に悪くないが、やはり方向感強め(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルはよく分離されている。
【3】ゲーミング体験
ゲーミング体験の上では上位機種がDTS Headphone:Xに対応しているのに対し、こちらはSteelSeries 7.1 Surround Soundの対応にとどまる。実際これが大きな差に感じられるのはDTS Headphone:X対応のPowerDVDでのDVDビデオ再生であった。一般的なゲーミングでも臨場感というか空気感に差を感じる。
緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」でテストした。方向感がしっかりしているのは上位機種と共通だが、雰囲気というか空気感、音の残響感などはちょっと物足りない。
ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。こちらも方向感はしっかり出ている。やはり空気感という面では上位機種の濃厚な味付けには劣るところがある印象だ。
【4】マイク
マイクは指向性がそこそこあり、環境音もマウスのクリック音やキーボードの打鍵音などはよくカットされていて、声が聞き取りやすい調整がなされている。マイク性能自体は上位機種と差が無いが、ChatMix Dial機能は省かれている。
【5】総評
シリーズ共通の長時間プレイにおいて重要な付け心地という面では圧倒的な良さを体感できる。方向感のしっかりした丁寧な表現をする中域はゲーム空間を楽しむお供として最適だ。一方で上位機種に比べるとDTS Headphone:X対応が臨場感という面ではそこそこ要素が大きいのでこの点をどう評価するか、また方向感を重視するなら上位機種のUSB接続のほうがゲーミング用途向けにはわかりやすい音を出す感触があるので、その点を必要と思うかだろう。価格差という面で言えば、3と5の間にほとんど価格差がないので、3よりは5を選んだ方が長期的に満足できるのではないかと思う。
【国内正規品】密閉型 ゲーミングヘッドセット SteelSeries Arctis 3 White 61434
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。