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【完全ワイヤレスイヤホン Skullcandy Indy 試聴レビュー】重低音と中高域。ベースとギター、シンバル。コンセプトは明確で、現代的で良質なドンシャリを提供する意欲作。通信品質はやや気になるかな

Skullcandy Indy

Skullcandy Indy

【Amazon.co.jp 限定】Skullcandy INDY/BLACK 完全ワイヤレスイヤホン S2SSW-M003-A【国内正規品】

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「うどん型だけど、ぐりっと耳を覆うデカさがある」

おすすめ度*1

Skullcandy Indy

ASIN

B07TFNXLZH

 いわゆるAirPodsライクなうどん型をしているので、軽い装着感を予想していると裏切られる。実際は耳にぐりっと入ってくるような、どカナルな装着感であり、それなりの重みもある。遮音性はそこそこ良い。

 

 対応コーデックはSBCのみ。通信品質は店舗内テストの感じだと、おそらく移動中頻繁に途切れるほどではないだろうが、それほど堅牢ではない。あくまで店頭試聴機の挙動として理解して欲しいし相性問題もある可能性があるが、気になる点がいくつか。

  1. 接続中に勝手に切断する。よくある一時的なブツブツ途切れるじゃなくて、強制切断する。
  2. ペアリングが片耳だけになることが比較的多いかも知れない。テストした範囲だが、ペアリングに少しクセがありそうな雰囲気はある。片耳だけしか音が出ない場合は、説明書の方法に従ってリセットすればよいので問題ないっちゃないけど、気になる。
  3. 私が個人的に通信テストするなら、ここと決めている某店(Bluetoothの設定画面を開くと常時30機種くらいリストアップされるとかいう最強クラスに通信混雑している某BC店舗)でテストした結果、腰ポケットから出し入れする、端末を激しく振るなどの行為でかなりの乱れが見られた。基準としてはこの店舗ではWF-1000XM3でも腰ポケットから出し入れするとポツポツ途絶するが、派手に乱れることはないというレベル。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「割愛」

 試聴レビューなんで付属品やインターフェースの細かい癖は割愛します。連続再生時間は4時間。ケース込みで最大16時間。

 

 上でも書いたが、店頭試聴機でテストする範囲、接続はクセがありそう。自動接続/切断に対応しているということになっているが、店頭試聴機でテストする感じ、自動切断はうまくいかず、ケースにしっかり入れてちょっと押してみても電源OFFされている気配がない。そのまま蓋を閉めても接続残っているので電源切れてないようなので、イヤホンのタッチパネルを長押しして電源OFFする感じになる。もちろん店頭試聴機のバッテリーケースの充電が切れていてこうなってる可能性もあるが、2店舗でテストして両方ともそんな感じだった。

 

【3】音質「組み立ては現代的にギター、シンバル、ボーカル、べースに注力しており、中域から中低域にクリーンな空間がありワイドレンジ。しかも重低音はATH-CKS5TW並みに広さを感じるという正統派味付け。あれ、Skullcandyってこんなまとまりのよい感じだったっけ?」

 Skullcandyって個人的に低音バカなイメージ持ってたんですけど、この機種は意外とまともで組み立てしっかりしています。むしろこのIndyが結構良くまとまっているので、audio-technica ATH-CKS5TWのほうがSkullcandyが作ったんじゃないかと思ってしまうくらい。

 まず重低音にどうも特徴的なチューニングが入っているらしくて、かなりじわじわ湯気立つ感じが重低域に感じられます。振動音聴いたら、ゲーミングヘッドホンに良くある感じの振動に似ているような感じで、かなり特徴的だったんでこれは狙ってるんじゃないかとは思います。

 それで中低域と中域は結構バッサリやって重低音の存在感を高めて目立たせつつ、中高域までの清潔感でワイドレンジ感を演出します。その中高域は高域付近まで音がつながった、空気感と輪郭感、刻みを強調した感じの明るいキャラクターを持っており、解像感を出すので、少なくとも第一印象はATH-CKS5TWよりはるかにいいです。まあワイドレンジなドンシャリって感じで、シンバルはしっかりシャリシャリシャーン、ギターはちゃんとギュインギュインしますし、タムなんかはスコンスコン気持ちよく明るく鳴ります。低域の利きはイヤーピースに影響されるところがあり、小さめのイヤピだとベースが少し目立つ感じで濃さは普通かなってくらいですが、大きめのイヤピでより密閉度を高めると厚みが増してはっきり濃く、熱気のある感じで伝わってきます。この重低音はかなりの横幅の広がりを持っていて、ATH-CKS5TWに匹敵しますが、そちらと違って、中低域が中域方向に滲み出すことはないので、人によって篭もっている感じがするかもしれませんが、少なくともATH-CKS5TWより篭もっている印象はないでしょう。

 

美点
  1. ギターやシンバルがはっきり聞こえ、適度な抜けもあり、精彩も良い。
  2. 重低音は深いところでしっかり黒い。その温度がちょうど中高域の下の方を暖めるくらいの適切な距離感も取られており、丁寧な音響設計がされている良質な重低音。
  3. 音場やボーカルは明るめであるが、それを意識させないほどの濃さが低音にあり、明るさが悪目立ちしない。
欠点
  1. 中域や中低域に厚みがないので、好みによっては生焼けくらいの温度感だと思うかもしれないし、ピアノ音などに深みが感じられにくい。
  2. たしかによくバランスが取られているが、ボーカルはやはり明るいし、音場の濃厚感がやや薄い。

 

[高音]:明るめで、適度な抜けの良さもあり、シンバルのシャーンという空間がほどよく広がる。ギターのディストーションも鮮やかに浮かび上がるので、若干浮かれた音に聞こえる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域の下の方から中低域にかけては清潔に整理されており、見通しが良い。ボーカルは上にやや細く明るめで、ピアノや弦楽はツヤッとした部分が印象的に浮かび上がるが、深みはあまりない。タムはスコンスコンしていて、軽快で軽め。

[低音]:100hz~90hzまで比較的穏やかな振動だが、80hz以下になると途端にビリビリしたノイズのような振動に変わり、30hzでもビリビリしている。20hz以下でもわずかな振動を感じる。この振動がおそらく深いところでブンブンした存在感を出しており、バスドラのキックやベース音に熱気のある黒みを提供する地熱感を出している。低域はかなり床面と地熱を強調する深掘り感の強い感じで、その上の中低域は比較的クリア。そのため重低音の熱気がそのまま浸透して中域を暖めているかのような感じがある(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中域から中低域をかなりサッパリさせてワイドレンジ感を出しており、見通しよく音楽を聴ける印象を受ける。イヤピを大きめにすると重低音の深みが素直に出てきて、中低域にも少し厚みが出てくる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはバスドラキックが重く、床面に潜るほどの地熱感がある。タムはやや抜けが良いスコンスコンした感じ。全体として見るとバズンバズンという重みが強い。床面にかなり広く地鳴りを響かせるので、低域の広がりに音場の広さを感じる人にはかなり良質な音に聞こえるだろう。シンバルはシンバルで、ハイハットでかなりしっかりした空気感を出して清涼感を感じさせ、金属的なチンチンシャリシャリな音も明確。やや中高域と重低域に音が分離して聞こえるところはあるが、ドラムセットは多彩で抑揚のある感じに楽しく聞こえるだろう。JAZZでもロックでも精彩がある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:中低域に厚みがないものの、男声ボーカルは重低音の熱気を受けるので、意外と下で濃さを感じるが、全体として見ると明るめ。女声ボーカルは甘味を出しつつ、明るく上にのびていくので、印象的にくっきりして聞こえるだろう。

 

【4】官能性「重低音をしっかり感じつつ、ちょっと明るめにロックを楽しみたいならよい」

Poppin'Party「CiRCLING」

 ドラムのドンが濃く床面に広く重みを加え、地熱感を出すので楽しい。中低域の厚みがATH-CKS5TWよりは少ないが、重低音の広がりはほぼ同等に聞こえる。そのため、この曲のように少し明るめのガールズロック曲は、明らかにIndyのほうが明るく見通しよく、抜けよく聴けて楽しいという人が多そうな気がする。ハイハットの空気感もハッキリしており、ギターもしっかりギュインギュイン歪んでボーカルに絡んでくれる。

 


CiRCLING

 

saya「ハルカトオク」

 ベースに暖かみと深みがあり、中域が清潔なため、その存在感も目立つ。チッチッというシンバルの刻みも鮮明で、ギターも充分に情緒的な温度が感じられる。そうした温もり感のある空間はしかし、ボーカル周りでわずかに風通しが良くなっていて、丁寧にボーカルを浮き上がらせて聴かせてくれる。

 


TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」オープニングテーマ「 The Girls Are Alright! 」

 

三森すずこ「エガオノキミヘ」

 この曲も結構組み立てよく聴かせてくれる。深いところのベースやドラムの重みをしっかり感じさせてくれつつ、中高域の見通しをきれいに出して、ワイドレンジな立体感を感じさせてくれる。どちらかというと重低音が強いので、ややもさっとする感じはある。

 


エガオノキミヘ

 

No Sleep For Lucy「Don't Let Go」

 最後は素直に聴き応えを感じた曲。こういう組み立てのしっかりした若干ハイファイ的な現代ロックとは相性良い。重低音の重みと暖かみがしっかり感じられる中に、歪みも鮮やかに、濃さも適度な黒いギターとやや明るめのピアノと、ダークな世界観を感じさせる色彩感がこれでもかと散りばめられている。ボーカルもきれいに伸びて抜けも良い。

 


Don't Let Go

 

【5】総評「ロックを重みを大切にしつつ、明るめにくっきり聴かせようという丁寧な努力が感じられる」

 「ATH-CKS5TWが苦手な人は、たとえばこんなのどう?」みたいな代替イヤホンを探してて、これにたどり着いた。かなり音質的にはバランス感覚良くて、「これはほしいな!レビューしたい」って買おうと思ったんだけど、ぶっちゃけ先月今月とDAPでそれなりの高級機を買ったんで、買うのは諦めて視聴レビューにとどめることにした。ていうか、さすがに金欠なんで、今月ほとんど視聴レビューになりそう。

 そのため通信品質やペアリングのちょっとクセがありそうな感じは気になったまま、詳しく検証することはできないが、音質だけはかなりよいということができる。重低音聞かせてくれる完全ワイヤレスイヤホンを探してたけど、ATH-CKS5TWはさすがにきつかったですという人は聞いてみる価値あり。

 

Skullcandy Indy

Skullcandy Indy

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。